暗い影の中で
#1
人の闇
俺は、朝起きた時ある異変に気づいた。それは、目の前に知らない人が横たわっていたことだ。それだけではなく、その人の着ている服は赤色に染まっていた。一瞬何が何だかわからな かった。救急車を呼ぼうと思ったが、その人はもう死んでいた。ふと、自分の袖を見ると血に染まっていた。俺は、昨日何があったか思い出そうとした。だが、昨日は会社から帰って来てそのままベットに直行した記憶しかない。酒は飲んでいない。こういう時は冷静に考える。俺の家に死体があり、袖に血がついている。この状況では俺が犯人ということになる。俺が眠っている間に別の人物が侵入して死体をおき、俺の袖に血のりまたは、血をつけ俺を犯人に仕立てあげようとした可能性は極めて低い。流石に俺だって起きるはずだ。かといって、俺がやった記憶もない。
次の日、俺は誰だかわからないその死体をなんとかキャリーケースに入れて電車で2時間の山に向かった。そして、ひとけのない場所を探し、持ってきたシャベルで穴をほった。少し休憩をはさみ、穴に死体を入れ手を合わせた。それから一週間がたった。テレビで俺が埋めたであろう場所で死体が発見されたというニュースが流れた。今の俺には人が死んだという恐怖より自分が逮捕されてしまうのではないかという恐怖の方が勝っている。なんなら、人が無惨に死んだという怖さは限りなく0に近いと言っても過言ではない。俺は、警察の捜査が俺に回って来ないように祈った。
1週間後、朝起きたらそこに死体があった。近くには血の付いたバットもある。それはもともと持っていた物であり昨日からあった物だ。さらに、この死体は頭ではなく胸から血がでており、顔もぐちゃぐちゃになっていないので顔をおがめることが出来た。だが、知った顔ではない。この前と違うのは、腕が切り取られていたことだ。まさかとは思うがこの家の中に切り取った腕を置いてないだろうと思いながら一階に降りた。あった。俺は、なぜかあまり驚かなかった。
次の日、俺は海に出かけた。あそこの山は死体を捨てるには最高の場所だったが、もはやあそこで捨てるのは困難だろう。だから死体を入れたキャリーケースを持って海へいった。まだ、血でぐっしょりだったので腕などはビニールに包んである。あまりひとけのない岩場の方へ行き、人が近くにいないことを入念に確認し、捨てた。帰ってニュースを見るとこの間の死体の身元がわかったらしい。だがその人も知った顔ではなかった。おそらくこの二人を殺したのは俺の二重人格のようなものだろう。
1週間後、また同じことがおきた。そこで、俺は先週取り付けた監視カメラを見た。まだ、本当に俺がやっていたのか半信半疑だったからだ。確認してみると、俺が寝ていた様子が写っていた。すると、俺は突然起き上がりどこかへ出かけた。もちろん、そんな記憶は無い。そして、俺は1時間後に帰ってきた。どうやら、袋のような物を担いでいるようだ。それから、袋から死体を投げ捨て、キッチンの方へ向かった。そこで一旦見るのをやめ、死体を確認した。死体はどうやら子供のようだ。傷はついておらず、首には紐で締めたあとがあった。顔をよく見てみると目が無かった。キッチンへ向かってみるとコップの中に水が入れられていて、その中にくり抜かれたであろう目が入っていた。俺は、大きいサイズのビニールと斧を買い、風呂場で死体を解体した。それを新聞紙で包んだものをビニール袋に入れ、たくさんの新聞紙と一緒にゴミ袋に入れて処分した。
それから、1週間ごとにそんなことが起こるようになった。体と首が別々になった死体や燃えながら死んだであろう死体、全身真っ赤になった死体だ。そこで俺は、死体を冷蔵ケースにいれ氷を入れて保管した。そして1週間後、朝目がさめたら、口全体に鉄の味が広がっていた。冷蔵ケースの中を確認してみると死体はこの前と異なって、腹部が血まみれになっていた。そして、鏡を確認すると口から血が出ていた。恐らく、俺は死体を食べていたのだろう。だがこれで、俺の二重人格がわざわざ死体を持ち帰る意味がわかった。恐らく、死体を食うために持ち帰る可能性が高い。だが、自分が死体を食べたと思うと、ものすごく吐きたくなった。
数日後、俺は警察に捕まった。俺は容疑を認めた。その後、裁判も行われ、俺は死刑囚となった。俺は、しばらく拘置所で孤独な日々を送っていた。ある日のこと、朝起きたら知らない場所にいた。そこは、トンネルの中だった。トンネルをぬけるとそこは海だった。俺が死体を何度か捨てた海だ。一瞬夢だと思った。いや、頬をつねったが痛かった。寝ている間に二重人格の俺が脱走したのだろうか。しばらく浜辺を徘徊していた。
「このあとどうしようか。」
次の日、俺は誰だかわからないその死体をなんとかキャリーケースに入れて電車で2時間の山に向かった。そして、ひとけのない場所を探し、持ってきたシャベルで穴をほった。少し休憩をはさみ、穴に死体を入れ手を合わせた。それから一週間がたった。テレビで俺が埋めたであろう場所で死体が発見されたというニュースが流れた。今の俺には人が死んだという恐怖より自分が逮捕されてしまうのではないかという恐怖の方が勝っている。なんなら、人が無惨に死んだという怖さは限りなく0に近いと言っても過言ではない。俺は、警察の捜査が俺に回って来ないように祈った。
1週間後、朝起きたらそこに死体があった。近くには血の付いたバットもある。それはもともと持っていた物であり昨日からあった物だ。さらに、この死体は頭ではなく胸から血がでており、顔もぐちゃぐちゃになっていないので顔をおがめることが出来た。だが、知った顔ではない。この前と違うのは、腕が切り取られていたことだ。まさかとは思うがこの家の中に切り取った腕を置いてないだろうと思いながら一階に降りた。あった。俺は、なぜかあまり驚かなかった。
次の日、俺は海に出かけた。あそこの山は死体を捨てるには最高の場所だったが、もはやあそこで捨てるのは困難だろう。だから死体を入れたキャリーケースを持って海へいった。まだ、血でぐっしょりだったので腕などはビニールに包んである。あまりひとけのない岩場の方へ行き、人が近くにいないことを入念に確認し、捨てた。帰ってニュースを見るとこの間の死体の身元がわかったらしい。だがその人も知った顔ではなかった。おそらくこの二人を殺したのは俺の二重人格のようなものだろう。
1週間後、また同じことがおきた。そこで、俺は先週取り付けた監視カメラを見た。まだ、本当に俺がやっていたのか半信半疑だったからだ。確認してみると、俺が寝ていた様子が写っていた。すると、俺は突然起き上がりどこかへ出かけた。もちろん、そんな記憶は無い。そして、俺は1時間後に帰ってきた。どうやら、袋のような物を担いでいるようだ。それから、袋から死体を投げ捨て、キッチンの方へ向かった。そこで一旦見るのをやめ、死体を確認した。死体はどうやら子供のようだ。傷はついておらず、首には紐で締めたあとがあった。顔をよく見てみると目が無かった。キッチンへ向かってみるとコップの中に水が入れられていて、その中にくり抜かれたであろう目が入っていた。俺は、大きいサイズのビニールと斧を買い、風呂場で死体を解体した。それを新聞紙で包んだものをビニール袋に入れ、たくさんの新聞紙と一緒にゴミ袋に入れて処分した。
それから、1週間ごとにそんなことが起こるようになった。体と首が別々になった死体や燃えながら死んだであろう死体、全身真っ赤になった死体だ。そこで俺は、死体を冷蔵ケースにいれ氷を入れて保管した。そして1週間後、朝目がさめたら、口全体に鉄の味が広がっていた。冷蔵ケースの中を確認してみると死体はこの前と異なって、腹部が血まみれになっていた。そして、鏡を確認すると口から血が出ていた。恐らく、俺は死体を食べていたのだろう。だがこれで、俺の二重人格がわざわざ死体を持ち帰る意味がわかった。恐らく、死体を食うために持ち帰る可能性が高い。だが、自分が死体を食べたと思うと、ものすごく吐きたくなった。
数日後、俺は警察に捕まった。俺は容疑を認めた。その後、裁判も行われ、俺は死刑囚となった。俺は、しばらく拘置所で孤独な日々を送っていた。ある日のこと、朝起きたら知らない場所にいた。そこは、トンネルの中だった。トンネルをぬけるとそこは海だった。俺が死体を何度か捨てた海だ。一瞬夢だと思った。いや、頬をつねったが痛かった。寝ている間に二重人格の俺が脱走したのだろうか。しばらく浜辺を徘徊していた。
「このあとどうしようか。」
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