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とあるパン屋さんにて

#9

最終話〜魔女〜

2025年、6月27日午後7時21分・・・
東京都足立区の街中で、成人男性の遺体が発見された。
発見された男性の名前は「晴島智」。年齢26歳。
死因は、後ろから腹部をナイフのような刃物で一撃。
犯人は、未だ逃走中。



東野「・・・え?」
朝の8時。いつものようにニュースを見ていた。
たまに見かける殺人事件。大体の犯人はわかっているのに、
今回の事件は未解決だ。
しかも・・・被害者が・・・晴島さん・・・?
東野「そんな・・・あの後・・・死んだの?」
着替えの手を止め、画面を見つめた。
明日、あのパン屋さんに行こうと思ったのに・・・!
東野「晴島さん・・・晴島さぁん!!!」
その日、東野は店を開かず、昨日の出来事を頭でなぞった。



上野「・・・お前、死なないんじゃ無かったのかよ・・・!」
晴島の亡骸を前に、上野はつぶやいた。
上野「人狼も・・・別荘も・・・全部・・・生き抜いてきたじゃないか・・・!」
長谷川「人間ってのは、これほど脆いものなんだな。」
後ろから長谷川が入る。
長谷川「戸部家で見た時は、こんなんで死ぬとは思ってなかった。」
上野「ああ。僕も同じだ。」
長谷川が拳を強く握る。
上野「何で・・・どうして・・・!」
長谷川「戸部は・・どうしてるんだろうな・・・。」
その頃、戸部宅・・・・・
リビングの机には、吸い捨てられた煙草の山がある。
戸部の視線の先には、事件の内容を話しているニュースキャスターが居る。
戸部「智・・・もう、この世には居ないんだな・・・。」
外は眩しいほどに太陽の光が出ている。
その光は、まるで晴島智の死を祝福しているようだった。
戸部「気分が悪りぃ・・・!」
上野「くそ・・・くそ・・!」
長谷川「さよならだ・・・・。」
この日を境に、晴島智のパン屋「ハッピーデリバリー」は店を開くことは無くなった。



東野「・・・・ん?」
東野は歩いていた。暗い森の中を。
そこで見つけた。珍しい花。
東野「これは確か・・・エベレストで見つかった・・・・」
その花は、花火人花。
この日を境に、東野美沙は本当の魔女になる。

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作者メッセージ

どうも戸部夏実です!
2作目完結!
かなしぃ(2度目)
読んでくださった方、ありがとうございました!!!

2024/10/06 15:55

戸部夏実 ID:≫.psyZPMB6Zfrw
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