次の日、いつものようにパン屋を開き、パンを売っていた。
客「いつも美味しいよ。ありがとね〜。」
晴島「いえいえ、皆さんのおかげです！」
そんなこんなで、昼になった。
晴島「少しお客が減る時間帯だな。ちょっとコーヒーでも飲もう。」
コーヒーを淹れて、口に運ぶ。
晴島「ふぅ・・・一息つけた・・・。」
そしたら、客が1人来た。
？？「あのぉ、すいません・・・・・」
晴島「あ、はい。なんでしょうか？」
？？「悩みを・・聞いてくれませんか？」
また？一体何なんだ？
晴島「まあ・・・良いですけど。」

2人目「三上沙羅」(みかみさら)
三上「私、2年付き合ってる彼氏が居るんです・・・・」
　　「顔も、スタイルも、頭も良くて・・・みんなからモテモテなんです。」
　　「そんな彼が、何で私みたいな普通な人と付き合ったのか。」
　　「彼は、[大文字]殴り具合[/大文字]が良さそうな女を選んだからなんです。」
晴島「殴り具合・・！？」
三上「それからと言う物、毎晩毎晩殴られて・・・・でも、何故か別れることが出来ないんです。」
晴島「それは、どうしてですか？」
三上「彼がたまに見せる、[大文字]優しい顔[/大文字]が、頭に残っていて・・・・！」
なるほど・・・まあ、言うことは一つかな。
晴島「別れた方がいいと思いますよ。」
三上「え！？」
晴島「多分そいつは、たくさん殴ったあと、少し笑顔を見せて、自分から離さないように縛ってるんです。」
　　「たまに見せる素敵な笑顔を見たいために、離れることができない・・・とね。」
三上「そんな・・・・」
晴島「でも、そいつも貴方が好きじゃないわけじゃないと思いますよ。」
三上「え？」
晴島「貴方が本当に好きと思ってるからこそ、貴方を失いたくない。」
　　「その気持ちがいきすぎて、こういう結果に変わってしまったのかと思います。」
　　「貴方は、一度しっかりと話し合いをした方が、賢明かと。」
三上「・・・はい。ありがとうございます・・！」
そう言って、三上は10,000円札を渡してきた。
晴島「え？え？まさか・・・」
三上「ありがとう・・・」
そう言って、三上は消えて行った。



晴島「一体、何なんだろう。なぜここにくるんだろう？」
幽霊が悩みを打ち明け、アドバイスをすると10,000札を貰える。
晴島「これ、毎日来るのか・・・？」
そう思っても、今日ももう少しで終わる。
不思議に思いながら、店を閉めた。