[太字][大文字]？「君は、明後日死ぬ。」
[/大文字][/太字]中学2年生の私―――藤咲 彩は、突然部屋に現れた男に、そう告げられた。
彩「……は？死ぬって、どういうこと？それに、急に部屋に現れて…！！」
？「ああ、僕はね、『[太字]死神[/太字]』なんだ。」
彩「死神？ってあの、神さま的なやつ！？」
死神「そう。で、僕は基本的に『人の魂を奪う』ことが仕事で、君の魂を奪うためにここに来たってわけ。」
彩「ど、どうして私は、明後日死ぬの？」
死神「さぁ。僕もそこまでは分からない。」
急に死神が現れて、明後日死ぬなんて言われて、もう何がどうなってるの？思わず頭を抱えそうになった時、死神が衝撃的なことを言った。
死神「あ、そうそう。僕は君が死ぬまでの間、人間として、君のことを見てるから。」
彩「…見るって、ずっと？」
死神「さすがにずっとではないけど、学校、家、外出のときは見てるよ。」
いやほとんどじゃないかよ、なんて言葉を飲み込んで、私はため息をつく。
死神「あ、僕の仮名は『[漢字]刃宮 終魔[/漢字][ふりがな]はみや しゅうま[/ふりがな]』だから。よろしく。」
彩「は、はぁ…」
もう何なんだ、この死神は。内心で、死への恐怖と死神への呆れが混じり合い、不思議な気持ちになる。とにかく、今は[漢字]学校[/漢字][ふりがな]じごく[/ふりがな]へ向かおう。そう思い、私は学校の準備を始めた。