睡眠部のねんねちゃん
[大文字]「さー部長も決まったことだし、ねんね部始動じゃー!!」[/大文字]ハルカは、『ねんね部』と言う部活名を気に入っていなかった。「あのー…『ねんね部』って名前、やめない?」「なんで?」「なんか…『ねんね』だと子供っぽいし…ここ一応高校だし…人が集まらないんじゃない?」「ねんね部以外の名前にになったらこの高校の屋上から飛び降りるけどいい?」「いやいやいや脅し!?」「ねんね部にする気にになった?」「…じゃあ、スイの名前を『ねんねちゃん』にして、部活は『睡眠部』にするとか?」ハルカは恐る恐る提案した。すると、「それだそれがいい!今日から私は『ねんねちゃん』だー!!!」(ねんねちゃん、非常にちょろい…)「ねんねちゃん、布団用意するね!」「はいはい…」数時間後…「よーし!準備できたー!チラシも作ったし、配ろ配ろー!」『睡眠部に来てねー!』『みんなで寝よー』などと書いたチラシを配っていると、足元に何か倒れている。「なんだろ…って猫!?」「ハルカしゃんなに?わ!ねこかわいー!」「倒れてるよ!?疲れてるんじゃない?」「睡眠部で飼いたい!」「待って、このこ暑くて倒れてるみたい」「クーラーのある睡眠部につれていこー!」「クーラーあるの!?めっちゃいいじゃん」「とりあえずいそいで!」猫を部室に連れていき、水を飲ませると、「うにゃ…にゃんん…」と鳴く。「ねんねちゃん、考えたの。このこようの部室、作ろ!」「なんで?」「ねこアレルギーの人が来れなくなっちゃう!」「配慮してるなあ…ほんとに睡眠部ガチなんだな」「猫、名前は?」「ねこち」「ん?なに?」「ねこち」「ねこちちゃんか…言いづらいな」「ううん、ねこちちゃんじゃなくて、ねこちゃん」「?…?…」ねんねちゃんが言っていることが全くわからないハルカ。数分考えて「あ〜!ねこちゃんか!」「やっとわかった?さて、そろそろねこちのおへやつくるか」そう言って部室をでていき数分後、「できた」「早っ!」「さーねこち!快適にすごすんだぞぉ」この日は誰もこなかった、睡眠部であった。
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