【参加型】不良少女、友達ができた。
「群れになって年下いじめんじゃねぇよ、つまんねぇわ」
古びた工場跡の中で一人の少年がそう言った。
青髪に、髪と同じ色の右目。だが、左目は右目よりも色素が薄い。
整った顔立ちの少年は胸倉を掴んでいた男から手を離すと、前髪をかき上げた。
「ほら、これだろ?こいつらに盗られたやつ。大切なもんだったら奪われんなよ」
少年は返り血を浴びた顔で、尻餅をついていた中学生にネックレスを渡す。
「あ、ありがとうございます!もうどうなることかと……」
「気にすんなよ、やってることが気に食わなかっただけだし」
優しく笑った少年に、中学生は何度も頭を下げながら立ち去っていった。
そこに_____
『オマエ、強いんだな』
一人の少女が目の前にやってきた。
「はぁ?誰だてめぇ」
『氷室詩、私とケンカしろ』
「………やだね」
強気な笑みを浮かべた詩に、少年は舌を出した。
「てめぇみたいな意味わかんねぇ奴とやるわけねぇだろ、バカが」
『………オマエ、名前は』
詩に名を聞かれた少年は形の良い目を細め、
「…………教える義理はねぇけど教えてやる。[漢字]古宮海亜[/漢字][ふりがな]ふるみやかいあ[/ふりがな]だ」
少年____海亜は堂々とした振る舞いでそう答えた。
古びた工場跡の中で一人の少年がそう言った。
青髪に、髪と同じ色の右目。だが、左目は右目よりも色素が薄い。
整った顔立ちの少年は胸倉を掴んでいた男から手を離すと、前髪をかき上げた。
「ほら、これだろ?こいつらに盗られたやつ。大切なもんだったら奪われんなよ」
少年は返り血を浴びた顔で、尻餅をついていた中学生にネックレスを渡す。
「あ、ありがとうございます!もうどうなることかと……」
「気にすんなよ、やってることが気に食わなかっただけだし」
優しく笑った少年に、中学生は何度も頭を下げながら立ち去っていった。
そこに_____
『オマエ、強いんだな』
一人の少女が目の前にやってきた。
「はぁ?誰だてめぇ」
『氷室詩、私とケンカしろ』
「………やだね」
強気な笑みを浮かべた詩に、少年は舌を出した。
「てめぇみたいな意味わかんねぇ奴とやるわけねぇだろ、バカが」
『………オマエ、名前は』
詩に名を聞かれた少年は形の良い目を細め、
「…………教える義理はねぇけど教えてやる。[漢字]古宮海亜[/漢字][ふりがな]ふるみやかいあ[/ふりがな]だ」
少年____海亜は堂々とした振る舞いでそう答えた。
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