誠side
「ひゃぁ〜〜〜」
思わず声が出た。
いや誰でもこれを見ればこうなるよ。うん。
「そんな驚くこと？」
凪…金持ちすぎない？
「わたしも初めは驚きましたが、今はもう慣れました。」
「灯ちゃんかれこれ3000年通ってるもんね〜」
『えええええええええええ！？そうなの！？』
…
あ、あれ？
「嘘だよ。引っかかったね。」
へ？嘘？
『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎』
「誠さん…ちょっとは静かにしてください…」
「あ、ごめん」
うるさ過ぎたかな？
「あ、いたいた」
そう言って凪は物陰に入っていく。
「[小文字]ほら！＿＿ておいで！[/小文字]」
「[小文字]いやだぁｸﾞｽｯ[/小文字]」
知らない…男の人の声？
「[小文字]早くしないとモンブラン食べちゃうよ！[/小文字]」
「[小文字]ｸﾞｽｯわかった行くよぉ〜！モンブラン食べないでね！[/小文字]」
「[小文字]僕甘いもの食べないけどね[/小文字]」
ﾄｺﾄｺ
「いやーお待たせ！こいつが動かなかったもんで〜」
と凪が指差した先にはオドオドした男の人が立っていた。
「え、あ、えっと、[漢字]照[/漢字][ふりがな]てる[/ふりがな]。[漢字]星野照[/漢字][ふりがな]ほしのてる[/ふりがな]です…。ﾍﾟｺｯ」
照さんは軽く会釈をするとピュッと凪の後ろに引っ込んでしまった。