- 閲覧前にご確認ください -

個人的な意見が出ちゃうかも…

文字サイズ変更

【参加終了】無くした記憶と宝探しの旅

#52

記憶を辿る①

自分の体が歪むような感覚がする。
不思議と心地よくて、そのまま身を委ねていると視界がクリアになった。
あたしが立っているのは──公園?
身に覚えがない場所だ。だが、ここに連れてこられたと言うことは自分が“忘れている”だけの話だろう。

遠くのベンチに女の子が1人座っている。
近づいてみると、その子はあたしの小さな頃にそっくりだった。
誠『え!?』
大声を出したが、彼女の方は気づく様子もない。
自分の声がこもっている。きっと、誰にも見えていないのだろう。

小学校1年生くらいだろうか。こんなに小さかったんだ。
自分を客観的に見ることなど少ないので、少し新鮮だ。
だが、彼女──マコトと呼ぶことにしよう。マコトは遠くを眺め、周りをキョロキョロ見渡している。人を待っているようだ。

マコト「あ!来た!遅い〜!」
「ごめんごめん〜!」
「…ちょ、ちょっと、宿題終わらなくて…」
公園の入り口から続々とやってきたマコトと同じくらいの子供たち。
その姿は──一緒に敵に立ち向かい、あたしの背中を送り出してくれた彼らにそっくりだった。
驚いて口を開くと、なすすべもなく閉じる。
金魚のように口をぱくぱくさせて目を見開いていると、マコトが衝撃発言を始めた。

マコト「え〜、わたし宿題やってない![漢字]輝[/漢字][ふりがな]てる[/ふりがな]ってば真面目だねぇ〜!」
すると、オレンジの短髪に海の浅瀬のように碧い目の少年の頭の上に『輝』と表示された。

誠『輝…照れるの照じゃなくて、輝くの輝…人、違い?』
その瞬間、やってきた子供達の頭部にたくさんの名前が表示されてきた。
[漢字]桃花[/漢字][ふりがな]とうか[/ふりがな]、はられ、 [漢字]実梨亜[/漢字][ふりがな]みりあ[/ふりがな]、[漢字]七凪[/漢字][ふりがな]なぎ[/ふりがな]。
そして──義人。
大人びて見えた義人が時折見せる子供のような表情。
義人という名前が表示された子の顔は、あの顔にそっくりだった。

桃花「あれ、[漢字]玄羽[/漢字][ふりがな]くろう[/ふりがな]はどこに…」
「ここです。」
声の方向へ目線を向けると、そこに立っていたのはボロボロで煤だらけ、無機質な顔をした黒鵜そっくりの少年だった。

義人「玄羽〜、お前もうちょっと気配消さずにきてよ〜!」
誠『いや声たっか!!!!』
思わず突っ込んだが、それも当たり前だろう。
25歳になる義人と、まだ小学校入学したての義人。
声変わりって恐ろしい…

適当なことを思っていると、視界が霞む。
ブブッ…と音がしたかと思うと、場面が切り替わった。

次は……また、公園?
日差しが痛い。夏ごろになったようだ。
そこにいる子供たちはだいぶ大きくなっていて、顔つきも大人っぽくなっていた。

作者メッセージ

ライト版、気づかん間に活動一周年迎えてたんだが!?
え、そんなに続けられてたんだ…驚き。
最近登録版の活動を頑張っていて、ライト版が放置気味になっていました。ごめんなさい…
でも、活動一周年を迎えられたのは嬉しい限りです!
本当にいつも、ありがとうございます!

2025/07/30 08:24

すい ID:≫ 0.LEY4vV85UM2
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 52

コメント
[65]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL