【参加終了】無くした記憶と宝探しの旅
自分の体が歪むような感覚がする。
不思議と心地よくて、そのまま身を委ねていると視界がクリアになった。
あたしが立っているのは──公園?
身に覚えがない場所だ。だが、ここに連れてこられたと言うことは自分が“忘れている”だけの話だろう。
遠くのベンチに女の子が1人座っている。
近づいてみると、その子はあたしの小さな頃にそっくりだった。
誠『え!?』
大声を出したが、彼女の方は気づく様子もない。
自分の声がこもっている。きっと、誰にも見えていないのだろう。
小学校1年生くらいだろうか。こんなに小さかったんだ。
自分を客観的に見ることなど少ないので、少し新鮮だ。
だが、彼女──マコトと呼ぶことにしよう。マコトは遠くを眺め、周りをキョロキョロ見渡している。人を待っているようだ。
マコト「あ!来た!遅い〜!」
「ごめんごめん〜!」
「…ちょ、ちょっと、宿題終わらなくて…」
公園の入り口から続々とやってきたマコトと同じくらいの子供たち。
その姿は──一緒に敵に立ち向かい、あたしの背中を送り出してくれた彼らにそっくりだった。
驚いて口を開くと、なすすべもなく閉じる。
金魚のように口をぱくぱくさせて目を見開いていると、マコトが衝撃発言を始めた。
マコト「え〜、わたし宿題やってない![漢字]輝[/漢字][ふりがな]てる[/ふりがな]ってば真面目だねぇ〜!」
すると、オレンジの短髪に海の浅瀬のように碧い目の少年の頭の上に『輝』と表示された。
誠『輝…照れるの照じゃなくて、輝くの輝…人、違い?』
その瞬間、やってきた子供達の頭部にたくさんの名前が表示されてきた。
[漢字]桃花[/漢字][ふりがな]とうか[/ふりがな]、はられ、 [漢字]実梨亜[/漢字][ふりがな]みりあ[/ふりがな]、[漢字]七凪[/漢字][ふりがな]なぎ[/ふりがな]。
そして──義人。
大人びて見えた義人が時折見せる子供のような表情。
義人という名前が表示された子の顔は、あの顔にそっくりだった。
桃花「あれ、[漢字]玄羽[/漢字][ふりがな]くろう[/ふりがな]はどこに…」
「ここです。」
声の方向へ目線を向けると、そこに立っていたのはボロボロで煤だらけ、無機質な顔をした黒鵜そっくりの少年だった。
義人「玄羽〜、お前もうちょっと気配消さずにきてよ〜!」
誠『いや声たっか!!!!』
思わず突っ込んだが、それも当たり前だろう。
25歳になる義人と、まだ小学校入学したての義人。
声変わりって恐ろしい…
適当なことを思っていると、視界が霞む。
ブブッ…と音がしたかと思うと、場面が切り替わった。
次は……また、公園?
日差しが痛い。夏ごろになったようだ。
そこにいる子供たちはだいぶ大きくなっていて、顔つきも大人っぽくなっていた。
不思議と心地よくて、そのまま身を委ねていると視界がクリアになった。
あたしが立っているのは──公園?
身に覚えがない場所だ。だが、ここに連れてこられたと言うことは自分が“忘れている”だけの話だろう。
遠くのベンチに女の子が1人座っている。
近づいてみると、その子はあたしの小さな頃にそっくりだった。
誠『え!?』
大声を出したが、彼女の方は気づく様子もない。
自分の声がこもっている。きっと、誰にも見えていないのだろう。
小学校1年生くらいだろうか。こんなに小さかったんだ。
自分を客観的に見ることなど少ないので、少し新鮮だ。
だが、彼女──マコトと呼ぶことにしよう。マコトは遠くを眺め、周りをキョロキョロ見渡している。人を待っているようだ。
マコト「あ!来た!遅い〜!」
「ごめんごめん〜!」
「…ちょ、ちょっと、宿題終わらなくて…」
公園の入り口から続々とやってきたマコトと同じくらいの子供たち。
その姿は──一緒に敵に立ち向かい、あたしの背中を送り出してくれた彼らにそっくりだった。
驚いて口を開くと、なすすべもなく閉じる。
金魚のように口をぱくぱくさせて目を見開いていると、マコトが衝撃発言を始めた。
マコト「え〜、わたし宿題やってない![漢字]輝[/漢字][ふりがな]てる[/ふりがな]ってば真面目だねぇ〜!」
すると、オレンジの短髪に海の浅瀬のように碧い目の少年の頭の上に『輝』と表示された。
誠『輝…照れるの照じゃなくて、輝くの輝…人、違い?』
その瞬間、やってきた子供達の頭部にたくさんの名前が表示されてきた。
[漢字]桃花[/漢字][ふりがな]とうか[/ふりがな]、はられ、 [漢字]実梨亜[/漢字][ふりがな]みりあ[/ふりがな]、[漢字]七凪[/漢字][ふりがな]なぎ[/ふりがな]。
そして──義人。
大人びて見えた義人が時折見せる子供のような表情。
義人という名前が表示された子の顔は、あの顔にそっくりだった。
桃花「あれ、[漢字]玄羽[/漢字][ふりがな]くろう[/ふりがな]はどこに…」
「ここです。」
声の方向へ目線を向けると、そこに立っていたのはボロボロで煤だらけ、無機質な顔をした黒鵜そっくりの少年だった。
義人「玄羽〜、お前もうちょっと気配消さずにきてよ〜!」
誠『いや声たっか!!!!』
思わず突っ込んだが、それも当たり前だろう。
25歳になる義人と、まだ小学校入学したての義人。
声変わりって恐ろしい…
適当なことを思っていると、視界が霞む。
ブブッ…と音がしたかと思うと、場面が切り替わった。
次は……また、公園?
日差しが痛い。夏ごろになったようだ。
そこにいる子供たちはだいぶ大きくなっていて、顔つきも大人っぽくなっていた。