【参加終了】無くした記憶と宝探しの旅
誠「ぎゃぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
義人「ほわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
奇声を上げるあたしと義人だが、こうでもしないとやっていられない。
地面は動くし石は飛んでくるし背中のある位置から大理石の地面が突き上げてくるし…
つんのめりながらドアまで急ぐが、地面がそれを阻害する。
もはや地面ではなく壁だ。
壁を乗り越え、遠回りをし、時に自分が持ち上げられる。
やっとのことで片足を地面と呼べる場所につけると、ふっ…っという手が空気を裂く音が耳を撫でた。
その次にやってきたのは、心臓の裏を紙が通り抜けていったようなあの感覚だ。
義人「うぉあっっ!?!?」
義人の悲鳴が聞こえたが、崩れた体勢をまずは整えなくては…!
そんな思いで体を一回転させようとすると、こけはしなかったものの首の筋が伸びる感覚がした。いってぇ。
後ろを振り向くと、義人だけが柱状の地面に持ち上げられている。
彼の体勢から察するに、あたしを突き飛ばしてくれたのだろう。
誠「義人ぉぉぉ!!!!!降りて!!!!!」
そう言いながらも止まってはいけないと思い、跳び続ける。
義人「後で追いかけるから先に!!!!」
そこまでいうと義人は息を吸い、自分の首から何かをもぎ取った。
『行きやがれぇぇぇぇ!!!!!!!!!』
今まで聞いたことのない声量に、正直驚く。
そういえば、カラオケが趣味だと聞いたことがあった。
10年のブランクはあるが、声量は健在のようだ。
誠「わぁったよぉ!!!!!!!って、おっと…!」
足元に落ちてきた輝く──義人の、キヲクの欠片。
そういえば、キヲクの結晶じゃなかったっけ…いつの間にか、欠片になってた。
この緊急時にマイペースなことを考えながら、キヲクの欠片を引っ掴む。
ルーイン「うるさ…」
ルーインがこちらに目を向ける。
だが、そこにはられが切り掛かる。
なんかもう、フォーク邪魔だ!
今までお世話になった農業用フォークを投げ捨てると、そのまま突き進む。
フォークがなくなって身軽になった分、体勢を整えやすくなった。
もう少し、もう少し…!
最後の壁が競り上がる。
早めに壁の表面に着地すると、ボルタリングの要領で登っていった。
そのまま足を引っ掛けられる場所に足を引っ掛け、力を貯めるとジャンプ力を解放した。
誠「もうちょっと…!!!!!!!っぐ、届けぇ!!!!!!」
ギリギリ元々地面だった場所に届くかと思ったが、少し足りなさそうだ。
だが、もうしっかりした足場はない。先ほどの足場も崩れてしまった。
落ちそうになる瞬間に、矢が飛んでくる。
突き刺さった矢をギリギリで掴むと、その矢に月の紋様が記されていることに気がついた。
美莉愛「誠の体重長時間支えれるほど頑丈じゃないから!いそいで!」
誠「ありがとう!!!!!」
矢をバネにして上まで跳ね上がると、競り上がった地面の一番上まで辿り着いた。
ここから降りれば、扉だ。
結構な高さがあるが、大丈夫大丈夫…と高速で唱えると、そのまま飛び降りた。
大きな扉だ。それも鍵付きの。
誠「鍵!?」
聞いてないって。
そんなことを思っていると、私のキヲクの欠片が輝き出した。
そのまま視界が真っ白になったかと思うと、扉が開く。
その中に吸い込まれるように入れられると、扉がもう何も受け付けないと言わんばかりに、閉まった。
義人「ほわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
奇声を上げるあたしと義人だが、こうでもしないとやっていられない。
地面は動くし石は飛んでくるし背中のある位置から大理石の地面が突き上げてくるし…
つんのめりながらドアまで急ぐが、地面がそれを阻害する。
もはや地面ではなく壁だ。
壁を乗り越え、遠回りをし、時に自分が持ち上げられる。
やっとのことで片足を地面と呼べる場所につけると、ふっ…っという手が空気を裂く音が耳を撫でた。
その次にやってきたのは、心臓の裏を紙が通り抜けていったようなあの感覚だ。
義人「うぉあっっ!?!?」
義人の悲鳴が聞こえたが、崩れた体勢をまずは整えなくては…!
そんな思いで体を一回転させようとすると、こけはしなかったものの首の筋が伸びる感覚がした。いってぇ。
後ろを振り向くと、義人だけが柱状の地面に持ち上げられている。
彼の体勢から察するに、あたしを突き飛ばしてくれたのだろう。
誠「義人ぉぉぉ!!!!!降りて!!!!!」
そう言いながらも止まってはいけないと思い、跳び続ける。
義人「後で追いかけるから先に!!!!」
そこまでいうと義人は息を吸い、自分の首から何かをもぎ取った。
『行きやがれぇぇぇぇ!!!!!!!!!』
今まで聞いたことのない声量に、正直驚く。
そういえば、カラオケが趣味だと聞いたことがあった。
10年のブランクはあるが、声量は健在のようだ。
誠「わぁったよぉ!!!!!!!って、おっと…!」
足元に落ちてきた輝く──義人の、キヲクの欠片。
そういえば、キヲクの結晶じゃなかったっけ…いつの間にか、欠片になってた。
この緊急時にマイペースなことを考えながら、キヲクの欠片を引っ掴む。
ルーイン「うるさ…」
ルーインがこちらに目を向ける。
だが、そこにはられが切り掛かる。
なんかもう、フォーク邪魔だ!
今までお世話になった農業用フォークを投げ捨てると、そのまま突き進む。
フォークがなくなって身軽になった分、体勢を整えやすくなった。
もう少し、もう少し…!
最後の壁が競り上がる。
早めに壁の表面に着地すると、ボルタリングの要領で登っていった。
そのまま足を引っ掛けられる場所に足を引っ掛け、力を貯めるとジャンプ力を解放した。
誠「もうちょっと…!!!!!!!っぐ、届けぇ!!!!!!」
ギリギリ元々地面だった場所に届くかと思ったが、少し足りなさそうだ。
だが、もうしっかりした足場はない。先ほどの足場も崩れてしまった。
落ちそうになる瞬間に、矢が飛んでくる。
突き刺さった矢をギリギリで掴むと、その矢に月の紋様が記されていることに気がついた。
美莉愛「誠の体重長時間支えれるほど頑丈じゃないから!いそいで!」
誠「ありがとう!!!!!」
矢をバネにして上まで跳ね上がると、競り上がった地面の一番上まで辿り着いた。
ここから降りれば、扉だ。
結構な高さがあるが、大丈夫大丈夫…と高速で唱えると、そのまま飛び降りた。
大きな扉だ。それも鍵付きの。
誠「鍵!?」
聞いてないって。
そんなことを思っていると、私のキヲクの欠片が輝き出した。
そのまま視界が真っ白になったかと思うと、扉が開く。
その中に吸い込まれるように入れられると、扉がもう何も受け付けないと言わんばかりに、閉まった。