【参加終了】無くした記憶と宝探しの旅
頭が真っ白になるほどの爆音が響き、それを凪の攻撃だと意識するのに数秒かかった。
肝心の小白はというと、全身火傷のような跡がついている。
小白「あんた、なかなかの食わせ物だねぇ。気に入ったよ。」
凪「…それは、光栄なことで。」
だが、彼女は息一つ切らしておらず、はぁはぁ言っている凪との実力差は歴然としていた。
小白が拳に力を込め始める。
それと同時に、凪の手に小さな鉄砲玉ができた。
義人「…まこちゃん、頼みがある。」
誠「なんか作戦?」
義人「ああ。」
義人「──と、いうことだ。行けるか?」
誠「任しといて。」
凪が攻撃を小白に放つとともに、義人が山刀を構えて走り出した。
よし、作戦実行だ。
フォーク片手にカラクリ屋敷のような部屋内に隠れる。
幸い物が多いため、隠れる場所は存分にありそうだ。
…かくれんぼ得意でよかった。
そんなことを思いながら、潜伏作戦を実行する。
金属と金属が強く触れ合う音から、激戦だということが見なくてもわかる。
義人「ぐあっ!!!!!」
凪「義人くん!!!!!!…くそっ…」
義人が、攻撃を受けた。
出て行きたいのは山々だが、彼らが作ってくれた状況が台無しになってしまう。
無駄にいい聴覚を生かし、誰がどんな状況か把握する。
小白「いいねぇ…あの嬢ちゃんはどこいった?ったく、遊んでやろうと思ったのになぁ…」
もう気づかれた。
それはそうだ。彼女は強い。
凪や義人の相手など、朝飯前だろう。
ひゅ、と風を切る音が聞こえた。
いや、風を切るなんて生半可なもんじゃない。
風を刻むと言った表現が正しいくらいだ。
小白「み〜つけた」
耳元で、小白の声が聞こえる。
後ろを振り返ろうと目を後ろに向けると、信じられない音がした。
視界が赤黒くなっていくが、倒れる時のあれじゃない。これは───
体の一部が、握りつぶされるような。
[大文字][太字]『いあああああああああああああ!!!!!!!!!』[/太字][/大文字]
過去最高の声量だった。いや、そんなことはどうでもいい。
誠「ぁう…ががぅ…ぁあ…あッ…うああ…ひぁ…うあああああああ!!!!!!!!」
焼けるような痛みだ。背中を打った時よりよっぽど痛い。
もはやこれは痛みを超越している。
この世の地獄だ。
小白「やりすぎたなぁ〜すまないね。」
そんなことを言いながら、彼女はあたしの眼球にめり込んでいる金色の爪を引っこ抜いた。
もう叫ぶこともできないくらい、痛かった。
その場に倒れるようにうずくまると、彼女は話し続けた。
小白「あたしゃ、もう手加減はしないよ?あれを食らったんだ。仕方ないだろう?」
いつもだったら、叫ぶ前に意識が吹っ飛んでいただろう。
だが、この[漢字]怪物[/漢字][ふりがな]小白[/ふりがな]の前で倒れると、間違いなく殺される。
人間の生存本能が、精神に抗った。
凪「リフレイン・カルネージ」
一瞬、この声の主が凪だとは思わなかった。
いつもの穏やかで明るい彼の声とは真逆の、冷たく荒い吹雪のような声だった。