- 閲覧前にご確認ください -

個人的な意見が出ちゃうかも…

文字サイズ変更

【参加終了】無くした記憶と宝探しの旅

#29

義人の過去


義人side

義人「はぁ…」

12歳の時からずっと、1人で過ごしてきた。
教養もない、友達もいなくなった。家族も…

…家族なんていたっけ?

所詮、[漢字]あいつら[/漢字][ふりがな]誠[/ふりがな]にうまく利用されてるだけだ。
記憶を戻したら手のひらを返すだろう。



表面上は取り繕っていても…まこちゃん、いや誠が羨ましくて仕方がない。


友達もいる、教養はあるか知らないけど、そこまでバカってことはなさそうだ。
帰る家も、待っている家族もいる。

義人[小文字]「いいなぁ…」[/小文字]
黒鵜「何がですか?」

義人「うわぁあああ!?!?」
びっくりしてそりかえる。
腰が痛い。歳かな…

黒鵜「そこまで驚かなくても…」
一つも表情を変えていない。
表情筋固まってんじゃねぇの?

黒鵜「ところで何がいいんですか?」
義人「あ〜、えっと、まぁ、気にすんな!」
大嘘。
僕は明るくて、悩みなんか無さそうな『如月義人』を演じなきゃ。

黒鵜「…そうには思いませんけどね、あなたの思い詰めた顔なんて初めて見ましたよ。」
義人「別に、気にすんなよ〜気のせい気のせい!」



黒鵜「…無理しなくていいですよ、心はまだ12歳なんですから。」
義人「ガキだって言いたいの?」
黒鵜「はい。」

黒鵜は何を考えているんだ?
よくわからない、が

少しだけ、自分の気持ちを吐き出してみたくなった。

義人「聞いてくれよ、黒鵜。僕はあの子達が羨ましくて仕方ない。」
聞いているかはわからないが、構わず続ける。

義人「友達も、教養もある。幸せそうな顔をしている。僕なんかと大違いだ。」
  「ずっと昔から1人だったんだ。慣れているはずなのに、羨ましい。」
言葉に出すうちに自分の本心が迷走してきた。

黒鵜「なるほど。つまり1人は嫌だと。」
義人「ズバッというねぇ…まあ当たりなんだけどさ。」
黒鵜「見損ないました。」
義人「は⁉︎」

散々話せって言っておいてそれかよ!

黒鵜「私は、というかこの場所にいる皆さんは義人殿のことを、仲間だと思っていますよ。」

…!

黒鵜「それに…親友の私を友達の中に加えてくれないのは少々いかがなものかと。」
義人「…それはほんとごめん」

黒鵜「謝罪の気持ちがあるなら、魚取ってきてくださいよ。」

義人「なんで…?」
黒鵜「その泣きそうな顔を皆さんに見せるためですが?」

相変わらず無表情だが、黒鵜の優しさが滲み出ている。

義人「ははっ…知らんうちに人間らしくなりやがって…」
黒鵜「私は人間です。それよりほら、皆さん待ってますよ。」

灯火[小文字]「義人さ〜ん!!!魚焼きますよ〜!!!」[/小文字]
凪[小文字]「いつまでもサボるな〜〜!!!!」[/小文字]

黒鵜「行きましょう。」

そういって手を取る黒鵜からは、機械油の混じった懐かしい匂いがした。

[水平線]

作者メッセージ

感動回にしてみたよ〜

2024/12/10 16:12

すい ID:≫9pzU0bZ.dRYFw
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 34

コメント
[55]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL