【参加終了】無くした記憶と宝探しの旅
風呂から上がり、義人の家で作戦会議を行うことにした。
六畳間に8人が入ったのでぎゅうぎゅうである。
義人「まぁ、適当に座って〜狭くて悪いな」
誠「いや、中に入れてもらえるだけでありがたいから!」
灯火「そうですね」
義人「まこちゃん、大人みたいなこと言うな〜」
誠「へっへ〜」
黒鵜「反りすぎてこけないでくださいね」
得意げに威張っている誠をさておき、美莉愛は立ち並んだ本棚に夢中である。
美莉愛「わぁ✨本いっぱい!こんなにいっぱいの本初めて見た!」
はられ「ちょっと美莉愛…!」
凪「まぁまぁ…」
誰1人、本来の目的を覚えていない模様だ。
照「あ…えっと、作戦会議…しないんですか?」
唯一覚えていた照が、みんなに声をかける。
[大文字]『あ』[/大文字]
[水平線]
義人「まず、今いるここは[漢字]天青國[/漢字][ふりがな]てんせいこく[/ふりがな]。そして灯火ちゃんの家があるここが[漢字]鬼道國[/漢字][ふりがな]きどうこく[/ふりがな]。その中間にあるのが[漢字]天谷國[/漢字][ふりがな]あまやこく[/ふりがな]と[漢字]月華國[/漢字][ふりがな]げっかこく[/ふりがな]だね。」
地図に指をなぞらせる。
凪「天谷國が僕と照くんの住んでるところで、」
はられ「月華國が私と美莉愛の住んでいるところです。」
誠「なるほど…」
話がわからなくなってしまわないようにメモを取る。これ大事。
義人「で!肝心の試練があるところ。それがここ!」
義人が指したそこには『[漢字]想起㠀[/漢字][ふりがな]そうきとう[/ふりがな]』と記載されている。
照「ここに試練が…」
誠「まさに孤島って感じだね…」
ごくりと唾を飲む全員に灯火が補足。
灯火「歴史上では想起㠀が一番古い島と言われています。」
美莉愛「文字からして古そう…きっと私より年上…」
黒鵜「…」
誠「島に対してその言葉を発するのは美莉愛ちゃんだけだと思うよ??」
さすが月人と言うべきか。
凪「えっと…ここにいくためにはこう回り道して…」
キュッキュとマーカーで道順を書き込む。
照「この港から船で行けばいいんですかね?」
黒鵜「多分そうですね」
そこで灯火がはっという顔をした。
灯火「船はどうしましょうか…?」
義人「それは大丈夫!なんか船あるから!」
黒鵜「それ10年前の情報ですけど大丈夫ですか?」
義人「もしなかったら作るから大丈夫!」
照「き、器用ですね…」
[水平線]