昔話をしよう。
五鬼継side
「…早めに来ちゃった…」
どうしよう…午後7時に来ますって言ったんだけど…
暗い…まぁここ電気とか通らなそうだし日光当たらないけどさ…
…とりあえず燃える物質があるそうなのでそこに火を灯してみる。
…あ、[漢字]蝋燭[/漢字][ふりがな]ろうそく[/ふりがな]…
「…裏口開いてる…」
普段は開いていない裏口。
…普段できないことができるようになると無性にやりたくなる奴。
それに今直面してるわけなんだけど…
…開いてるのが悪いと今悪魔が勝っています。助けてください((
「…おっ…お邪魔します…」
…この際だから昨日借りた本も返しとこ…
あれ、カウンター(?)に見たこと無い本がある…
・・・日記っぽいけど…これ2人の内のどっちかの…だよね…?
1ページぐらいは…まぁ…
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体]四[/明朝体]月 [明朝体]十[/明朝体]日
[明朝体]12歳の誕生日のおくり物ということで和紙で作られた本を買ってもらった。
適当に特別なことがあった日の内容でも書いていきたいと思う。
もうここら辺は暗いのでねる。
おやすみなさい。[/明朝体]
[水平線]
…1009年…ってことは…だいぶ前だな…いやそうでもないか…?
「…あ、僕が生まれた1年前だ、この人が生まれたの」
…ええい、もう全部読んじゃえ(!?)
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体]五[/明朝体]月 [明朝体]十二[/明朝体]日
[明朝体]この本の存在を忘れてた。
いろいろあったのになんだか残念。
今日は父が仕事をしている神社で狐像を掃除していた。
神社の後ろ側にある像だったから人気はなく、蜘蛛の巣や埃等が付着していた。
綺麗になると微笑していたからお喜びになられたのだと思う。[/明朝体]
[水平線]
…あ、多分神楽さんのだこれ、っていうか前のページで気づかないのも悪いか…?
…付着…微笑…小6だよね…これ…
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体]五[/明朝体]月 [明朝体]三十一[/明朝体]日
[明朝体]狐像に色がついていた。
嫌がらせ等ではなく、つやつやで柔らかそうな、毛並の様な。
父に聞いたが狐像には全く触れていないと言う。
[/明朝体]
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体]六[/明朝体]月 [明朝体]二十一[/明朝体]日
[明朝体]狐像が動いた。
疲れているのだろうか、話しているようにも見えた。
幻覚を見ているのだろうか。何かしらの玩具なのだろうか。
父が何かしたのだろうか。
取り合えず、明日もそこに行ってみることにする。
[/明朝体]
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体]六[/明朝体]月 [明朝体]二十三[/明朝体]日
[明朝体]狐像はどうやら稲成様という名前らしく、この頃動き始めたと言う。
稲荷寿司を供えるとなぜか懐かれてしまったので、正直これでいいのかと焦っている。
だって、名前稲成だし…[/明朝体]
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体]六[/明朝体]月 [明朝体]二十五[/明朝体]日
[明朝体]明日は父の神社で祭りがやるらしい。
面倒だが自分も倉庫から物を運ぶ仕事を任されているので、適当にでもやろうと思う。
…残念だが、今日と明日は稲成様と話せなそうだ。[/明朝体]
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体][/明朝体]月 [明朝体][/明朝体]日
[明朝体]倉庫が燃えた、蝋燭で火が付いたらしい。
正直、あの時自分が何をしたのかは少ししか覚えていない。
足を踏み外して蝋燭を倒した。それだけは覚えている。
事実であるのは、父があの世へ運ばれたことと、神社の損失は倉庫以外にないということ。
そして、この事故は自分が犯したということ。
今自分は、こうして日記を書いているわけだが、正直他の人はそんなことしている暇ではないと思っているだろう。
自分も自分を疑っているところだ。[/明朝体]
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体][/明朝体]月 [明朝体][/明朝体]日
[明朝体]外から怒号が聞こえる。
今、自分は何がしたいのだろう。何を考えているんだろう。
謝りたいなら、素直に外に出ればいいのに。
祭りを台無しにしたことを、素直に謝ればいいのに。
でも、今謝るのはそれじゃない気がする。
[/明朝体]
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体][/明朝体]月 [明朝体][/明朝体]日
[明朝体]全てどうでもいい気がする。
ここに居たくないのもあるが、[漢字]ここ[/漢字][ふりがな]世界[/ふりがな]に居ていいのかという気持ちもあると思う。
そろそろ墨も切れそうだ。
最後に、父にでも謝れたらよかった。
[/明朝体]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
書き綴られた文字はここで終わっていた。
「…結局全部読んじゃったけど…まぁ…いっか…?」
そう言いながら本をカウンターに戻す。
前あった位置に前あった角度で。
その後、カウンターの前にいたと思わせるようにしようと思い、裏口を出た。
___出れたらよかった。
??「わぁ?」
「…あぁぁぁぁぁぁ…!?」
??「…落ち着いてください…」
「ご…ごめんなさい勝手に裏口入って日記読んじゃって…お金なら出します!!!」
??「…落ち着いてくださいって…」
LIAR「私です、[太字]LIAR[/太字]です。」
…リアァァァァァサァァァァン・・・・(((
「…りっ…リア―さん…すみませんホントウニ…」
LIAR「別に大丈夫です。本を返しに来たんでしょう?」
「あっはい…」
LIAR「なら謝ることじゃないでしょう…」
そう言って笑う。よかった~…(犯罪です)
だが、「それで?」というように僕の顔をのぞき込む。
LIAR「日記って誰のですか?私の?」
「…えっと…」
LIAR「…あぁ…あれですか?あそこの本…」
「・・・ソウ・・・デス・・・」
LIAR「あはは…多分そこらへんに適当に置いた五鬼継さんの日記でしょう?ドッキリですよね?私おいた覚えないですから。」
「…え~…?そうなんですかね…?」
LIAR「疑問形…w まぁ、それならそれとなく引っかかってあげましょうか?」
「え…いや別に…」
LIAR「…本当に五鬼継さんのですよね…?」
「…えっ…と…」
「[太字]兄[/太字]…の…ですね…」
To Be Continued。
「…早めに来ちゃった…」
どうしよう…午後7時に来ますって言ったんだけど…
暗い…まぁここ電気とか通らなそうだし日光当たらないけどさ…
…とりあえず燃える物質があるそうなのでそこに火を灯してみる。
…あ、[漢字]蝋燭[/漢字][ふりがな]ろうそく[/ふりがな]…
「…裏口開いてる…」
普段は開いていない裏口。
…普段できないことができるようになると無性にやりたくなる奴。
それに今直面してるわけなんだけど…
…開いてるのが悪いと今悪魔が勝っています。助けてください((
「…おっ…お邪魔します…」
…この際だから昨日借りた本も返しとこ…
あれ、カウンター(?)に見たこと無い本がある…
・・・日記っぽいけど…これ2人の内のどっちかの…だよね…?
1ページぐらいは…まぁ…
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体]四[/明朝体]月 [明朝体]十[/明朝体]日
[明朝体]12歳の誕生日のおくり物ということで和紙で作られた本を買ってもらった。
適当に特別なことがあった日の内容でも書いていきたいと思う。
もうここら辺は暗いのでねる。
おやすみなさい。[/明朝体]
[水平線]
…1009年…ってことは…だいぶ前だな…いやそうでもないか…?
「…あ、僕が生まれた1年前だ、この人が生まれたの」
…ええい、もう全部読んじゃえ(!?)
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体]五[/明朝体]月 [明朝体]十二[/明朝体]日
[明朝体]この本の存在を忘れてた。
いろいろあったのになんだか残念。
今日は父が仕事をしている神社で狐像を掃除していた。
神社の後ろ側にある像だったから人気はなく、蜘蛛の巣や埃等が付着していた。
綺麗になると微笑していたからお喜びになられたのだと思う。[/明朝体]
[水平線]
…あ、多分神楽さんのだこれ、っていうか前のページで気づかないのも悪いか…?
…付着…微笑…小6だよね…これ…
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体]五[/明朝体]月 [明朝体]三十一[/明朝体]日
[明朝体]狐像に色がついていた。
嫌がらせ等ではなく、つやつやで柔らかそうな、毛並の様な。
父に聞いたが狐像には全く触れていないと言う。
[/明朝体]
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体]六[/明朝体]月 [明朝体]二十一[/明朝体]日
[明朝体]狐像が動いた。
疲れているのだろうか、話しているようにも見えた。
幻覚を見ているのだろうか。何かしらの玩具なのだろうか。
父が何かしたのだろうか。
取り合えず、明日もそこに行ってみることにする。
[/明朝体]
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体]六[/明朝体]月 [明朝体]二十三[/明朝体]日
[明朝体]狐像はどうやら稲成様という名前らしく、この頃動き始めたと言う。
稲荷寿司を供えるとなぜか懐かれてしまったので、正直これでいいのかと焦っている。
だって、名前稲成だし…[/明朝体]
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体]六[/明朝体]月 [明朝体]二十五[/明朝体]日
[明朝体]明日は父の神社で祭りがやるらしい。
面倒だが自分も倉庫から物を運ぶ仕事を任されているので、適当にでもやろうと思う。
…残念だが、今日と明日は稲成様と話せなそうだ。[/明朝体]
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体][/明朝体]月 [明朝体][/明朝体]日
[明朝体]倉庫が燃えた、蝋燭で火が付いたらしい。
正直、あの時自分が何をしたのかは少ししか覚えていない。
足を踏み外して蝋燭を倒した。それだけは覚えている。
事実であるのは、父があの世へ運ばれたことと、神社の損失は倉庫以外にないということ。
そして、この事故は自分が犯したということ。
今自分は、こうして日記を書いているわけだが、正直他の人はそんなことしている暇ではないと思っているだろう。
自分も自分を疑っているところだ。[/明朝体]
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体][/明朝体]月 [明朝体][/明朝体]日
[明朝体]外から怒号が聞こえる。
今、自分は何がしたいのだろう。何を考えているんだろう。
謝りたいなら、素直に外に出ればいいのに。
祭りを台無しにしたことを、素直に謝ればいいのに。
でも、今謝るのはそれじゃない気がする。
[/明朝体]
[水平線]
[明朝体]千九[/明朝体]年 [明朝体][/明朝体]月 [明朝体][/明朝体]日
[明朝体]全てどうでもいい気がする。
ここに居たくないのもあるが、[漢字]ここ[/漢字][ふりがな]世界[/ふりがな]に居ていいのかという気持ちもあると思う。
そろそろ墨も切れそうだ。
最後に、父にでも謝れたらよかった。
[/明朝体]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
書き綴られた文字はここで終わっていた。
「…結局全部読んじゃったけど…まぁ…いっか…?」
そう言いながら本をカウンターに戻す。
前あった位置に前あった角度で。
その後、カウンターの前にいたと思わせるようにしようと思い、裏口を出た。
___出れたらよかった。
??「わぁ?」
「…あぁぁぁぁぁぁ…!?」
??「…落ち着いてください…」
「ご…ごめんなさい勝手に裏口入って日記読んじゃって…お金なら出します!!!」
??「…落ち着いてくださいって…」
LIAR「私です、[太字]LIAR[/太字]です。」
…リアァァァァァサァァァァン・・・・(((
「…りっ…リア―さん…すみませんホントウニ…」
LIAR「別に大丈夫です。本を返しに来たんでしょう?」
「あっはい…」
LIAR「なら謝ることじゃないでしょう…」
そう言って笑う。よかった~…(犯罪です)
だが、「それで?」というように僕の顔をのぞき込む。
LIAR「日記って誰のですか?私の?」
「…えっと…」
LIAR「…あぁ…あれですか?あそこの本…」
「・・・ソウ・・・デス・・・」
LIAR「あはは…多分そこらへんに適当に置いた五鬼継さんの日記でしょう?ドッキリですよね?私おいた覚えないですから。」
「…え~…?そうなんですかね…?」
LIAR「疑問形…w まぁ、それならそれとなく引っかかってあげましょうか?」
「え…いや別に…」
LIAR「…本当に五鬼継さんのですよね…?」
「…えっ…と…」
「[太字]兄[/太字]…の…ですね…」
To Be Continued。