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一緒に笑い合ってる、泣いて、いがみ合っても仲良し。
[太字]そういう人たちが私は嫌い。[/太字]

「辛いときはみんなで笑えばいいんだよ、ほら、笑おう？」
くだらない。辛いときに笑うなんて頭どうかしてる？

「＿＿も、そろそろパートナーっていうのを見つけないとな！」
強制？別に私は好きで人と釣り合いたいわけじゃない。

人の輪に入るなんて、みんなとそこで同じ顔をするなんて、やりたくない。
意味はあるの？メリットは？私にとって何がいいこと？
メリットがないことを無理に行うなんて、効率が悪い。
効率が悪いんだから、無理にやる必要なんてない。

無理にやる必要がないなら、別にそれを押し付けてくる人を無視したってかまわない。
それを押し付ける親だって、クラスメイトだって、教師だって、他人だって。
みんなみんな。大嫌いだ。

別に人は一人でも生きていける。
そういう[太字]構造[/太字]だから。
そういう[太字]運命[/太字]だから。
人は自由に生きていけるし、自由を制限してくる人たちの言うことなんか聞くもんか。

…でも。それでも。
やっぱり、運命っていう奴はそーいう一匹狼に逆に手を差し伸べるんじゃないかな。って思う。
…まぁ、私ってよく気が変わる性格だし？

「俺ってな、[太字]失敗作[/太字]らしいぜ？」

そんなこと言われたら、誰でも助けたいとは思うじゃん。

「…急に何。」
「いや、ただの独り言だ。」
「あっそ。」
「…割とドライだな、人間ってそういう奴が多いのか？」
「……いや？人間っていうのはみんなと同じっていうのを押し付けるものだよ。」
「………。」
「…っていうか、明らかに自分が人間じゃないみたいな言い方だけど？」
「まぁな、失敗作っていったら人間じゃねーだろ。」
「…そういうものなんだ。」
「おう。まぁ生きていく場所もないから自分が何なのかとかもわかりたくねーけど」
「…へー。」
「まぁ私も一緒だしさ。気持ち分からなくもないよ。」
「嘘だ、どーみても幸せそうな顔してる」
「…あー、目が悪いんじゃない？仮面に穴あいてないの？それだったら顔すら見れないじゃん。」
「…あいてない」
「嘘じゃ～ん」
「あっおい…!?」

[太字]「…生物は笑ってた方が綺麗だよ。」[/太字]



その後、私がその人に付いていったのは、言うまでもない。









これから、私の。水弓仮乃の。


二匹狼の人生が始まるんだと思う。

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