【参加型】地獄の番人
椿「おーい、皐ーどこにおるんじゃー」
空を飛びながら”阿鼻地獄”の番人を探す。
すると______鈴の音が響いた。
「椿ー、珍しいな。こっちの方まで来るとは」
少年がいた。
橙色の長い髪を一つに束ねた少年。その顔には少年らしい笑みが浮かべられている。
椿「なんじゃ、皐。貴様、仕事は?」
皐「大体は、小鬼達がやってくれるからさ。俺はのんびりしてるんだよ」
”阿鼻地獄”の番人である、[漢字]灯之皐[/漢字][ふりがな]ともしのさつき[/ふりがな]。
椿「……ここはいつ見ても、真っ赤じゃな」
皐「そりゃあな、肉親を殺してんだ。タダで済むわけがねぇよ」
皐は腰に手を置きながら、そう答えた。そして、前髪をかき上げると、
皐「最近、”地獄”の中に異常だ。堕ちてくる人間の数も多い。それに……”歪み”が酷いんだ」
椿「”歪み”?まさか、”地獄”の問題に”天国”の連中が関わってるという事か?」
皐「あくまでそうかもしれねぇってだけだ。”天国”の奴らがここをよく思ってねぇのは事実だ。だがな、あいつら……”天使”とか”女神”とか言ってるがな、俺にはあっちの方が”地獄”に思えるね」
椿「”地獄”の役目は生前、罪を犯した人間の更生。じゃが、”天国”は人間を甘やかし、生まれ変わらせる。そのせいで今”人界”には調子乗った人間が多い」
対立関係にある”天国”と”地獄”。
本来、この二つは決して交わることはない。あってはいけないのだ。
椿「こりゃあ…閻魔様に報告じゃな」
皐「だな、あと頼みがあんだけどさ…」
空を飛びながら”阿鼻地獄”の番人を探す。
すると______鈴の音が響いた。
「椿ー、珍しいな。こっちの方まで来るとは」
少年がいた。
橙色の長い髪を一つに束ねた少年。その顔には少年らしい笑みが浮かべられている。
椿「なんじゃ、皐。貴様、仕事は?」
皐「大体は、小鬼達がやってくれるからさ。俺はのんびりしてるんだよ」
”阿鼻地獄”の番人である、[漢字]灯之皐[/漢字][ふりがな]ともしのさつき[/ふりがな]。
椿「……ここはいつ見ても、真っ赤じゃな」
皐「そりゃあな、肉親を殺してんだ。タダで済むわけがねぇよ」
皐は腰に手を置きながら、そう答えた。そして、前髪をかき上げると、
皐「最近、”地獄”の中に異常だ。堕ちてくる人間の数も多い。それに……”歪み”が酷いんだ」
椿「”歪み”?まさか、”地獄”の問題に”天国”の連中が関わってるという事か?」
皐「あくまでそうかもしれねぇってだけだ。”天国”の奴らがここをよく思ってねぇのは事実だ。だがな、あいつら……”天使”とか”女神”とか言ってるがな、俺にはあっちの方が”地獄”に思えるね」
椿「”地獄”の役目は生前、罪を犯した人間の更生。じゃが、”天国”は人間を甘やかし、生まれ変わらせる。そのせいで今”人界”には調子乗った人間が多い」
対立関係にある”天国”と”地獄”。
本来、この二つは決して交わることはない。あってはいけないのだ。
椿「こりゃあ…閻魔様に報告じゃな」
皐「だな、あと頼みがあんだけどさ…」
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