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【参加型】地獄の番人

#5

#4

椿「全く……恐ろしい権能じゃな」
椿は先程の様子を飛びながら見ていた。
権能とは、地獄の番人を任せられた時に閻魔大王から預かる、罪人を罰する為の能力のことだ。
炎夏の権能は、相手にとって一番嫌な過去の数十倍辛い過去を幻覚として見せる”ファントム”。
苦しむ男を見下ろしながら、刀を振り下ろす。
炎「楽になって下さい」
男の胴が真っ二つになる。
地獄で死ぬという事は、もう二度と生まれ変わることができないという事だ。
あの男はもう終わりだ。
炎「こちらの苦労も考えてほしいですよ」
炎夏が溜息をつきながら戻ってきた。
炎「そういえば…最近、ずっと色んな地獄で問題が起きてるらしいですよ」
椿「そうなのか?ワシの所は何もないんじゃが…」
炎「せっかくなら見てきたらどうです?ここからなら…”阿鼻地獄”が近いですよ」
炎夏は”等活地獄”の隣を手で示す。
”阿鼻地獄”は肉親の殺害などの重い罪を犯した人間が落ちる地獄。
炎「”地獄”全体を管理する番人は、今は貴方の順番でしょう?」
椿「そうじゃな……”管理者”としての責務を全うするか」

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2024/08/11 21:15

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