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【参加型】地獄の番人

#4

#3

炎夏が椿から目を逸らしたその時_____
「”炎鬼”様!脱走者が出ました!」
炎夏の部下である小鬼がそう慌てた様子で言ってきた。
炎「またですか……」
椿「また?」
炎「ええ…ここ最近ずっと脱走者が続出するんですよ。自ら命を捨てたくせに、地獄に来たら泣き喚いて”苦しみたくない”と……見苦しくて気分が悪いです」
炎夏は溜息をつくと、帯に差していた刀を取り出した。
そして、脱走者がいると言われた方向に飛び去った。

「死んでまで苦しむとか……頭イカれてんじゃねぇのかっ……」
脱走者である男は地獄の中を逃げていた。
あの”炎鬼”とかいう地獄の番人、自殺した人間を嫌っているようだった。
「死んだら楽になれると思っていたのによぉ…‼」
叫びながら逃げていく。すると____
炎「私から逃げようなど、くだらないことを考えるのですね」
あの番人が目の前にやってきた。
炎「まだ苦しみたいのなら、お望み通り苦しませる事は可能ですが」
「何言ってんだよっ⁉こっちは[漢字]向こう[/漢字][ふりがな]生前[/ふりがな]で苦しくなって自殺してんのに……なんで死んでまで苦しい思いしなきゃいけねぇんだよ‼」
炎「………そうですか」
男の叫びに番人___炎夏は男に手を差し出す。
「…は」
炎「”ファントム”」
炎夏がそう言った瞬間、男が頭を抱えて苦しみ始めた。
「なんだよっ……‼これっ………‼」
炎「こちらの過去が貴方に取って最も辛い過去ですか…精々苦しんで下さい」
炎夏が笑った。
その笑みは美しいが、どこか棘がある様なそんな危険な笑みだった。

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2024/08/11 19:50

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