あなたのせいで[下線]有り得ないところまで心が動き出す[/下線]の。
あなたの[下線]何気ない言葉すらひとつひとつ この胸を奪っていく[/下線]
本当にずるい人で何をしても許してしまう。
まるで[下線]汚れた靴[/下線]みたいな、わたしの心を簡単に奪ってはまた、わたしの心をあなたの色に染めてしまう。
どうにかその色から抜け出して[下線]磨いても[/下線]、君とまた出会って[下線]すぐにどうせ[漢字]泥[/漢字][ふりがな]君色[/ふりがな]にな[/下線]るんだ。
あなたがどれほど最低な人間であろうともわたしはあなたを好いてしまう。
好いて好いて、依存して。
この繰り返し。
[下線]無駄なことで疲れるくらいならいっそほら さっさとさ　そんなもの仕舞っておこう[/下線]。
そう、何度心の中で言い聞かせただろうか。
無理だった。
[下線]わかってはいるよ
きっと[/下線]君に依存して、そんな自分から目を背けて[下線]逃げてるだけだと[/下線]
でも、[下線]あなたに[/下線]こんな[下線]“わたし”は見せたくない[/下線]
引かれたくないの。
嫌われたくないの。
あなたは人を露骨に嫌わない。
それを知ってるからこそ、嫌われているかもしれないという恐怖がわたしを押さえつけていくの。
今のところは[下線]わりと上手くやれてるの[/下線]。
自信はある。
[下線]傷ついて、傷つけて…[/下線]
お互い様な、わたしたちに笑っちゃうね。
傷ついた心は[下線]治る保証もないのに[/下線]
[下線]わかってはいるよ[/下線]
依存しちゃダメだって。
[下線]それでも止められないの[/下線]
止めてしまうと[下線]なんだか“わたし”がわたしじゃない[/下線]
そんな気がして。
[下線]有り得ない音がする
心で
絶え間なく[/下線]。
この[下線]他愛ない一秒も[/下線]
その音は[下線]深く深く、この胸に刻まれていく[/下線]の。
苦しくて苦しくて。
誰か教えてよ。
この音の正体を。
[下線]その意味は？
その価値は？[/下線]
全部全部。
わかってるの。
[下線]答えようのない問い[/下線]だってこと。
[下線]だけど。
それなのになぜ
それなのになぜ[/下線]
わたしは[下線]何かを見つけたような気持でいる[/下線]んだろう。
それはちゃんと[下線]わかってはいるよ[/下線]
あなたとずぅっといっしょにいることが[下線]きっと素敵なことだと[/下線]。

[下線]有り得ないところまで心が動き出す[/下線]の。
あなたの[下線]何気ない言葉すらひとつひとつ この胸を奪っていく[/下線]

[下線]“わたし”を奪っていく[/下線]