練習試合から数日後、美咲と優斗は気持ちを新たにして道場に向かっていた。青木コーチの教えを胸に、彼らは自分たちの成長を実感し、今後の練習に意欲を燃やしていた。

「試合は負けちゃったけど、あの経験はとても価値があったよね」と美咲が言うと、優斗は頷きながら答えた。「ああ、自分たちのプレースタイルを試せたし、次に活かせる戦術も見えた。今度はもっと戦えると思う！」

その日の練習では、青木コーチが二人に新しい目標を提示した。「今後のインターハイに向けて、強化すべきポイントをはっきりさせる必要がある。そこで、次の合宿に参加して、他のチームと練習することにした。いろいろな選手と対戦することで、新しい発見があるだろう。」

美咲は胸を躍らせながら、「合宿楽しみです！他のチームと試合をすることで、もっと成長できると思う」と言った。優斗も賛同し、二人は次の課題について話し合いを始めた。

「まずは、スピードを更に磨かなきゃ！」と優斗が提案すると、美咲は「それに加えて、連携をもっと強化しよう。相手の動きを読み取る力も必要だし」と続けた。

合宿当日、二人は早朝から道場に集まり、同じ仲間たちとともに出発した。到着した先では、他の強豪チームが待っていて、その中には彼らが以前に試合で戦ったチームもいた。

初日は基礎的な練習から始まり、各チームが持つ特有のスタイルや技術を学ぶ機会が与えられた。美咲と優斗はそれぞれ、自分たちの弱点を克服するために集中して取り組んだ。

「私たち、一緒に練習している時は、とてもいいコンビネーションになるね！」と美咲が言うと、優斗も「うん！お互いの動きを見ながらプレイするのが楽しい！」と楽しげに答える。

合宿の最終日、練習試合が行われることになった。参加チームの中でも特に強いとされるチームとの対戦が組まれ、美咲は心臓が高鳴るのを感じていた。

「大丈夫だよ、美咲。練習してきた通りにやれば、きっといい試合ができる！」と優斗が励ました。それを聞いて、美咲は少し自信を取り戻した。

試合が始まると、相手チームのプレイは予想以上に速く、巧妙だった。それでも美咲と優斗は互いに声を掛け合いながら、精一杯戦った。新たに学んだ技術を使い、時折相手の動きを封じることもできたが、やはり一筋縄ではいかない相手だった。

試合の中盤、美咲が相手の隙を突いて点を取った瞬間、彼らのチームは歓声を上げた。「やった、できた！」と二人は目を輝かせる。

試合の結果は、前回と同様に優位に進んでいる相手の勝利となったが、二人は前回よりもはるかに多くの点を獲得できた。「すごく成長したね！」と美咲が目を輝かせ、優斗も「間違いなく進歩している！この調子で進もう！」と盛り上がった。

合宿を経て、彼らは新たな目標を掲げることになった。「私たちはインターハイで必ず結果を残そう！」と強く誓い合った。美咲と優斗の青い羽は、ついに未来への道を突き進む力強い風を受け始めたのだった。