不器用な君と、遊び人の僕。
龍斗視点
龍「…。」
あの後、少し考えた。
あの時の動揺のような、心のざわめきのような感情はなんなんだろうか、と。
ってことで、友達に相談してみた。
龍「相沢、相談がある。」
相「なんだよwそんな真剣な顔して。」
龍「さっきよ、廊下歩いてたら目の前で女子が転んだんだよ。」
相「ほうほう…。」
龍「そんときはまだよかったんだけど…その女子が俺の顔を見上げた瞬間、なんか…うーん…動揺っていうか…心がざわざわしたんだよな。」
相「なるほどなるほど…おい、龍斗。その原因わかったぜ。」
龍「さすがだな!んで、原因は?」
相「龍斗は…その女子に[太字]”恋”[/太字]してるな!」
龍「…は?」
相「今の話だけ聞いたら、そうとしか考えられないね!」
そういうと彼はふん、と威張るような様子を見せた。
相「俺以外の人に相談しようが、俺と同じこと言うと思うぜ?」
龍「…そうかな。」
相「じゃあ、聞いてみな?」
龍「お、おう…。」
彼の言う通りに、いろんな友達に相談してみたが全員口をそろえて
[太字]恋をしている[/太字]、だと。
龍「とはいっても名札はついてなかったし、それもどの学年の子かすらもわからねぇし…。」
龍「いや、違う。そう、俺は恋してない。好きな人なんていない。」
龍「てか俺は恋愛なんてしたくないんだし。色々トラウマありすぎて…w」
笑いながら言うが、今も恋愛の傷は癒えていない。
龍「ま、いいや。どうせ諦めれるだろうし…。」
ぼーっとしながら、夕焼け空を眺めると
?「あ、やっぱりここにいたんですね。」
聞いたことのある声が、後ろから聞こえた。
透き通った黒い髪、落ち着いている声、大人っぽい姿。
あの時の、女子だ。
?「やっぱり不良だから、授業はサボってるのね。」
龍「…あ、前の転んだ子か。」
口調は普通にしているつもりだが、心の中は嵐のような波荒れている。
?「転んだ子、じゃなくて。私は東雲蒼衣(しののめあおい)よ。」
龍「んじゃあ、蒼衣って呼ばせてもらうぜ。」
蒼「えぇ、ご勝手に。」
龍「それで?学年は?」
蒼「貴方と同じ二年だけど。」
龍「あ、そうなのか?すまん、何組だ?」
蒼「A組よ。」
龍「俺B組。」
蒼「知ってるわよ。常々貴方の噂はよく聞くからね。」
龍「それはどっちの意味だ?」
蒼「もちろん悪い意味よ?」
龍「…ゴホン。んで、お礼は?」
蒼「食事をおごるわ。」
龍「んじゃあ、喫茶店にでもいかね?」
蒼「いいけど、貴方が喫茶店を選ぶとは…意外な趣味ね。」
龍「変か?」
蒼「いえ、別に。私と趣味が合いそうだと思ってね。」
龍「…てか、授業は大丈夫なのか?」
蒼「別にこれくらいいいでしょ。私は好成績なんだし。」
龍「だったら余計やばいんじゃねぇの?」
蒼「いいわよ、その時はその時。」
龍「…なぁ、今から学校飛び出して遊ばね?」
蒼「いいわよ。だけど、今日だけね?」
龍「あ?なんでだ?」
蒼「そんなに私と遊びたいんだったら、連絡交換しましょ。休日ならいつでも空いてるし。」
龍「じゃあそうしよう。だけど、食事のおごりと”今”しかできない遊びはいいだろ?」
蒼「えぇ、大丈夫よ。」
龍「じゃあ、スマホ出せ。」
そうして蒼衣と連絡を交換した。
龍「…。」
あの後、少し考えた。
あの時の動揺のような、心のざわめきのような感情はなんなんだろうか、と。
ってことで、友達に相談してみた。
龍「相沢、相談がある。」
相「なんだよwそんな真剣な顔して。」
龍「さっきよ、廊下歩いてたら目の前で女子が転んだんだよ。」
相「ほうほう…。」
龍「そんときはまだよかったんだけど…その女子が俺の顔を見上げた瞬間、なんか…うーん…動揺っていうか…心がざわざわしたんだよな。」
相「なるほどなるほど…おい、龍斗。その原因わかったぜ。」
龍「さすがだな!んで、原因は?」
相「龍斗は…その女子に[太字]”恋”[/太字]してるな!」
龍「…は?」
相「今の話だけ聞いたら、そうとしか考えられないね!」
そういうと彼はふん、と威張るような様子を見せた。
相「俺以外の人に相談しようが、俺と同じこと言うと思うぜ?」
龍「…そうかな。」
相「じゃあ、聞いてみな?」
龍「お、おう…。」
彼の言う通りに、いろんな友達に相談してみたが全員口をそろえて
[太字]恋をしている[/太字]、だと。
龍「とはいっても名札はついてなかったし、それもどの学年の子かすらもわからねぇし…。」
龍「いや、違う。そう、俺は恋してない。好きな人なんていない。」
龍「てか俺は恋愛なんてしたくないんだし。色々トラウマありすぎて…w」
笑いながら言うが、今も恋愛の傷は癒えていない。
龍「ま、いいや。どうせ諦めれるだろうし…。」
ぼーっとしながら、夕焼け空を眺めると
?「あ、やっぱりここにいたんですね。」
聞いたことのある声が、後ろから聞こえた。
透き通った黒い髪、落ち着いている声、大人っぽい姿。
あの時の、女子だ。
?「やっぱり不良だから、授業はサボってるのね。」
龍「…あ、前の転んだ子か。」
口調は普通にしているつもりだが、心の中は嵐のような波荒れている。
?「転んだ子、じゃなくて。私は東雲蒼衣(しののめあおい)よ。」
龍「んじゃあ、蒼衣って呼ばせてもらうぜ。」
蒼「えぇ、ご勝手に。」
龍「それで?学年は?」
蒼「貴方と同じ二年だけど。」
龍「あ、そうなのか?すまん、何組だ?」
蒼「A組よ。」
龍「俺B組。」
蒼「知ってるわよ。常々貴方の噂はよく聞くからね。」
龍「それはどっちの意味だ?」
蒼「もちろん悪い意味よ?」
龍「…ゴホン。んで、お礼は?」
蒼「食事をおごるわ。」
龍「んじゃあ、喫茶店にでもいかね?」
蒼「いいけど、貴方が喫茶店を選ぶとは…意外な趣味ね。」
龍「変か?」
蒼「いえ、別に。私と趣味が合いそうだと思ってね。」
龍「…てか、授業は大丈夫なのか?」
蒼「別にこれくらいいいでしょ。私は好成績なんだし。」
龍「だったら余計やばいんじゃねぇの?」
蒼「いいわよ、その時はその時。」
龍「…なぁ、今から学校飛び出して遊ばね?」
蒼「いいわよ。だけど、今日だけね?」
龍「あ?なんでだ?」
蒼「そんなに私と遊びたいんだったら、連絡交換しましょ。休日ならいつでも空いてるし。」
龍「じゃあそうしよう。だけど、食事のおごりと”今”しかできない遊びはいいだろ?」
蒼「えぇ、大丈夫よ。」
龍「じゃあ、スマホ出せ。」
そうして蒼衣と連絡を交換した。
このボタンは廃止予定です