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素直になれたら。人を愛せたら。

#2

出会いました。

龍斗視点
『龍斗(りゅうと)さん!よければ付き合ってくださいっ!』
{龍斗くん!私と付き合ってくれない?}
[私なんかじゃ嫌でしょうけど付き合ってくださいっ!]
龍「…俺なんかでよければ。」
最初、あんな返事をしたのが間違いだった。
なんとなく付き合って、趣味が合わなかったりすると
『龍斗くんがそんな人だと思わなかった。』
龍「じゃあ、別れようぜ。」
『そ、それとこれとは話がちが…。』
龍「じゃあ言わせてもらうけどよ、俺は最初から今までお前のこと好きだって言ったか?」
『ど、どういう意味…?』
龍「はぁ…最初から本気じゃなかった。最初からお前のこと、好きじゃなかった。」
『じゃあなんで私の告白をOKしたの!?断ればいいだけの話でしょ!?』
龍「ただ…。」
少しでも愛が欲しかったから。
『なんなのほんと…もういいわ。それじゃあ。』
そんなことを言われた。
俺はどう考えても被害者じゃない。
だけど…被害者ヅラしてしまうのは、俺がクズだからだろうか。
それともただ単純に、''人を愛せないから''だろうか。
そんなことを思っていたある日…

?「うわっ…!」
俺の目の前で人が転んだようだ。
せめて手くらいは差し伸べてあげよう。
そう思い、手を伸ばした。
?「あっ、ごめんなさい…焦ってて…。」
龍「俺は大丈夫だけど…血は?出てないか?」
?「ええ、大丈夫です。」
そうして、彼女は僕を見上げた。
その瞬間、なんだか胸騒ぎがした。
心が波のように荒々しくなっていく。
この感情はなんなんだ?
?「ごめんなさい…お礼は後日にさせてください。今日はありがとうございました。」
軽くお辞儀をし、学校の廊下を走って行った。
黒い髪が横切る風とともに靡いていた。

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作者メッセージ

1話だぁぁあ!!!
ってことでお二人、出会っちゃいました。
これからどんな展開になっていくのか、楽しみにしながら見てくれればなと!

2024/09/09 19:08

rary@ぼちぼち活動開始中 ID:≫ipHi1LlP7lw5A
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