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【参加型】六ツ美河高等学校2年生の恋愛事情

#7

四話

彩side
彩「あ!あの子」

友達「ん?桐宮穂鳥ちゃん?がどうかしたの?」

彩「いや~、いつも榊原君と一緒に居るから話し掛けたいんだけど~」

友達「ああ、彩、女子部男子部の違いはあってもバスケ部だもんね」

彩「うん。でね、僕はだいたいの人には話し掛けられるんだけど、なあんかできなくて~」

友達「話し掛ければいいじゃん。彩ならできるでしょ?」

彩「そ、、そだね!行ってくる!」

と駆け寄ったはものの、まずは穂鳥ちゃんでなく榊原くんに話し掛けてしまった。

彩「榊原くん、やっほ~」

陽彩「ああ、空風さん」

穂鳥「え…陽彩がさん付けとはなんて恐ろs」

穂鳥ちゃんの言葉が切れた。榊原くんが穂鳥ちゃんの頭を軽くたたいたので、言葉の続きの代わりに「あでっ」っと声を漏らした。

彩「あはは、私と榊原くんは部活が一緒なんだけど、なかなか打ち解けてくれないからずっと「さん」付けなんだよね~」

穂鳥「そうなの!?陽彩酷いね!」

陽彩「そんな真っ直ぐな目で言わないで」

彩(やっぱ、簡単に話せるじゃん。やったね~)

彩「穂鳥ちゃんは、何部なの?」

穂鳥「私はね、美術部!」

彩「美術部か!じゃあ、楽上蓮って子、知ってる?」

穂鳥「楽上さん知ってるよ!部活同じだもん!」

穂鳥が、可愛らしく誇らしげな顔をした。

陽彩「誇らしげな顔をするところじゃないと思うけど」

穂鳥「別にいいでしょ!?いちいちツッコまないで!」

と、そこで違う人の声が聞こえた。

??「穂鳥~!榊原さん~?」

穂鳥「どっせい!風花ちゃんがお呼びだぜぃ!?」

突然のコールに驚き、穂鳥ちゃんの口調がおかしい。

陽彩「変な口調はやめようね。じゃあ、空風さんはまた部活でね」

彩「うん。またね~」

穂鳥「またね~!」

穂鳥ちゃんが、胸の前で小さく手を振った。

人脈広がった!と少々の達成感を感じながら、さっきまで話していた友達の元へ戻った。

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2024/08/06 19:02

翡翠 ID:≫4pMLygatNXo7c
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