”フレム・ブレッド”として生まれてきてから、８年が経とうとしていた。
オレが使える魔法は前よりけっこう増えたし、最初はコレなら入試にも受かると思っていたが、ある日魔法学校に行っている兄に言われたのだ。
「オマエ、そうやって油断してっと絶対入試落ちるぞ」
『マジかよ…兄者…』
※ちなみに普段は兄者なんて呼びません
『どうするか…オレの魔法って攻撃系なんだよなァ、それも前衛タイプの』
でもなァ、回復系とかって習得するの難しいって言うしなァ。
回復系は生まれつきそういう属性の人しか、使えないって何かの本に書いてあった。
『学校に行けば回復系の魔法属性いるんだろうけどなァ…』
ま、世界は広いしな！
昔から能天気だからな、オレは。