『第二試験の名前が厨二心をくすぐる名前なんだよな』
次の試験の名前は”神への抗い”。神と戦わせるってことか？
この世界には結構な種族がいて、姿も多種多様。見ていて飽きない。
試験は一人ずつらしい。さっきの試験を通過できたのは500人中450人。
俺の番号も早くなって、144から101になっていた。どうやら、受験生はそれぞれ別の部屋で待たされるらしい。
俺は指定された部屋で自分の番を待った。
………さっきの試験、ゴーレムの時は海琉がいなきゃやばかった。俺一人じゃどうにもできなかった。
『……くそっ』
思い切り自分の膝を殴る。じんわりと痛むが気にしない。
ただ”他人に世話を焼かせた”というのがイヤだった。
唇を噛み締めていると、
「101番のお方、試験です」