海にいこう
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
結局、いつもの場所まで来てしまった。たまに「朝夜の海辺」という海に来る。一人になりたい時はだいたいここがうってつけ。なのに...
朝「誰かいる。」
砂浜に寝転んでいる人が一名。正直スルーでも良かったが、海水が掛かっている。この時期水にあたると風邪を引くかもしれない。また、もしかしたら気絶しているかも、という不安もよぎった。仕方ない、移動させるか。
先程まで遠くから見ていたから、あまり気づかなかったが...この人すごく顔が整っている、羨ましい。それに、しっかりとした体付きだがそこまで重くもなかった。なのですんなりと近くのベンチまで運べた。
さ、起きない内にサッサと帰ろう。それに俺は今日、高校の入学式だ。初日から遅れる訳にはいかない。
?『ぅん、ん?』
朝「あ」
?『あれ、ここどこ?』
『さっきまで海辺に居た筈なのに...』
朝「すみません。」
水が掛かってたので、勝手に移動させました。」
?『わ、こっちの方こそすみません!』
『お気遣いありがとうございます。』
朝「いえいえ、それでは。」
そう言い残し、颯爽と家へと帰った。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
朝「ただいま〜」
叶『なに呑気に「ただいま」って言ってるのですか?』
朝「え?」
叶『あと15分で入学式始まりますよ?』
朝「は!?やばい!!」
叶『頑張ってくださーい(棒)』
こっちは鬼を討伐して人助け(仮)までして疲れているのに、遅刻とかついてなさすぎる。神様は俺の事が嫌いなのかな。
なにより、今は急がなくては。第一印象が最悪すぎる。一応、討伐の事もあり八神家と昔から仲の良い北条家が運営している、融通のきく高校を選んだ。それでも流石に初日からはヤバい。ましてや、先程までは諸事情であり普通に遅刻判定。
そんな事を考えつつ、身支度を終える。
朝「行ってきまーす!」
叶『いってらっしゃいませ。』
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
朝「んー...ここどこ?」
5分で学校到着した、ここまでは完璧。だが学校の敷地が広すぎて迷子になった。あと10分しかないのに迷子、という最低最悪な状況。この状況を打破できる考えはないのか。
?『あ、今朝の人!』
『そんな所で何してるんですか?』
声の主を振り返ると、今朝海辺で寝ていた人だった。何故ここにいるのか、という疑問が浮かんだが今はそれどころではない。
朝「あ、あの!」
「この高校の体育館ってどこですか?」
?『え、』
『体育館ってここから真反対の所ですよ?』
朝「え...」
?『あ、新入生ですか?なら急がないとですね。』
『着いて来てください!』
朝「あ、ありがとうございます。」
なんと体育館からは真反対の場所に居たらしい。だからいくら彷徨っても見つからなかったのか。それにしても、今目の前に居る人は何をしていたのだろう。気になりつつも見失わないように追いかける。
体育館に着いたが既に手遅れ。式は始まっていた為、体育館の外で窓から中の様子を伺うという形になった。
?『あちゃー』
『間に合いませんでしたね。』
朝「本当ですね...」
?『てか、俺も新入生なんですよ。』
朝「え!?そうなんですか?」
?『はい。』
『こんな時にアレですが敬語外しません?』
朝「あー、了解です。」
そんなこんなで式が終わるのを待っていたその時。一下の鬼が近づいてきたのが分かった。姿を隠していて何処に居るかは目視できない。しかし、気配でなんとなく分かる。明らかに、今一緒にいる人に近づいている。流石に知り合ったばかりの人の前で攻撃する訳にもいかない。でも、襲われる危険性がある。
いやここは、気を逸らしてから殺るか...
朝「あ、あの((」
?『そういえば!お互い名前知らないよね!』
[中央寄せ][明朝体]ぐちゃ[/明朝体][/中央寄せ]
話しかけたタイミングが被り、多分俺の声は聞こえなかったのだろう。それよりも、こちらに体を向けた時に、足で鬼を踏んでいる。そのお陰で目視出来るようにはなったが、当の本人は何も気づいていない様子。やっぱり一般の人には分からないらしい。
足で踏みつけられている鬼は
?『名前、聞いてもいい?』
朝「やが(( ん、んん゛」
?『?』
癖で 八神 と言いそうになった。しかし、知られると色々と面倒な所がある為、ほぼこの苗字で名乗る事はない。全く言わないのに毎回間違えそうになるのは理不尽な気がする。気を取り直して...
朝「[漢字]海 朝[/漢字][ふりがな]うみ あさ[/ふりがな]だよ。」
?『お、苗字同じだ笑』
『俺は、[漢字]海 夜[/漢字][ふりがな]うみ よる[/ふりがな]。』
朝「Really?」
夜『ほんと、ほんとwww』
本当は違うけど表はこれなので同じという事になる。にしても、“海”なんて苗字珍しいんだけどね。実際に実在したんだ。なんて関心してしまう。そこから話に花を咲かせていった。
そうこう話している内に入学式が終わったようだ。体育館からぞろぞろと新入生らしき人達が出てくる。先程の話でクラスが同じという事は分かっている。なので怒られる時も一緒か。なんとなく、自分のせいで夜くんを遅刻させてしまったのでは?と思ってしまう。
夜『あ、あれ俺らのクラスかな?』
朝「ほんとだ(ゞ」
夜『しれっと着いて行こ笑』
朝「了解w」
二人して怒られたのは、また別のお話。
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結局、いつもの場所まで来てしまった。たまに「朝夜の海辺」という海に来る。一人になりたい時はだいたいここがうってつけ。なのに...
朝「誰かいる。」
砂浜に寝転んでいる人が一名。正直スルーでも良かったが、海水が掛かっている。この時期水にあたると風邪を引くかもしれない。また、もしかしたら気絶しているかも、という不安もよぎった。仕方ない、移動させるか。
先程まで遠くから見ていたから、あまり気づかなかったが...この人すごく顔が整っている、羨ましい。それに、しっかりとした体付きだがそこまで重くもなかった。なのですんなりと近くのベンチまで運べた。
さ、起きない内にサッサと帰ろう。それに俺は今日、高校の入学式だ。初日から遅れる訳にはいかない。
?『ぅん、ん?』
朝「あ」
?『あれ、ここどこ?』
『さっきまで海辺に居た筈なのに...』
朝「すみません。」
水が掛かってたので、勝手に移動させました。」
?『わ、こっちの方こそすみません!』
『お気遣いありがとうございます。』
朝「いえいえ、それでは。」
そう言い残し、颯爽と家へと帰った。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
朝「ただいま〜」
叶『なに呑気に「ただいま」って言ってるのですか?』
朝「え?」
叶『あと15分で入学式始まりますよ?』
朝「は!?やばい!!」
叶『頑張ってくださーい(棒)』
こっちは鬼を討伐して人助け(仮)までして疲れているのに、遅刻とかついてなさすぎる。神様は俺の事が嫌いなのかな。
なにより、今は急がなくては。第一印象が最悪すぎる。一応、討伐の事もあり八神家と昔から仲の良い北条家が運営している、融通のきく高校を選んだ。それでも流石に初日からはヤバい。ましてや、先程までは諸事情であり普通に遅刻判定。
そんな事を考えつつ、身支度を終える。
朝「行ってきまーす!」
叶『いってらっしゃいませ。』
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
朝「んー...ここどこ?」
5分で学校到着した、ここまでは完璧。だが学校の敷地が広すぎて迷子になった。あと10分しかないのに迷子、という最低最悪な状況。この状況を打破できる考えはないのか。
?『あ、今朝の人!』
『そんな所で何してるんですか?』
声の主を振り返ると、今朝海辺で寝ていた人だった。何故ここにいるのか、という疑問が浮かんだが今はそれどころではない。
朝「あ、あの!」
「この高校の体育館ってどこですか?」
?『え、』
『体育館ってここから真反対の所ですよ?』
朝「え...」
?『あ、新入生ですか?なら急がないとですね。』
『着いて来てください!』
朝「あ、ありがとうございます。」
なんと体育館からは真反対の場所に居たらしい。だからいくら彷徨っても見つからなかったのか。それにしても、今目の前に居る人は何をしていたのだろう。気になりつつも見失わないように追いかける。
体育館に着いたが既に手遅れ。式は始まっていた為、体育館の外で窓から中の様子を伺うという形になった。
?『あちゃー』
『間に合いませんでしたね。』
朝「本当ですね...」
?『てか、俺も新入生なんですよ。』
朝「え!?そうなんですか?」
?『はい。』
『こんな時にアレですが敬語外しません?』
朝「あー、了解です。」
そんなこんなで式が終わるのを待っていたその時。一下の鬼が近づいてきたのが分かった。姿を隠していて何処に居るかは目視できない。しかし、気配でなんとなく分かる。明らかに、今一緒にいる人に近づいている。流石に知り合ったばかりの人の前で攻撃する訳にもいかない。でも、襲われる危険性がある。
いやここは、気を逸らしてから殺るか...
朝「あ、あの((」
?『そういえば!お互い名前知らないよね!』
[中央寄せ][明朝体]ぐちゃ[/明朝体][/中央寄せ]
話しかけたタイミングが被り、多分俺の声は聞こえなかったのだろう。それよりも、こちらに体を向けた時に、足で鬼を踏んでいる。そのお陰で目視出来るようにはなったが、当の本人は何も気づいていない様子。やっぱり一般の人には分からないらしい。
足で踏みつけられている鬼は
?『名前、聞いてもいい?』
朝「やが(( ん、んん゛」
?『?』
癖で 八神 と言いそうになった。しかし、知られると色々と面倒な所がある為、ほぼこの苗字で名乗る事はない。全く言わないのに毎回間違えそうになるのは理不尽な気がする。気を取り直して...
朝「[漢字]海 朝[/漢字][ふりがな]うみ あさ[/ふりがな]だよ。」
?『お、苗字同じだ笑』
『俺は、[漢字]海 夜[/漢字][ふりがな]うみ よる[/ふりがな]。』
朝「Really?」
夜『ほんと、ほんとwww』
本当は違うけど表はこれなので同じという事になる。にしても、“海”なんて苗字珍しいんだけどね。実際に実在したんだ。なんて関心してしまう。そこから話に花を咲かせていった。
そうこう話している内に入学式が終わったようだ。体育館からぞろぞろと新入生らしき人達が出てくる。先程の話でクラスが同じという事は分かっている。なので怒られる時も一緒か。なんとなく、自分のせいで夜くんを遅刻させてしまったのでは?と思ってしまう。
夜『あ、あれ俺らのクラスかな?』
朝「ほんとだ(ゞ」
夜『しれっと着いて行こ笑』
朝「了解w」
二人して怒られたのは、また別のお話。
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