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声の届かぬ世界で

#8


体育館の屋根の数字、1に見える。
これが暗号の一部なら、1939・・・・!?
あれ?どこかで聞いたことあるような・・・・
[水平線]
先生「じゃあ、今日から昭和に入ります。」
生徒「うえーいw戦争っ戦争w」
先生「こらこら辞めなさい!」
生徒「先生、第二次世界大戦って、何年でしたっけ?」
先生「あー、えっとね・・・・」
  「[大文字]1939年から1945年ですね。[/大文字]」
[水平線]
伊藤「第二次世界大戦・・・1939年・・・!」
戦争、廻君、金庫、道子、聴力・・・・
すべて、分かった。
廻君、君は・・・・・



放課後、教員会議中・・・
伊藤(みんな校長室近くだ・・・今だ!)
金庫に手を伸ばす。
ダイヤル式の鍵になっている。少し錆びた金庫だ。
伊藤(1、、9、、3、、9・・・・)
ガチっと音が鳴る。
持ち手を引く。少しずつ開いていく。
中にあったのは・・・
[大文字]少し錆びた懐中時計[/大文字]。
伊藤(これか・・・・!)
そして、それを握りしめ、職員室を出た。



伊藤「懐中時計・・・すごいなぁ。」
初めて見る懐中時計。錆びてもなお輝きが衰えない純金。
今だに動き続ける時計の針。
伊藤「夢に出てきたら・・・・」
そして、伊藤は眠りについた。




伊藤「・・・・お、久しぶりだね。廻君。」
廻「時計は見つけてくれたかな?」
伊藤「えーと・・・あ、これか。」
ポケットから懐中時計を取り出す。
伊藤「はい。懐中時計。」
廻「ああ・・・ありがとう!本当にありがとう!!」
廻君がはしゃぐ。それを見て伊藤が微笑む。
伊藤「廻君、僕の聴力って、本当に・・・?」
廻「ああ、そうだったね。聴力は戻すよ。」
伊藤「ほ、本当に・・・?」
廻「それじゃ、行くよ・・・・!」
伊藤「うっ!?」
耳に違和感がくる。
なんか、耳にの中にある壁が剥がれていく感覚・・・!
伊藤「・・・!」
廻「取り敢えず、この時計は僕が貰うよ・・・・」
伊藤「[大文字]廻君、話をしよう。[/大文字]」
廻「!?」
伊藤「聞きたい事、話したい事が沢山あるんだよ。」
廻「え・・・良いけど・・・・」
伊藤「ありがとう。じゃあ、一つ目・・・」
  「廻君、君もだったんだね。」
廻「え・・・気づいたの?」
伊藤「[大文字]君も聴覚障害者だったんだね。[/大文字]」





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2024/10/25 22:23

戸部夏実 ID:≫.psyZPMB6Zfrw
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