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雨降らしのというバイト

#1

バイトの誘い

「なあ、お前今日もバイトなのか?昨日も一昨日も行っていなかったか?」

「うんそーだよ。あーたもこのバイトしてみる?」

「どーしよっかな…」

「…報酬良いよ」

「する」(即答)

「そうと決まったら早速今日から参加してもらうよ」

「うい。どんなバイトなんだ?」

「[漢字][太字]雨降らし[/太字][/漢字][ふりがな][太字]あまふらし[/太字][/ふりがな]っていうバイトさ」

「雨降らし?」

「どんなことするんだ?」

「読んで字のごとく、雨を降らすのさ」

「どーやってすんだよ」

「それはバイトをしてから説明するさ」

きーーーーーーんこーーーーーーーんかーーーーーーんこーーーーーーーん

「あ、チャイムなった」

「次ってなんだっけか」

「あー…数学じゃね?」

「う~わ…ダル…」

「まあまあ、これ終わったら帰れるんだから」

「バイトは16時からねー」

「15時半にユリカゴ駅で待ち合わせねー」

「りょーかい」





15:20 ユリカゴ駅前

「…」スマホいじってる

「…悪い遅れた待ってたか」

「あ、いやぜーんぜん。さ、行こう」

「報酬が多いってどんぐらいだ?」

「それは終わった後のお楽しみだよ!」

「即日で報酬もらえるからね」

「しゃああ」

「…特別な能力とかはいらないんだよな?」

「う~ん…あ、射撃能力とかがあったほうがしやすいね」

「射撃か…」

「まあ大丈夫だと思うよ?ワシらずっと小動物ばっかとってきたし」

「最近はとってないがな」

「あとその一人称いつも思ってるが古臭いぞ?」

「いいんだよー!別に―…育ちがそーゆーとこなんですー」

「はいはい」





「さーてさて、着きましたぜ」

「なんか怪しそうなんだが」

辿り着いたのは路地裏の入り組んだところの少し不気味な扉があるところだった。

「見た目はこうだけど健全だからね⁉」

「ふ~ん」

「とりあえず入るよ!」

「失礼しまーす」

「じゃあこの階段下っていくよ」





「ついたー」

「ここか…」

〈雨降らしの新人アルバイターさんかね〉

「はい!白井今(しらい いま)です!」

「今日から入ります、雪風双葉(ゆきかぜ ふたば)です。」

〈今君と新人の双葉君ね〉

〈私は店長の斎藤佑樹(さいとう ゆうき)と申します。〉

〈では早速仕事に取り掛かってもらいましょうか〉

双葉)あ、あのすみません…俺、仕事が内容分からないのですが…

斎藤)あ!そうでしたね…では説明いたします。

斎藤)こちらのバイトは今君から聞いたと思いますが雨降らしというバイトになります。

斎藤)この雨降らしというのはですね、まあ簡潔に言えば雨を降らす仕事になります。

斎藤)この世界には全長200m程のフウセンというのがいろいろなところの上空に現れます。

斎藤)その中には雨水となるものがパンパンに入っており私たちはそれを割って地上に雨を降らすという任務を国から任されているんです。

双葉)な、なんか壮大ですね

斎藤)そうでしょう?なんせ雨ですからね。国や住む人たちにとって大切なものですから。

双葉)割ることは分かったんですが、どうやって割るんですか?

斎藤)それにはこの弓矢を使います。

斎藤が取り出したのは、赤く、弓道で使うような弓と先端が長い矢だった

双葉)弓矢?

斎藤)フウセンはこの二つの道具がなければ割ることはできません。

斎藤)この矢には矢じりに花火がついていましてこれをちょうどフウセンの中心部で爆発させると雨が広範囲に飛ばすことができるようになっています。

双葉)力加減か重要ですね

斎藤)そうですね。あ、あとフウセンは雲の上よりも高いところにあります。

斎藤)ビルなどに登って割ってください

斎藤)今月は梅雨の時期です!たくさんのフウセンがあるので割ってきちゃってください!

全員)はい!





双葉)で、なんで俺らはかっぱを着てるんだよ

今)しょーがないでしょーこれがここの制服なんだから

双葉)ちょっと子供っぽい感じがする…

今)にあってるよ

双葉)誉め言葉か?それ

今)ホントダヨー

双葉)ぶっとばすぞ

今)じゃあ、まずあの高ーいビルに登って様子を見ようか

双葉)はーい







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作者メッセージ

これは青春なのかよく分かりません。高校2年生の今と双葉が中心の物語です。
雨降らしってかっこよくない?
楽しんでいただけたら幸いです。

2024/08/25 16:03

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