なんで、私の目の前に、皆がいるの･･･？
私はその場で硬直してしまっていた。
「お、人！！」
五条先生は私を見て言った。
それに気づいた他の2人も、私の方を見た。
「なー。ここどこかわかる？」
そう私に聞いてきたけど、私は驚きのあまり、声が出せない。
「お前もわからねーのかよ。」
「誰だよお前ら。」
私の前で、三人が言い合っている。
でもやっぱり間違いない、声も見た目も、喋り方も、全部本物だ･･･。
目の前に、推しがいる･･･。
でも、な、なんで？
驚きのあまり倒れそうになりながらなんとか踏ん張る。
「あの、一旦座りませんか？」
きっと、皆状況は読み込めてきたと思う。
皆、どこから来たかはわからない。
全員座って、でも誰も喋らなくて、沈黙が続いた。
すると、急に部屋が真っ暗になったんだ。
「！？」
びっくりしたけど、次にもっとびっくりすることが起こった。
[明朝体]「皆さん。驚かせてしまって申し訳ございません。」[/明朝体]
と、声が聞こえて、目の前に小さな妖精のような女の子が現れた。
[明朝体]「私はルーナ。ここは、世界を繋ぐ、[太字][大文字]コスモワールド[/大文字][/太字]です。」[/明朝体]
世界を、繋ぐ･･･？
他の皆をチラッと見てみると、状況が読み込めていないようだった。
[明朝体]「美穂さん。あなたは、ついこの間、ノートを拾いましたね？」[/明朝体]
ノート･･･。
私は、家のドアの前に落ちていたノートを思い出した。
「あ！」
[明朝体]「それにお願い事を書きましたね。そのノートは、拾った人の願いを叶えるノート。ということで、他の3名の皆さんには、これから7ヶ月。今日は12月7日なので、7月7日、七夕まで美穂さんの[太字][漢字][大文字]護衛[/大文字][/漢字][ふりがな]ごえい[/ふりがな][/太字]をお願いしたいです！」[/明朝体]
私の、護衛･･･？
[大文字]「えぇええええええええ！？！？」[/大文字]
私は、人生で一番の大絶叫を上げたのだった。