部屋に戻って、拾ったノートを広げる。
私はノートに自分の妄想のお話や自分のお願い事を書いたりするんだ。
「星空みたいにきれいだから、お願い事ノートにしよっかな？」
そう思って、私は毎日のようにお願いしていることを書いた。
[大文字]　　　私の推しに、会えますように！[/大文字]

次の日の朝。
「やばいいぃぃっ！寝すぎたぁぁああ！！！」
次の日が学校だということを完全に忘れていて、大慌ての私。
急いで着替えて、クローゼットを開けたら、
[明朝体][大文字][太字]　　　ピカッ[/太字][/大文字][/明朝体]
「えっ、なに！？」
急にクローゼットが光出して、その光にあっという間に吸い込まれてしまったんだ。

「あいたたた･･･。って、え？」
頭を抑えながら起き上がったら、知らない場所に来ていて。
周りは真っ白の壁。窓は1つもない。ドアが4つだけあった。
誰もいないのかな･･･？
一旦、その部屋の真ん中にあるソファーに座った。
どこから来たのかわからないから、これ以上移動して迷子にならないように、誰か来たらその人に聞けばいいと思って、一旦待つことにした。

[大文字]　　　[太字]ドシーン！！！[/太字][/大文字]
「わっ！」
大きな音がなり、目が覚めた。
というか、いつの間にか寝てたみたい。
ソファーがめちゃくちゃふわふわだからかな？
そう思いながらその音が鳴った方に目を向けると、
「――えっ？」
「いてーっ。」
「おい、なんだよここ･･･。」
「あ。」
目の前には、信じられない光景が広がっていた。
私の推しの、犬夜叉と、松田と、五条先生。
え、もしかして、これ夢？
そう思ってほっぺたをつねってみたけど、痛かった。
ということは、夢じゃない。
じゃあ、これは現実･･･。
[大文字]なんで、私の目の前に、皆がいるの･･･？[/大文字]