二次創作
私の推しが、この世界に現れた!?
「え・・・。」
「こんっにちは〜!!!」
今日は日曜日。どこかに出かけようと思って、ドアを開けたら・・・。
「椿ちゃん・・・。」
去年願いが叶うノートを使っていた人である、愛川椿ちゃんが、私の家の前にいたのであった・・・。
「おい、椿お前、何人んちの前に突っ立ってんだよ。」
「え?昨日五条とばいばいしたあと少しだけついて行ったら見つけちゃった!たまーたまだよー。」
たまたま、ではないだろうなぁ・・・。家まで来られると少し困るんだけど・・・
「んなわけねーだろ。ただのストーカーじゃねぇか。」
松田が少しキレ気味に言う。
「何よあんた、私の言うことが信じられないっていうの〜?ひどーい!」
「うるせぇ、だまれ。」
「はぁ!?」
やばい、喧嘩になりそう。あんまり松田は椿ちゃんのことをよく思ってないのかな?
そう思っていたら犬夜叉が私の後ろに行ってうずくまってしまった。
「え、犬夜叉、どうかした!?」
慌てて聞くと、すごい酷い顔をして、
「あいつの匂い、無理・・・。キツすぎ、臭い・・・。」
といって、鼻をつまむ。
いい匂いがすると思ったら、そうか、椿ちゃんが香水つけてるのか。
犬夜叉は誰よりも鼻がすごいから、逆にこういう強い匂いは苦手なのかな?
「あ、椿ちゃん、今日は何しに・・・。」
「美穂ちゃん、これからお出かけでしょ!?私も一緒にいかせてよ〜!」
「うえぇ!?」
急に腕を絡ませてきた椿ちゃんに、慣れてない私の体が少し反応する。
距離が近すぎないかな・・・?
そう思ってたら悟が、
「椿お前、こんなはしゃぎまくっていいのかよ、大丈夫なのか?」
と言った。
「だいじょーぶだよ!ヘーキヘーキ!逆に心配してくれてるの!?うっれしーい!!!」
そういって、ぴょんぴょんはねて体全体で嬉しさを表現する椿ちゃん。
「お前なぁ・・・」
悟は呆れ顔。
「もー、ずっと喋ってるってことは一緒に出かけてもいいよね!そうだ!来てほしいところがあるんだよ!一緒に行こうよ!」
「え、」
返事を待たずに私の手を取って歩き始める椿ちゃん。
「さー!お出かけレッツゴー!」
「あはは・・・」
私たちは苦笑いを返すことしかできなかった。
連れてこられたのは遊園地。
(あれ、ココって確か、めちゃくちゃ高い・・・)
そう思ってたら「私が代わりに払っちゃうから!」といって、いつの間にか人数分のチケットを買ってきていた。
「え!!申し訳ないよ!払うよ!いくらだったっけ?えっと・・・」
「私、かなりのお金持ちの家だから!こんなの高いの内に入らないよ!ほら、奢られて!」
「なんかごめん・・・ありがとう・・・」
そういえば今思ったけど、ツバキちゃんが身に着けてるの全部高価そうだもんなぁ・・・。
「よし!ジェットコースター乗ろう!」
「ジェットコースターってなんだ?」
「うーん、めちゃくちゃ早い乗り物?」
「面白そうじゃねえか、乗ってやるぜ!」
すごく楽しみにしている犬夜叉。
悟はしゃーねーなー。って感じで、松田は普通を装ってるつもりなんだろうけど、口角が少し上がってる。
松田はジェットコースター好きなのかな?そんなイメージもあるし。
「犬夜叉、乗っている最中は動いちゃだめだよ。」
「うっ・・・」
犬夜叉はただ動かずに座ってるのがあんまりできなくて、ずっと動いていたい人なんだよね。
「よーし!次私達だよー!はやく乗ろ☆」
そう言って、椿ちゃんは悟の手を引いて先に乗りに行く。
私は犬夜叉の隣に座った。
私と犬夜叉が一番前。
松田が、一人で二列目に座って、椿ちゃんと悟が三列目に乗る。
ジェットコースターが動き始めて、どんどん上に登っていく。
隣には満面の笑みの犬夜叉と、後ろに口角が上がりまくってる松田。
流石に三列目の様子は見えないけど、椿ちゃんが楽しみにしてるのは間違いなし。
一番上まで登りきって、一気に落ちる・・・これがいい、んだけど・・・
[大文字][太字]「うぎゃあああああああああああああああああーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
[/太字][/大文字]隣で大絶叫の犬夜叉。一番楽しみにしていた人が一番怖がっている。
ヤバい、可愛いし面白い・・・!!!
そう思ってみてたら、犬夜叉が私に抱きついてきたんだ!!
[大文字]「うえぇぇぇぇえええ!?ちょ、犬夜叉!?」[/大文字]
「ああぁぁぁぁぁーーーー!!!美穂ーーーーー!!!!」
「何してやがる!犬!美穂から離れろ!」
「アダッ・・・!!」
私が驚いて声を上げたら、後ろの松田が手を伸ばして犬夜叉にげんこつを下した。
犬夜叉がパニックになって目が回ってる頃には、ジェットコースターは終わっていた。
「なんだよあれなんだよあれなんだよあれ!!!」
「あはは・・・」
「あんなの聞いてねーぞ!!!」
遊園地に生えてる木に向かって文句をぶつけまくってる犬夜叉。
「犬夜叉がジェットコースター苦手なのは意外だったかも。」
「あんなすごい速さで体持ってかれるのは初めてだぜ・・・」
犬夜叉の時代には、乗り物なんてないし、そうだよねぇー。
「はぁー・・・オェ、気持ち悪・・・」
「バカ、ココで吐くんじゃねぇ。」
「吐かねーよ!」
松田と犬夜叉がまた喧嘩し始めてしまった。
止めようと思ったら、
[太字][大文字]〈ゴンッ!!!〉[/大文字][/太字]
鈍い音が響いた。
「うるせーんだよ、ガキかよお前ら。」
悟が2人を拳でげんこつした。
痛そうにしてる2人。
そりゃあ未来で最強になる人のげんこつは痛いよねぇ・・・。
犬夜叉はさっき松田にもされていたのでたんこぶが2つになっていた。
そのあと、観覧車やメリーゴーランドに乗ったり、シューティングゲームで皆で対決したり。
お昼になってフードコートへ行く。
あんまりお腹が減っていないからどうしようと悩んでいたら、椿ちゃんが巨大パフェを皆で食べないかと提案してくれた。
「お待たせいたしました。当店人気ナンバーワンの、[大文字]いちごクリーム巨大パフェ[/大文字]でございます。」
「「わー!!!美味しそー!!」」
女子にとってパフェなんて最高すぎるよね。
私もテンション上がっちゃう。
食べ終わらなそうだったら犬夜叉に全部上げれば食べてくれる。
そう思って、皆で仲良く食べた。
途中で飲み物を途中で頼んだら、椿ちゃんが可愛い入れ物を取り出して言った。
「これさ、めちゃくちゃ今私の学校ではやってるやつなんだけどさ、これ飲み物とかに入れると、最初と味が少し変わってとっても美味しいんだよ!もしよければあげるよ!!」
「え?あ、うん、じゃあもらうね。」
変わった見た目のラムネ?だなぁ、と思いながら飲みかけのジュースに入れる。
そしたらシュワシュワしだして、溶けてなくなってしまった。
「・・・っ!!美味しいっ!」
見た目は変わらないけど、味はぜんぜん違う!なにこれすごい!
「でしょー!私も入れよーっと。」
私がもらったのは紫色だったけど、ツバキちゃんが入れたのはピンク色だった。
色んな色があるのかな?どこで売ってるんだろう。
そう思いながら私はジュースを全部飲み干した。
「はー。腹いっぱい。」
「お疲れ様。」
結局椿ちゃんと渡しはすぐにお腹が一杯になってしまって、犬夜叉が残ったパフェを全部食べてもらってしまった。
「よーしココ最後ねー!!!」
そう言って、椿ちゃんが走っていったところにあったのは、お化け屋敷だった。
うぅ、私、ザ・怖いっていうのが苦手なんだよね・・・。
ヒュードロドロドロ、みたいなの。暗くて人魂とか浮いてたりとか本当に無理なんだけど・・・。
「よしいくぞ!」
「あ、ちょ・・・」
椿ちゃんはみんなの手を引いてはいっていく。
[斜体][小文字][明朝体][太字]〈ヒュードロドロドロ・・・〉[/太字][/明朝体][/小文字][/斜体]
やっぱり、想像通りの強さ。
ビクビクしながら椿ちゃんの後ろをついていく。
進んでいくと急に椿ちゃんが
[太字][大文字]「きゃーーー!!!」[/大文字][/太字]
といって、私の手を引いて大ダッシュしたんだ!
「わ、っちょ、椿ちゃんっ・・・」
何が起こってるのかわからないからただぎゅっと目をつぶって走り続ける。
そのせいで、私は走っている最中になにかに足を引っ掛けて転んでしまった。
「痛っ・・・」
「きゃ、美穂ちゃん大丈夫!?」
私がころんだのに気がついた椿ちゃんが、慌てて戻って来る。
「ひゃー、やっぱり怖いね、どうしよう、五条たちとはぐれちゃったよ。」
「出口まで、急いで行って、みんなが来るのを待っていればいいんじゃないかな・・・」
「あ、確かに、それあり!」
椿ちゃんが笑顔で私の提案に賛成してくれた。その直後。
[大文字]クラッ。[/大文字]
急に足がふらついた。
「?美穂ちゃん?」
「・・・ッ。」
頭に鋭い痛みが走る。
体がすごく熱い。
さっきまでなんともなかったのに、なんで急に・・・?
「どうしたの?大丈夫!?」
「つ、椿ちゃん・・・。」
「私、五条たちを探してくる!待ってて!」
「あ・・・」
椿ちゃんは私をおいて、悟たちを探しに走っていってしまった。
どうしよう、本当にやばいやつかも知れない・・・。
なにかあったっけ・・・。
頭がうまく回らなくなってしまい、ついには視界もぼやけ始めてきた。
なんとか意識を保つのが精一杯の中、大好きな声が私の名前を呼んだ。
[大文字]「美穂!!!」[/大文字]
「みん、な・・・」
ほっと、安堵したと同時に、意識が遠のいていく中で、誰かが抱きとめてくれたのがわかった。
目が覚めたら、ベッドの上にいた。
真っ白い天井、壁、布団。
多分コスモワールドのベットルームだ。
起き上がろうとしても起き上がれないし、体が思うように動かない。
いつの間に・・・?
すると、悟たちが顔を出した。
「美穂・・・?」
「目、覚めたのか!!」
「ったく、心配させるなっての。」
皆、すごく心配してくれたのがわかった。
「美穂と愛川が走っていなくなるもんだから、急いで探し回って、見つけたと思ったら美穂が、マジでやばかったから流石に焦った。愛川はいつの間にかいなくなってたし。」
「お前、美穂が気を失ったとき、めっちゃ慌てた顔してたよな。あれ普通にウケる。」
「それ、俺も思った。」
[太字]「あ゛!?」[/太字]
もしかして、松田が私を運んでくれたってこと?
ありがとうって言おうとしても、全然声が出ない。
思った以上に、体調が悪いらしい。
「まぁ、今日一日は寝てろ。辛いだろ。」
悟が私の頭をポンポンッとする。
なんだか妹みたいに扱われてる?
少しムカッとなったけど、許す。悟の笑顔、めちゃくちゃカッコイイ。その笑顔は反則だよ・・・。
「風邪によく効くやつ作ってやるよ!だから一旦あっちに戻るな!」
「それじゃあ俺、昼飯買ってくるわ。」
「あ、俺カップラーメン・・・。」
そう言いながら、出ていこうとする皆。
「ありがと・・・。」
やっと出た、とっても小さい声だったけど、皆ちゃんと聞こえたみたいで、こっちを見た。
そして小さく笑って、部屋を出ていった。
[明朝体]「美穂様。美穂様。」[/明朝体]
「ん・・・」
誰かに呼ばれて目が覚めた。
今は何時なんだろう。
そう思いながら目を開けたら、ルーナがいた。
ルーナはコスモワールドを作った妖精さんだよ。
「ルーナ・・・どうしたの?」
[明朝体]「美穂様。動かないでくださいね。」[/明朝体]
そう言うと、ルーナは私のおでこに手を当てて、なにかし始めた。
キラキラと光りが出てきて、それと同時に私の体調が良くなっていくような気がした。
[明朝体]「ほっ。これで大丈夫です。」[/明朝体]
「え、なにが?」
話しについていけていないでいると、ルーナが話しだした。
[明朝体]「美穂様、あなたから先程、怨夢の気配がしました。いつ怨夢から攻撃を受けたのですか?」[/明朝体]
「え!?」
びっくりして飛び起きてしまった。
あれ、体が動く!
「怨夢は最近たくさん出てくるようになったけど、三人が守ってくれてるから、攻撃されたりとかは・・・」
[明朝体]「私の力でなんとか浄化しましたが、もしあのままでしたら怨夢に体を乗っ取られていた可能性があります。」[/明朝体]
ルーナが浄化してくれたから私の体が動くようになったってことなのかな。
[明朝体]「怨夢は、その人の夢を壊し、体を乗っ取るほか、記憶を失わせ、他の人にも、同じようなことをさせようとするものです。その少し前の段階だと、体が動かなく、頭痛や意識を失ったりするなどの影響をもたらします。美穂様は、その状態でした。」[/明朝体]
ルーナは悔しそうに話を続ける。
[明朝体]「怨夢はなんとかすべて浄化しようとしてはいるのですが、どこから生まれているのか突き止めることができず、少々手こずっていまして・・・、本当に申し訳ございません。怨夢はもともと、夢の世界にいる悪の生物なんです。そして、時々人々の夢に現れて、悪い夢を見させる。皆様がよく言う、悪夢ですね。」[/明朝体]
怨夢が現れたときに見るのが悪夢なんだ。
それが現実世界にも現れてしまっている状況なんだね。
段々と理解できてきた。
[明朝体]「私、今回で、怨夢をすべて浄化しようとなんとか頑張りますので、どうか協力していただけませんか・・・?」[/明朝体]
「うん。一人じゃなくてみんなでなら、きっとできるよ。悟たちも協力してくれるはず。」
[明朝体]「・・・っ!ありがとうございます、美穂様!心から感謝いたしますっ!」[/明朝体]
涙目になってぺこぺこ頭を下げるルーナが、なんだか可愛く見えてきてしまった。
・・・それにしても、いつの間に怨夢が私の体の中に・・・?
特に思い当たるのがないんだよなぁ・・・。
そう思いながら、私はまた眠りについた。
「こんっにちは〜!!!」
今日は日曜日。どこかに出かけようと思って、ドアを開けたら・・・。
「椿ちゃん・・・。」
去年願いが叶うノートを使っていた人である、愛川椿ちゃんが、私の家の前にいたのであった・・・。
「おい、椿お前、何人んちの前に突っ立ってんだよ。」
「え?昨日五条とばいばいしたあと少しだけついて行ったら見つけちゃった!たまーたまだよー。」
たまたま、ではないだろうなぁ・・・。家まで来られると少し困るんだけど・・・
「んなわけねーだろ。ただのストーカーじゃねぇか。」
松田が少しキレ気味に言う。
「何よあんた、私の言うことが信じられないっていうの〜?ひどーい!」
「うるせぇ、だまれ。」
「はぁ!?」
やばい、喧嘩になりそう。あんまり松田は椿ちゃんのことをよく思ってないのかな?
そう思っていたら犬夜叉が私の後ろに行ってうずくまってしまった。
「え、犬夜叉、どうかした!?」
慌てて聞くと、すごい酷い顔をして、
「あいつの匂い、無理・・・。キツすぎ、臭い・・・。」
といって、鼻をつまむ。
いい匂いがすると思ったら、そうか、椿ちゃんが香水つけてるのか。
犬夜叉は誰よりも鼻がすごいから、逆にこういう強い匂いは苦手なのかな?
「あ、椿ちゃん、今日は何しに・・・。」
「美穂ちゃん、これからお出かけでしょ!?私も一緒にいかせてよ〜!」
「うえぇ!?」
急に腕を絡ませてきた椿ちゃんに、慣れてない私の体が少し反応する。
距離が近すぎないかな・・・?
そう思ってたら悟が、
「椿お前、こんなはしゃぎまくっていいのかよ、大丈夫なのか?」
と言った。
「だいじょーぶだよ!ヘーキヘーキ!逆に心配してくれてるの!?うっれしーい!!!」
そういって、ぴょんぴょんはねて体全体で嬉しさを表現する椿ちゃん。
「お前なぁ・・・」
悟は呆れ顔。
「もー、ずっと喋ってるってことは一緒に出かけてもいいよね!そうだ!来てほしいところがあるんだよ!一緒に行こうよ!」
「え、」
返事を待たずに私の手を取って歩き始める椿ちゃん。
「さー!お出かけレッツゴー!」
「あはは・・・」
私たちは苦笑いを返すことしかできなかった。
連れてこられたのは遊園地。
(あれ、ココって確か、めちゃくちゃ高い・・・)
そう思ってたら「私が代わりに払っちゃうから!」といって、いつの間にか人数分のチケットを買ってきていた。
「え!!申し訳ないよ!払うよ!いくらだったっけ?えっと・・・」
「私、かなりのお金持ちの家だから!こんなの高いの内に入らないよ!ほら、奢られて!」
「なんかごめん・・・ありがとう・・・」
そういえば今思ったけど、ツバキちゃんが身に着けてるの全部高価そうだもんなぁ・・・。
「よし!ジェットコースター乗ろう!」
「ジェットコースターってなんだ?」
「うーん、めちゃくちゃ早い乗り物?」
「面白そうじゃねえか、乗ってやるぜ!」
すごく楽しみにしている犬夜叉。
悟はしゃーねーなー。って感じで、松田は普通を装ってるつもりなんだろうけど、口角が少し上がってる。
松田はジェットコースター好きなのかな?そんなイメージもあるし。
「犬夜叉、乗っている最中は動いちゃだめだよ。」
「うっ・・・」
犬夜叉はただ動かずに座ってるのがあんまりできなくて、ずっと動いていたい人なんだよね。
「よーし!次私達だよー!はやく乗ろ☆」
そう言って、椿ちゃんは悟の手を引いて先に乗りに行く。
私は犬夜叉の隣に座った。
私と犬夜叉が一番前。
松田が、一人で二列目に座って、椿ちゃんと悟が三列目に乗る。
ジェットコースターが動き始めて、どんどん上に登っていく。
隣には満面の笑みの犬夜叉と、後ろに口角が上がりまくってる松田。
流石に三列目の様子は見えないけど、椿ちゃんが楽しみにしてるのは間違いなし。
一番上まで登りきって、一気に落ちる・・・これがいい、んだけど・・・
[大文字][太字]「うぎゃあああああああああああああああああーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
[/太字][/大文字]隣で大絶叫の犬夜叉。一番楽しみにしていた人が一番怖がっている。
ヤバい、可愛いし面白い・・・!!!
そう思ってみてたら、犬夜叉が私に抱きついてきたんだ!!
[大文字]「うえぇぇぇぇえええ!?ちょ、犬夜叉!?」[/大文字]
「ああぁぁぁぁぁーーーー!!!美穂ーーーーー!!!!」
「何してやがる!犬!美穂から離れろ!」
「アダッ・・・!!」
私が驚いて声を上げたら、後ろの松田が手を伸ばして犬夜叉にげんこつを下した。
犬夜叉がパニックになって目が回ってる頃には、ジェットコースターは終わっていた。
「なんだよあれなんだよあれなんだよあれ!!!」
「あはは・・・」
「あんなの聞いてねーぞ!!!」
遊園地に生えてる木に向かって文句をぶつけまくってる犬夜叉。
「犬夜叉がジェットコースター苦手なのは意外だったかも。」
「あんなすごい速さで体持ってかれるのは初めてだぜ・・・」
犬夜叉の時代には、乗り物なんてないし、そうだよねぇー。
「はぁー・・・オェ、気持ち悪・・・」
「バカ、ココで吐くんじゃねぇ。」
「吐かねーよ!」
松田と犬夜叉がまた喧嘩し始めてしまった。
止めようと思ったら、
[太字][大文字]〈ゴンッ!!!〉[/大文字][/太字]
鈍い音が響いた。
「うるせーんだよ、ガキかよお前ら。」
悟が2人を拳でげんこつした。
痛そうにしてる2人。
そりゃあ未来で最強になる人のげんこつは痛いよねぇ・・・。
犬夜叉はさっき松田にもされていたのでたんこぶが2つになっていた。
そのあと、観覧車やメリーゴーランドに乗ったり、シューティングゲームで皆で対決したり。
お昼になってフードコートへ行く。
あんまりお腹が減っていないからどうしようと悩んでいたら、椿ちゃんが巨大パフェを皆で食べないかと提案してくれた。
「お待たせいたしました。当店人気ナンバーワンの、[大文字]いちごクリーム巨大パフェ[/大文字]でございます。」
「「わー!!!美味しそー!!」」
女子にとってパフェなんて最高すぎるよね。
私もテンション上がっちゃう。
食べ終わらなそうだったら犬夜叉に全部上げれば食べてくれる。
そう思って、皆で仲良く食べた。
途中で飲み物を途中で頼んだら、椿ちゃんが可愛い入れ物を取り出して言った。
「これさ、めちゃくちゃ今私の学校ではやってるやつなんだけどさ、これ飲み物とかに入れると、最初と味が少し変わってとっても美味しいんだよ!もしよければあげるよ!!」
「え?あ、うん、じゃあもらうね。」
変わった見た目のラムネ?だなぁ、と思いながら飲みかけのジュースに入れる。
そしたらシュワシュワしだして、溶けてなくなってしまった。
「・・・っ!!美味しいっ!」
見た目は変わらないけど、味はぜんぜん違う!なにこれすごい!
「でしょー!私も入れよーっと。」
私がもらったのは紫色だったけど、ツバキちゃんが入れたのはピンク色だった。
色んな色があるのかな?どこで売ってるんだろう。
そう思いながら私はジュースを全部飲み干した。
「はー。腹いっぱい。」
「お疲れ様。」
結局椿ちゃんと渡しはすぐにお腹が一杯になってしまって、犬夜叉が残ったパフェを全部食べてもらってしまった。
「よーしココ最後ねー!!!」
そう言って、椿ちゃんが走っていったところにあったのは、お化け屋敷だった。
うぅ、私、ザ・怖いっていうのが苦手なんだよね・・・。
ヒュードロドロドロ、みたいなの。暗くて人魂とか浮いてたりとか本当に無理なんだけど・・・。
「よしいくぞ!」
「あ、ちょ・・・」
椿ちゃんはみんなの手を引いてはいっていく。
[斜体][小文字][明朝体][太字]〈ヒュードロドロドロ・・・〉[/太字][/明朝体][/小文字][/斜体]
やっぱり、想像通りの強さ。
ビクビクしながら椿ちゃんの後ろをついていく。
進んでいくと急に椿ちゃんが
[太字][大文字]「きゃーーー!!!」[/大文字][/太字]
といって、私の手を引いて大ダッシュしたんだ!
「わ、っちょ、椿ちゃんっ・・・」
何が起こってるのかわからないからただぎゅっと目をつぶって走り続ける。
そのせいで、私は走っている最中になにかに足を引っ掛けて転んでしまった。
「痛っ・・・」
「きゃ、美穂ちゃん大丈夫!?」
私がころんだのに気がついた椿ちゃんが、慌てて戻って来る。
「ひゃー、やっぱり怖いね、どうしよう、五条たちとはぐれちゃったよ。」
「出口まで、急いで行って、みんなが来るのを待っていればいいんじゃないかな・・・」
「あ、確かに、それあり!」
椿ちゃんが笑顔で私の提案に賛成してくれた。その直後。
[大文字]クラッ。[/大文字]
急に足がふらついた。
「?美穂ちゃん?」
「・・・ッ。」
頭に鋭い痛みが走る。
体がすごく熱い。
さっきまでなんともなかったのに、なんで急に・・・?
「どうしたの?大丈夫!?」
「つ、椿ちゃん・・・。」
「私、五条たちを探してくる!待ってて!」
「あ・・・」
椿ちゃんは私をおいて、悟たちを探しに走っていってしまった。
どうしよう、本当にやばいやつかも知れない・・・。
なにかあったっけ・・・。
頭がうまく回らなくなってしまい、ついには視界もぼやけ始めてきた。
なんとか意識を保つのが精一杯の中、大好きな声が私の名前を呼んだ。
[大文字]「美穂!!!」[/大文字]
「みん、な・・・」
ほっと、安堵したと同時に、意識が遠のいていく中で、誰かが抱きとめてくれたのがわかった。
目が覚めたら、ベッドの上にいた。
真っ白い天井、壁、布団。
多分コスモワールドのベットルームだ。
起き上がろうとしても起き上がれないし、体が思うように動かない。
いつの間に・・・?
すると、悟たちが顔を出した。
「美穂・・・?」
「目、覚めたのか!!」
「ったく、心配させるなっての。」
皆、すごく心配してくれたのがわかった。
「美穂と愛川が走っていなくなるもんだから、急いで探し回って、見つけたと思ったら美穂が、マジでやばかったから流石に焦った。愛川はいつの間にかいなくなってたし。」
「お前、美穂が気を失ったとき、めっちゃ慌てた顔してたよな。あれ普通にウケる。」
「それ、俺も思った。」
[太字]「あ゛!?」[/太字]
もしかして、松田が私を運んでくれたってこと?
ありがとうって言おうとしても、全然声が出ない。
思った以上に、体調が悪いらしい。
「まぁ、今日一日は寝てろ。辛いだろ。」
悟が私の頭をポンポンッとする。
なんだか妹みたいに扱われてる?
少しムカッとなったけど、許す。悟の笑顔、めちゃくちゃカッコイイ。その笑顔は反則だよ・・・。
「風邪によく効くやつ作ってやるよ!だから一旦あっちに戻るな!」
「それじゃあ俺、昼飯買ってくるわ。」
「あ、俺カップラーメン・・・。」
そう言いながら、出ていこうとする皆。
「ありがと・・・。」
やっと出た、とっても小さい声だったけど、皆ちゃんと聞こえたみたいで、こっちを見た。
そして小さく笑って、部屋を出ていった。
[明朝体]「美穂様。美穂様。」[/明朝体]
「ん・・・」
誰かに呼ばれて目が覚めた。
今は何時なんだろう。
そう思いながら目を開けたら、ルーナがいた。
ルーナはコスモワールドを作った妖精さんだよ。
「ルーナ・・・どうしたの?」
[明朝体]「美穂様。動かないでくださいね。」[/明朝体]
そう言うと、ルーナは私のおでこに手を当てて、なにかし始めた。
キラキラと光りが出てきて、それと同時に私の体調が良くなっていくような気がした。
[明朝体]「ほっ。これで大丈夫です。」[/明朝体]
「え、なにが?」
話しについていけていないでいると、ルーナが話しだした。
[明朝体]「美穂様、あなたから先程、怨夢の気配がしました。いつ怨夢から攻撃を受けたのですか?」[/明朝体]
「え!?」
びっくりして飛び起きてしまった。
あれ、体が動く!
「怨夢は最近たくさん出てくるようになったけど、三人が守ってくれてるから、攻撃されたりとかは・・・」
[明朝体]「私の力でなんとか浄化しましたが、もしあのままでしたら怨夢に体を乗っ取られていた可能性があります。」[/明朝体]
ルーナが浄化してくれたから私の体が動くようになったってことなのかな。
[明朝体]「怨夢は、その人の夢を壊し、体を乗っ取るほか、記憶を失わせ、他の人にも、同じようなことをさせようとするものです。その少し前の段階だと、体が動かなく、頭痛や意識を失ったりするなどの影響をもたらします。美穂様は、その状態でした。」[/明朝体]
ルーナは悔しそうに話を続ける。
[明朝体]「怨夢はなんとかすべて浄化しようとしてはいるのですが、どこから生まれているのか突き止めることができず、少々手こずっていまして・・・、本当に申し訳ございません。怨夢はもともと、夢の世界にいる悪の生物なんです。そして、時々人々の夢に現れて、悪い夢を見させる。皆様がよく言う、悪夢ですね。」[/明朝体]
怨夢が現れたときに見るのが悪夢なんだ。
それが現実世界にも現れてしまっている状況なんだね。
段々と理解できてきた。
[明朝体]「私、今回で、怨夢をすべて浄化しようとなんとか頑張りますので、どうか協力していただけませんか・・・?」[/明朝体]
「うん。一人じゃなくてみんなでなら、きっとできるよ。悟たちも協力してくれるはず。」
[明朝体]「・・・っ!ありがとうございます、美穂様!心から感謝いたしますっ!」[/明朝体]
涙目になってぺこぺこ頭を下げるルーナが、なんだか可愛く見えてきてしまった。
・・・それにしても、いつの間に怨夢が私の体の中に・・・?
特に思い当たるのがないんだよなぁ・・・。
そう思いながら、私はまた眠りについた。