パチンカスの同僚、狂ってるらしい。
私には妹がいた。
勉強も出来て楽器だって、なんでも完璧な妹。
容姿も私よりずっと美しかった。
だから、私のすべてを妹に奪われた。
毎日がつまらなかった。
嫌いだった。
ある日、誰かが私の家に火のついた煙草を放り投げたんだ。
特別火に強かったわけでもない私の家は簡単に燃えた。
『お、お姉ちゃん…!助けてよ!!私を守って死ぬのがアンタの運命でしょう!!?』
燃えている廃材の下敷きになっている妹を私は必至で助けた。
だって腐っても大事な妹だから。
それに助けたらもしかしたら両親が褒めてくれるのではないかという邪な思いもあったんだと思う。
でも、期待した私馬鹿だったかのように少しの期待は泡のようにはじけて消えた。
『ああっ!!鈴、せっかく綺麗な顔にこんな醜い傷…ッアンタね!!?』
『ちがっ…』
『うわぁぁぁぁぁぁぁあんっ!!お姉ちゃんがぁぁっ!』
家族の絆
その言葉が私は嫌いだった。
だってそんなものはいとも簡単に壊れるのだから。
そもそも家族の絆なんてものは無かったんだと思う。
『綺麗な顔に傷をつけた貴女は絶対に許さない。さようなら』
ご丁寧にゴミ捨て場で捨てられた。
あーあ。
私、ここで死ぬんだ。
不思議と絶望はしなかった。
覚悟はとっくにできていたから。
『君…大丈夫かい?』
榊家のお父様に助けられなければ確実に死んでいたはず。
「──…ッ!!?」
勉強も出来て楽器だって、なんでも完璧な妹。
容姿も私よりずっと美しかった。
だから、私のすべてを妹に奪われた。
毎日がつまらなかった。
嫌いだった。
ある日、誰かが私の家に火のついた煙草を放り投げたんだ。
特別火に強かったわけでもない私の家は簡単に燃えた。
『お、お姉ちゃん…!助けてよ!!私を守って死ぬのがアンタの運命でしょう!!?』
燃えている廃材の下敷きになっている妹を私は必至で助けた。
だって腐っても大事な妹だから。
それに助けたらもしかしたら両親が褒めてくれるのではないかという邪な思いもあったんだと思う。
でも、期待した私馬鹿だったかのように少しの期待は泡のようにはじけて消えた。
『ああっ!!鈴、せっかく綺麗な顔にこんな醜い傷…ッアンタね!!?』
『ちがっ…』
『うわぁぁぁぁぁぁぁあんっ!!お姉ちゃんがぁぁっ!』
家族の絆
その言葉が私は嫌いだった。
だってそんなものはいとも簡単に壊れるのだから。
そもそも家族の絆なんてものは無かったんだと思う。
『綺麗な顔に傷をつけた貴女は絶対に許さない。さようなら』
ご丁寧にゴミ捨て場で捨てられた。
あーあ。
私、ここで死ぬんだ。
不思議と絶望はしなかった。
覚悟はとっくにできていたから。
『君…大丈夫かい?』
榊家のお父様に助けられなければ確実に死んでいたはず。
「──…ッ!!?」
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