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これは、主人公たちの
       甘いようで、切ない物語___

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過去への入り口、明日への扉

#2

記憶







真夏のある晴れた日だった。私の日常が変わり始めたのは___

















8月14日。よく晴れた日、私はなんの変哲もない日常を送っていただけだと思う








私はただ、地図を見て図書館へと足を運んでいた。それだけ











『.......』








目の前に、まるで雨に当たったかのようにずぶ濡れの男の子が居た
普段の私なら、まるで何もないように横を通り過ぎるんだろうけど、
なにか、違和感があった。













『ねぇ』









「ん?何かな?」







『.....なんでそんなに濡れてるの』






「あぁ....少し水遊びをしてたんだ」











水遊び......この暑い真夏では普通なのかもしれない。
でも、なんだろう......分からない。
この違和感が












『私たち、何処かで会ったことある?』













単純にそんな感じがした。昔の知り合いなのだったら、申し訳ないとも思う。
私は、昨日、何をしたのかさっぱりわからない。日記に書いたことしか
彼は驚いた顔して











「.....僕達は初対面だよ」












どうも納得できない。


















『貴方は誰?』













「僕は















[漢字]時澄永遠[/漢字][ふりがな]ときすみとわ[/ふりがな]」



















蝉が鳴く音がうるさい
名前を聞いても、ピンと来ない。やっぱり私の勘違いだったのかもしれない。
私は何もなかったように、横を通り過ぎた

















「っ.......![漢字]雨晴結衣[/漢字][ふりがな]あめはれゆい[/ふりがな]!!僕はっ、君を助ける!!」















私は後ろを振り返った。そうしたら誰も居なく.....あれ、さっきの.......
名前、教えたっけ.......




あれ、私











何してたっけ?










.....図書館に行こうとしてたっけ
私は少し水溜りが出来ている場所を見て、頭が痛くなる










『..........いや、忘れるんだから重要なことじゃなかったのかな』











私は踵を返して、図書館へと歩いた




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作者メッセージ

2人の名前
女の子:「雨晴 結衣(あめはれ ゆい)」
男の子:「時澄 永遠(ときすみ とわ)」

2024/09/29 11:22

nako ID:≫9820tLSVMWUTw
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