彩「はぁ....。」
私は彩愛（あやめ）。某都内で普通に会社に勤めている。
だけど....実はその会社は超絶ブラック企業で辞めようにも圧力がかかって
とてもじゃないが辞められる空気ではない。
彩「こんな量終わるわけないだろ...馬鹿なんあの上司....。」
彩「はぁ....。異世界とか行ってみたいわぁ....。」
その時、椅子に身体を預けすぎたのか椅子が耐えきれなくなり、自分ごと後ろに倒れてしまった。

[明朝体]その刹那＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。[/明朝体]

？「おぉ？あっぶないなぁ...って子供かぁ？」
音「え...？こ、ここどこ..⁉」
さっきまで椅子にいたよね！？んで、そっから後ろに倒れて....。
んで、気づいたらここにいたと...。
[太字]は？？？？？？？[/太字]
？「どこここって...お前もしかして迷子かぁ？」
彩「え、あぁ...。そうみたいです...？」
？「...？お前、見た目の割にすっげぇ大人っぽい口調だな。」
彩「..え？だって私は普通に大人って言えるほどの年齢なんですけど...？」
？「あ？お前、頭でも狂ってんのか？...ちょっと待ってな。」
ｼｭｩｳｩｩｩ（鏡を引き寄せる）
彩「おーまいがー...。」
？「あいよ。ちょっと見てみ。」
彩「...えぇぇぇぇえええ！！！！！？？」
ろ、ロリになってる！？！？！？！
？「ん...？なんか変なもんでも食べた？...まさか転生者なわけ...。」
彩「て、転生者ではないです！！はい！！」
やっべぇ...なんも考えずに言っちゃった...。
てか転生者ってやばいのかな...。
？「そっ。まぁいいや。ほら、立ちな。」
彩「あ、ありがとうございます...！」
翠「あぁ、そういえば名前言ってなかったな。私の名前は美登世　翠（みとせすい）だ‼一応、重力を操作できて応用もできる。」
彩「だからさっきも...ものを引き寄せられたんですね...！」
すっご、なにこの世界。
翠「そそ。んで、お前の名前は？」
彩「あぁ...えぇっと...。」
やばい、なにも考えてなかった。
えぇっと....一応本名は七瀬（ななせ）から始まるから
名字はそれでいいとして...。
名前は...さすがに彩愛はあんま面白くないから...。
....音紫（ねむ）。音紫にしょう！
音「七瀬音紫！」
翠「音紫かぁ。いい名前じゃん！...とりあえずこれもいい縁だし、一旦私のふるさとにくる？」
音「い、いいんですか...⁉」
翠「うん、どうせ行くところないんでしょ？」
音「ま、まぁ....。」
翠「じゃあついてきて！」

音「....。」
うーん...転生者のこと聞いた方がいいかな...。
思い切って聞いてみる...？
音「あ、あの...！」
翠「ん？どした？」
音「わ、私が転生者だった場合どうなるんですか...？」
翠「...転生者なの？」
音「いや...私はただ道に迷っちゃっただけで...。」
翠「だったらいいけどさぁ。....転生者だと色々とまずいぞ？」
翠「例えば～...宿から追い出されたりとか、幽閉されるんだよ。」
翠「暗い牢屋の中で、誰にも会えずに一人で死んでいくんだ..。残酷だろ？」
音「な、なんのために...？」
翠「さぁ..？私はそんなの調べたいと思わないからさ。詳しいことは知らない。」
音「そ、そうなんですね...。」
こりゃあまずいぞ...。
この性格じゃ絶対転生者だとバレる..。
そして今の姿はロリ。
ってことはロリっぽく接したらばれないんじゃね...？
よぉ～し！！！頑張って演技しようっと！



一話終了