拾ったなろくんがなんかすごい溺愛してくる。
side ●●
『ごめんね●●。お母さん、また出張に行かないといけなくなっちゃったの。ちょっとの期間だから......我慢しててね お母さんより』
そんな置き手紙が、私の部屋の机にぽいっと投げ捨てられたように置いてあった。
もう子供じゃないんだから、なんて思うけど、仕方がない。
私は、はあとため息をついたあと、その置き手紙を小さなクリアポケットへといれる。
お母さんは、私が小さい頃からよく出張や海外へ仕事に行っている。
なんてったって、お母さんは有名な空港会社へ勤務しているプラス、キャビンアテンダントの職を務めている。
色々な事情が重なってか、お母さんさんが家をあけることが、いつの間にか私にとって当たり前になっていた。
そして、たまにお母さんが帰ってくる祝日や連休のときは、ちょっとしたミニ旅行に行ったりもしていて、その時間は私にとって唯一の修復だった。
こうしてさみしい気持ちになることが初めてじゃない分、その気持を埋める方法もいつの間にか習得していた。
そう、河川敷でたそがれてること。
もうずっとそうしていたら、気が少し楽になる。
私は重い腰を持ち上げ、河川敷へと向かった。
[水平線]
「わあ.........」
今日の河川敷には、人ひとりっこ居やしなかった。
いつもなら、大抵小学生くらいの男女が混ざり合ってドッジボールやら鬼ごっこやらしてわーわー言っている。
まあそれもそうかと思いながら、私はのうのうと生えている野原の上へと座った。
もうすぐ、雨が降るからだろう。
これは天気予報で仕入れた情報ではない。
田舎者の、感覚だ。なんとなく、雨の匂いがする。
大きく見てみると、私が住んでいるこの都道府県は、世間一般的に言う都会だ。
だけど、私が住んでいるのはどちらかというとその県の端のあたり。
隣接している県境に近しい場所であり、かつ隣の県は都会と言うほど都会ではなく、まあ都会よりの田舎というのだろう。
どうでもいいことを考えながら、私はごろりと草の上に寝転ぶ。
今日は、夕飯なににしよう。
安くコンビニで済まそうか。きちんと自炊しようか。
学校の宿題はいつやろうか。明日の授業は何なのだろうか。
明日..........なにかの間違いでお母さんは帰ってこないだろうか。
...............やっぱり、一人はいつまで経っても慣れないようだ。
すると、ふいに目をやった河川敷の奥の方に、人影を感じた。
............え、ひ、人....?
自分だけの空間だと思っていた場所が、誰かにとられたような気がして悔しいと思うと同時に、誰なのだろうと気になる節もあった。
私は無意識のうちに体を起こし、そちらへと向かっていた。
そこで見つけたのは______
「君........どうしたの.......?」
ひとりの、少年だった。
『ごめんね●●。お母さん、また出張に行かないといけなくなっちゃったの。ちょっとの期間だから......我慢しててね お母さんより』
そんな置き手紙が、私の部屋の机にぽいっと投げ捨てられたように置いてあった。
もう子供じゃないんだから、なんて思うけど、仕方がない。
私は、はあとため息をついたあと、その置き手紙を小さなクリアポケットへといれる。
お母さんは、私が小さい頃からよく出張や海外へ仕事に行っている。
なんてったって、お母さんは有名な空港会社へ勤務しているプラス、キャビンアテンダントの職を務めている。
色々な事情が重なってか、お母さんさんが家をあけることが、いつの間にか私にとって当たり前になっていた。
そして、たまにお母さんが帰ってくる祝日や連休のときは、ちょっとしたミニ旅行に行ったりもしていて、その時間は私にとって唯一の修復だった。
こうしてさみしい気持ちになることが初めてじゃない分、その気持を埋める方法もいつの間にか習得していた。
そう、河川敷でたそがれてること。
もうずっとそうしていたら、気が少し楽になる。
私は重い腰を持ち上げ、河川敷へと向かった。
[水平線]
「わあ.........」
今日の河川敷には、人ひとりっこ居やしなかった。
いつもなら、大抵小学生くらいの男女が混ざり合ってドッジボールやら鬼ごっこやらしてわーわー言っている。
まあそれもそうかと思いながら、私はのうのうと生えている野原の上へと座った。
もうすぐ、雨が降るからだろう。
これは天気予報で仕入れた情報ではない。
田舎者の、感覚だ。なんとなく、雨の匂いがする。
大きく見てみると、私が住んでいるこの都道府県は、世間一般的に言う都会だ。
だけど、私が住んでいるのはどちらかというとその県の端のあたり。
隣接している県境に近しい場所であり、かつ隣の県は都会と言うほど都会ではなく、まあ都会よりの田舎というのだろう。
どうでもいいことを考えながら、私はごろりと草の上に寝転ぶ。
今日は、夕飯なににしよう。
安くコンビニで済まそうか。きちんと自炊しようか。
学校の宿題はいつやろうか。明日の授業は何なのだろうか。
明日..........なにかの間違いでお母さんは帰ってこないだろうか。
...............やっぱり、一人はいつまで経っても慣れないようだ。
すると、ふいに目をやった河川敷の奥の方に、人影を感じた。
............え、ひ、人....?
自分だけの空間だと思っていた場所が、誰かにとられたような気がして悔しいと思うと同時に、誰なのだろうと気になる節もあった。
私は無意識のうちに体を起こし、そちらへと向かっていた。
そこで見つけたのは______
「君........どうしたの.......?」
ひとりの、少年だった。
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