二次創作
時間と12人の勇者たち
[水平線]
●●side
ふっと暗くなり、また元に戻る。
なぜか記憶がない。
みんなには見えていたようで、顔が青い。
のあ「うそ…」
なおきり「いきなりこんなの見せられて信じられるわけないですよ…」
もふ「嘘だよ、なあ!」
動揺している。
私もまだ信じられない。
どうして未来であんなことが起きているのか。
クリック「…人、間…?」
サージュ「…」
苦虫を噛み潰したような顔をしているクリックと、絶望の表情のサージュ。
●●「ピリオド…だっけ。人間を、滅ぼしたいと思ってる?」
ピリオド「当たり前であろう。時間をこんな風にされては…」
●●「そうだよね。私も、あれを見てそう思った。」
じゃぱぱ「●●…?」
ヒロ「…なんで…?」
メンバーの声掛けを無視し、続ける。
●●「ただ、これだけは言わせて。人間の一面だけを見て物事を判断しないでほしい。」
ピリオド「何ッ…貴様…神に対して…たかが人間如きが…」
●●「もちろん、人間がこんな生き物なのは事実。…でも。」
顔を上げてピリオドを見る。
改めて見ると、本当に人間離れしている。
●●「この国を、アイツから命懸けで守ろうとした人間がいるってこと。そこも見てほしいな〜って。」
わざと砕けた口調で言う。
この際死んでもいい。
私の命一つで、この国が、この場所が守られるのなら。
サージュ「…!●●、ありがとう。」
そう言い立ち上がるサージュの顔には、もう迷いがない。
サージュ「あと100年、猶予をください。ピリオド様…いえ、時の三神様。」
空気が揺れる。
???「ちぇ、バレちゃったか」
???「はぁ…だから言ったのに…」
空間が揺らめき、ひょっこりと顔を出す2人。
“人”と言ったが人間離れした容姿をしていて、ピリオドと雰囲気が似ている。
???「よ、人間のみんな〜!俺はテールだぞ☆☆」
???「私はエラです。」
ピリオド「な、なぜお前らがここに!」
珍しく動揺した表情を見せている。
シヴァ「付いてけない…」
どぬく「同じく〜」
エラ「ピリオド、もうやめましょう。」
ピリオド「…」
テール「アハ☆だってさぁ、[漢字]人間[/漢字][ふりがな]この子達[/ふりがな]にここまで言わせておいて、それでも滅ぼそうとするって同じ神として恥ずかしいぜ☆」
ひたすらテンションが高いと見せかけて、かなり怒っているようだ。
ピリオド「しかし…」
テール「しかしもクソもあるか!」
エラ「人間…と時間の民よ、少しいいですか?」
るな「ひゃ、ひゃい!」
クリック「!…は、はい!」
テール「約束して欲しいことがあるんだ。交換条件だよ☆」
エラ「時間を大切にしてほしい、これだけよ。守ってもらえる?」
全員『はい!』
全員の返事を聞くと、ホッとしたように目を細める。
エラ「それでは、また100年後。」
テール「ほら行くぞピリオド!そんな責任感じる必要ないって!俺らも最初は乗り気だったんだし!」
ピリオド「…人間、と時間よ。…100年後、を楽しみにしているぞ。」
サージュ「はい、また100年後。」
ゲートが開き、神々がそこに入っていく。
テール「じゃあな人間!また会おう!」
ゲートが閉じていく。
パチンっと音を立てて、消えた。