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まず、この少女レイは、novelcake版です。短編カフェというサイトでも私はreimuとして投稿していますが、そことは、展開と内容が違います。どうぞごゆっくり、お楽しみください。
本家 短編カフェ:https://www.tanpen.net/novel/7688a5b5-34e5-4c84-9e2e-2bf1946e6a18/

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少女レイ(novelcake版)

#1

あの記憶と青の記憶。

キーーーーーーーッ!
…嫌だ…なんで。
嘘だ。嘘だよね...?
何で〝レイ〟が...
「何でっ!!」
でも、その発した言葉には返事が来ない。
「っ...」
「っ!」

ガバッ

「もう...朝か。」

時計を見ると、午前の7時半だ。

「やばっ!急がなきゃ!」

彼女はカリン。

一人暮らしをしている高校2年生だ。

「行ってきまーす!」

そういい、彼女が家の扉を閉めた。

--------------------

学校にて。

「おはよーん!」

レイが話しかけてくる。

レイは私の大親友。いつも仲良しだ。

「おはよう。」

「てかさー、聞いて!大ニュース!」

「えっ?な、何?」

「あの3年の藤島君が、付き合ったんだって!」

「えっ!!!????」

私は驚いた。普段モテ散らかしてるあの藤島君が、何とプロポーズしてきた女の子をokしたらしい。

あの藤島君が、okした子って、どんな女の子なんだろう。

「で、しかもしかもっ!」

まだあるのか...と私は思った。

「この前クラスの男子が、休日にその女の子と藤島君がデートしてるとこ見たんだって!」

レイはキャーキャー言いながら話している。

「へぇー!そうなんだ!」

その時、私は思いついた。

「ねぇ、レイ。その女の子とやらに、今度会いに行ってみない?」

「えっ、、、」

何故かレイの顔が曇った。

「あっ。い、いいよ!」

...無理に言わせてしまっただろうか。

「いや、別に私は...」

そう言おうとしたところで、

キーンコーンカーンコーン…

「んじゃ!また休み時間に!」

あっ、、、言いたかったのに。

まぁ、休み時間に言おうかな。

--------------------

そしてお昼休み。

レイと話でもしながらお弁当を食べようかと思うと。

「あのぅ、カリンさぁん」

甘いような声が聞こえてきた。

「何か用?」

振り向くと、とてもかわいい女の子が立っていた。

...身長的には3年の子かな。

「今ぁ、レイさんはいますかぁ?」

と言ってきた。

何でレイを?と思っていると、

「すこぉーしだけ、お話がしたいのですがぁ。」

「...あ、レ、レイは今教室にいるはずだから、呼んでくるね。」

「はぁーい!ありがとうございますぅ!」

相変わらず甘い声だ。

まぁ、そんなことはどうでもいいけど。

「レイー!3年が呼んでるよ!」

「?はぁい!今行くね!」

そういい、3年の女の子の前に来ると、

「あっ、お昼、先、食べてて。」

「えっ、何で?」

「いいからっ!」

えー、、、

「わ、分かったよ」

今日はぼっち弁かぁ、

そう思いながらも、私は教室を後にした。

--------------------

キーンコーンカーンコーン…

お昼休みももう終わり。

お弁当を食べて、少し眠く待ってきたなぁ、、

でもあと3時間。

頑張らないとっ

--------------------

キーンコーンカーンコーン…

5時間目が終わり。

私はレイのいる席に歩み寄った。

「レイっ!さっきはあの3年と何話してたの?」

そう言うと、

「...カリン。気にしなくていいよ。世間話だったから。」

って言った。

「ほんとに?」

世間話もおかしいだろっと思っていると、

「うん。本当だよ。」

「…そう、レイ、何かあったらすぐに私に相談してね。」

「分かった。ありがとう、カリン。」

そういい、レイは席を離れていった。

--------------------

帰りのホームルームが終わり、

私は家に帰ろうとしたところで、見てしまった。

え、、、あそこにいるのは、、、

レイッ?!!!!!!!!!?

なんでっ

「ごめんなさいぃ!!!」

あれは、、さっきの先輩っ?!

せ、先輩は何でレイの事、、、

ベチンッ!

鈍い音が放課後の学校に響き渡る。

だがそこには私とあとレイと先輩しかいないので、先生にさえも聞こえていない。

「先輩...!何してっ!!はっ...」

一瞬息が止まった。

つい口が動いてしまった。

当然、それはレイの耳にも、先輩の耳にも入っていた。

「あっ、、、」

「......カリンさん?何でそこにいるの?」

「いやっ、、そのっ」

「カ、カリン......」

先輩とレイが言った。

「カっカリンさんっ!こ、これは違うくて、、、」

何が違うのよ。と、私は突っ込んだ。

まぁいい。問題はレイ。

「まぁいい、なんで、先輩はレイに何でそんなことしたの?」

「っ............!!」

「ゆ、許せなかったからよっ!」

「?」

「私はッ!あの人のために一生懸命アプローチして!そのためにバレンタインデーもっ!一から手作りでっ!作ったのにっ!しかもっ!ずっと入学の時から!一生懸命!やってきたのに!レイは、わたしの彼氏。。藤島君に色仕掛けをして、さらにはデートしてたっって目撃情報もあるの!」

...知らなかった。

レイが、藤島君のこと、好きだなんて。

そして、入学した時から、ずっと追いかけてたって。

ずっと、幼稚園から一緒だった私でさえ、気が付かなかった。

そして、私はショックだった。

先輩にそんなことする人だった。って、それもあるけど。

ずっと、ずっと一緒だったのに、気が付かなかった。

いや、気づけなかった。

もし、気づいていたら。

応援できたかもしれない。

一緒に悲しめたかもしれない。

恋バナだって、聞けたかもしれない。

はっ、、気が付くと、目の前に立っていたレイから、頬を伝って流れる雫の存在に気付いた。

「...レイ、それに先輩、ごめんなさい。」

私は静かに言った。

その声が、もうすぐ夕日を向かい入れようとする放課後に響いた。

「なんでカリンが謝って...」

そのあと、急にレイがはっとした顔で、言った。

「...ごめんなさい。先輩。藤島君があなたと付き合ったこと、とても、悔しくて。
つい、魔が差してやってしまいました。」

「っ............。」

「ごめんなさい。最低で。」

「っ。レイ、、さん。正直言って、悲しかったです。私が、一生懸命、この3年間をつないで藤島君にアプローチしたのに。それなのに、あなたが、藤島君を奪うだなんて。」
エ…?
「奪う?」
「そうですよカリンさん。」
先輩が、眼が笑っていない表情で言った。
「あの後、藤島君、私の事フったんですよ?」
「は?」
「『もうあんたとは付き合いたくない。俺にはレイという彼女がいるんだ。』ってね。」
--------------------

学校にて。

「おはよう!」

珍しく、私が最初に挨拶をした。

いつもは話しかけてくれるのに。

「おはよ!」

いつもどうりの笑顔。

...なーんだ。

「カリン。昨日はごめんなさい。」

「え、何で?」

「ずっと、一緒にいたのに。言えなくてごめんなさい。」

「私、本当は怖かったの。カリンに言ったら、もしかしたら、カリンも藤島君のこと好きになっちゃうかもって。ごめんなさい。カリンの事信じられなくて。」

「ううん。こちらこそ、気づいてあげられなくてごめんね。」

「謝らないで。あなたは悪くない。」

「ありがとう、、、」

その時、授業の合図のベルが鳴った。

--------------------

その事件があった4か月後。

私たちは平凡に暮らしている。

だが、安全ではなかった。

私とレイの絆は。

「おはよ。」

「おはよ。」

こうなったのも先日のせいだ。

その日、私は心に決めた人がいた。

「よ、吉川君。」

私はその人ー吉川君にそう告げていた。

「つ、付き合ってください!」

ど、どうかな。。。

フられるかな。

「ぼくたち、気が合うね。」

「えっ」

「ぼくもカリンちゃんのこと好きだったんだ。」

「ありがとうございます!これからよろしくお願いします!」

私は泣きながら吉川さんに抱き着いた。

(誰かの気配を感じるな。。。)

そう思いつつ、私は感動に陥っていた。

そのあと、靴箱にて。

「ねーカリン。」

「な、なに?」

そこに立っていたのはレイだった。

「レ、レイ、、、どうかしたの?」

「あんた、さっき吉川君に告白してたわよね?」

「う、うん。

よ、吉川君、付き合ってくれるって!私とっても嬉しかった。」

「アンタ。。。

あんたが良くてもッ!

あたしが良くないっ!」

「...は?」

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

今回はボカロpの、みきとpさんの楽曲。
「少女レイ」を原作にした短編小説です。
あの少女レイの爽快感のある音と、闇系の歌詞が相性抜群です!
ぜひ聞いてみてください!
そしてぇ!
まだまだ!続きます!定期的に書きますので、続きまでもう少し待っててくださいネ!
目指せ70000文字!
お気に入り登録もよろしくお願いします!
ではっ!

2023/11/26 19:30

reiran@腐女子 ID:≫rprcte7i1fRPo
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