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【参加終了】転生水

#41


今、うちにエネルギーは無い。訳じゃ無い。
ミリ単位やけど、残っとる。
うちに付いてるのは、鎖だけ。
これぐらいなら、少量の火で消せる!
夏蓮「よし・・・!」
ゆっくり、1分ほどかけて、鎖を溶かす。
夏蓮「快斗は今・・・風呂のはず。」
ゆっくりと扉を開ける。
下から、扉を閉める音がした。
この3階は、下の会話が筒抜けになっている。
古い家なので、音が響きやすいのだ。
今、快斗は風呂を入れに行った。
でも、外にはあのメイドが居る。
夏蓮「知らん人と喋るの苦手やし・・・」
後ろを見る。
窓はない。あるのは木製の壁だけ。
動けなかったお陰で、エネルギーの回復が早い。
前までは色々動いてたから、疲れてそれ所じゃ無かったけど。
今は、エネルギーを溜めるのに大体集中できる。
それに、回復速度も早い気がする。
てか、この世界に来てまだ2日ぐらいしか経ってへんの?
おかしいやん。時系列おかしいやん。
戸部「それはほんますまん。」
夏蓮「時系列は作者が何とかしないと。」
戸部「マジで見てませんでした。」
夏蓮「はあ、まあええわ。」
後ろの木製の壁に、手を添える。
ゆっくりと、時間をかけて、火を通す。
小柄な人間が1人通れるぐらいの穴を作る。
燃やして、脱出するんや。
下から人が来る気配は無い。
そうして、燃やして5分経った。
壁の一部が焼き焦げて、隙間ができた。
夏蓮「いける!」
その隙間を通り、外に出る。
時刻は午後8時30分ごろ。
空には満点の星空。
初めてこの世界に来た時と同じ夜空だ。
夏蓮「さて、どうしよか・・・」
辺りを見渡しても、街っぽいものはない。
どこか近くへ行けば、家の一つぐらいあるだろうか。
たしか、北の方角の見方があったはず・・・
その瞬間、左に気配を感じる。
目をやると、そこには、
殺気に満ちているメイドが居る。
夏蓮「おっと・・・やるしかない?」
愛菜「氷流、つらら落とし!!」
容赦ない攻撃をくらわせる。
夏蓮「火流、火傘舞!!」
火の傘を頭上に開く。
愛菜「炎・・・ではなく火ですか。」
夏蓮「せや。氷は溶かせるで?」
愛菜「私の氷は、そう簡単には溶かせませんよ?」
夏蓮「隙ありっ!」
その瞬間、愛菜の後ろに回り込む。
愛菜「!?」
夏蓮「この状況、快斗にバレるのも良くないし・・・!」
一か八か、やってみるしかないやろ!!
夏蓮「[大文字][太字][漢字]世界開放[/漢字][ふりがな]フィールドかいほう[/ふりがな]!![/太字][/大文字]」
愛菜「っ・・・!!」
その瞬間、火のクリスタルが出現し、
その中に2人が吸い込まれて行った。







愛菜「・・・此処は?」
暑い。周りが燃えている。
でも、炎というほど大きくはない。
文字通りの火のようなものだ。
夏蓮「これが、快斗もやってた、世界開放・・・」
愛菜「こんな技、一体どこで・・・」
夏蓮「いや、アドリブやよ。」
右手を前に出す。
夏蓮「あんたを黙らせるには丁度いいわな!!」
火のレーザーを放つ。
愛菜「氷壁!」
壁を作り、左へ移動する。
愛菜「氷流、氷山角!」
愛菜の足元から夏蓮へ向かって、
小さな氷山が生え急ぐ。
夏蓮「嘘やん!」
上へジャンプし、両手を構える。
夏蓮「火流、火爆華!!」
両手の火の華が爆発し、火花が散る。
愛菜「閣武人!!」
氷の武人が出現する。
そして、刀を構える。
愛菜「氷桜の舞!!」
氷の花びらを撒き散らす。
お互いが相殺し合う。
夏蓮「やっぱ強いな、あんた・・・」
愛菜「まあ、桐生さんのメイドですから。」
夏蓮「ああ、そうですかっ!」
火の龍が出現し、愛菜に突進する。
愛菜「氷流、氷龍!」
愛菜も負けじと氷の龍を出す。
またもや、技が相殺し合う。
愛菜「このままじゃ、埒があきません。」
夏蓮「それはどうやろ?」
愛菜「はい?」
夏蓮「周り見てみ?」
周りを見渡すと、
火が少し強くなっている。
愛菜「これは・・・」
夏蓮「うちの火が、炎になってきてるんや。」
愛菜「そんな馬鹿な・・・」
夏蓮「奥義だして、ちゃちゃっと終わらすで!!

作者メッセージ

どうも戸部夏実です。
まじで時系列忘れてました。ほんまごめん。
でも、その分お話を面白くするつもりですので。

2025/12/18 18:05

戸部夏実 ID:≫ 6s/EWVZi48e6M
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