【参加終了】転生水
桐生「愛菜。」
焼死体となった柏木を最後まで見届け、
1階にいる愛菜に話しかける。
愛菜「なんですか?」
机の掃除をしていた愛菜が振り返る。
桐生「全部終わったら・・・」
恥ずかしそうに、視線を逸らす。
桐生「け、結婚しないか・・・?」
愛菜「・・・へ?」
手に持っていた雑巾を落とす。
桐生「だ、駄目か・・・?」
愛菜「だって、夏蓮さんは・・・?」
桐生「直接話したけど・・・」
今度は、わざと視線を下に逸らす。
桐生「俺の事を、余り覚えていなかった。」
愛菜「そう・・・ですか・・・」
桐生「愛菜は、こんなクズを、まだ好きか?」
目を合わせる。顔が赤くなっている。
愛菜「・・・何言ってるんですか。」
桐生に近付く。
愛菜「ずっと、その言葉が聞きたかった・・・!」
桐生の胸に、頭を寄り添う。
桐生「愛菜・・・すまなかった・・・!」
2人が抱き合う。恋愛映画の様に。
桐生(これで、良いんだ・・・)
その後、2人は昼食の準備を始めた。
義人「ふぅ・・・」
一撃に、集中する。
今から、地面を、割る。
雷を、落とすんだ。一点集中。
集中・・・集中・・・!
義人「落雷っ!!」
その瞬間、赤く光った雷が、
地面に落ちた。
糸井「うお!?」
理沙「成功っ!!」
真霊「やっぱ凄いわね・・・」
斎「どんな感じだった?」
義人「はぁ・・・死ぬほど疲れる。」
淡白な感想に、皆が唖然とする。
茜「もっと、コツ的なものは・・・?」
義人「本に書いてあった通りだよ。」
本を手に持つ。
義人「集中する事、意識する事、大事になってくる。」
斎「その分、体力が犠牲になるのかな。」
義人「多分、そんな感じ。」
真霊「じゃ、体力つけなきゃね。」
茜「えぇ、苦手なんですよね・・・」
糸井「大丈夫だろ、俺がいるし。」
茜「糸井君・・・」
義人「ダメだ、むしゃくしゃしてきた。」
理沙「ウチも同じ気分っす。」
斎「とにかく!全員渾身の一撃出すまで寝ないように!」
まだまだ、彼らの特訓は続く。
特訓を続けて、3時間が経った。
昼食休憩も入れず、水とパンで食い繋いでいる。
義人は、朱色の雷が、発動状態。
真霊は、青色の光が、発動状態。
理沙は、赤紫色の音符が、発動状態。
糸井は、赤と黄色の攻撃が、発動状態。
茜は、基本的に金色や光沢がつく。
斎「ただ、僕はまだ使えないね。」
義人「ちょっとでもいけるんじゃ?」
斎「変化に気づけないぐらい、少量なの。」
糸井「不便だね、その条件。」
斎「夜になったら火力が上がるからね?」
真霊「ま、斎は夜でいいじゃない。」
茜「じゃ、やっと休憩?」
義人「1時間休憩して、体力付けるぞ!」
糸井「よっ!待ってました!」
理沙「泣いちゃう。」
茜「同じくです。」
斎「文句言わないの!」
理沙「斎は疲れて無いでしょ!?」
斎「その分みんなの倍走るから。」
義人「そうするか。」
糸井「よし!休憩ー!」
そうして、一時的な休憩が入った。
桐生は考えていた。
渾身の一撃。記憶の中を見ても、
やはり実践あるのみとしか思えない。
桐生「愛菜。暇か?」
掃除をしている愛菜に声をかける。
愛菜「まあ、掃除も3周目ですし・・・」
桐生「特訓だ。」
愛菜「特訓?」
不思議そうな顔で桐生を見る。
桐生「柏木の記憶を見たが、気になる事があった。」
愛菜「なんでしょう?」
桐生「渾身の一撃と呼ばれる物だ。」
愛菜「そういう技でしょうか。」
桐生「ああ。詳しい事は、やりながら話そう。」
椅子から立ち上がる。
桐生「森近くに行くぞ。特訓だ。」
愛菜「楽しそうですね。」
ほうきを直し、桐生について行く。
桐生「そう言えば、腕は大丈夫か?」
愛菜の左手を見る。
愛菜「完全に、血液も復活しました。」
氷の回復方法は、数時間で完全に治るものだ。
だが、常にエネルギーをその部位に使わなければならない。
高等テクニックの1つと言える。
桐生「それは良かった。無理したんだろ?」
愛菜「まあ、作戦の一環というか・・・」
桐生「だとしても、これからは無理をするなよ?」
愛菜「分かりました。」
歩き続ける。
草原の先には、森が見えてくる。
愛菜が質問をする。
愛菜「桐生さん、質問が。」
桐生「ん?なんだ?」
愛菜「自分が見た記憶ないの能力も使えるんですよね?」
桐生「ああ。記憶操作の応用だな。」
愛菜「でも、余り戦闘経験が無いんじゃ?」
桐生「どういう事だ?」
愛菜「私と会ってから、戦った所を見た事がありません。」
桐生「まあ、確かに。そんなに能力者には会ってない。」
愛菜「じゃあ、炎はどうやって使ったのですか?」
桐生「・・・ふふ、面白いぞ?」
愛菜「はい?」
不気味な笑顔を作る。
桐生「記憶操作の能力は、前任者の記憶も使えるんだ。」
愛菜「前任者の記憶も!?」
桐生「つまり、柏木の記憶も覗けるんだ。」
桐生は空を見上げる。
桐生「実質、最強という事さ。
「柏木は運良く色んな能力者と戦ってる。」
愛菜「凄いですね・・・」
桐生「どうだ?勝てる未来が見えたか?」
冗談まじりに質問してみる。
愛菜「まー、99%勝てませんね。」
桐生「ほう、1%勝てると?」
愛菜「作戦を立てるのは、私の方が得意ですよ。」
桐生「あー、確かに・・・」
深く考え込む。
もし、次義人達と戦うとなると、
やはり愛菜の頭脳は必須になってくる。
本当に、味方でよかった。
桐生「今日中に、渾身の一撃覚えるぞ。」
愛菜「承知いたしました。」
そのまま、2人は森に足を進め続けた。
焼死体となった柏木を最後まで見届け、
1階にいる愛菜に話しかける。
愛菜「なんですか?」
机の掃除をしていた愛菜が振り返る。
桐生「全部終わったら・・・」
恥ずかしそうに、視線を逸らす。
桐生「け、結婚しないか・・・?」
愛菜「・・・へ?」
手に持っていた雑巾を落とす。
桐生「だ、駄目か・・・?」
愛菜「だって、夏蓮さんは・・・?」
桐生「直接話したけど・・・」
今度は、わざと視線を下に逸らす。
桐生「俺の事を、余り覚えていなかった。」
愛菜「そう・・・ですか・・・」
桐生「愛菜は、こんなクズを、まだ好きか?」
目を合わせる。顔が赤くなっている。
愛菜「・・・何言ってるんですか。」
桐生に近付く。
愛菜「ずっと、その言葉が聞きたかった・・・!」
桐生の胸に、頭を寄り添う。
桐生「愛菜・・・すまなかった・・・!」
2人が抱き合う。恋愛映画の様に。
桐生(これで、良いんだ・・・)
その後、2人は昼食の準備を始めた。
義人「ふぅ・・・」
一撃に、集中する。
今から、地面を、割る。
雷を、落とすんだ。一点集中。
集中・・・集中・・・!
義人「落雷っ!!」
その瞬間、赤く光った雷が、
地面に落ちた。
糸井「うお!?」
理沙「成功っ!!」
真霊「やっぱ凄いわね・・・」
斎「どんな感じだった?」
義人「はぁ・・・死ぬほど疲れる。」
淡白な感想に、皆が唖然とする。
茜「もっと、コツ的なものは・・・?」
義人「本に書いてあった通りだよ。」
本を手に持つ。
義人「集中する事、意識する事、大事になってくる。」
斎「その分、体力が犠牲になるのかな。」
義人「多分、そんな感じ。」
真霊「じゃ、体力つけなきゃね。」
茜「えぇ、苦手なんですよね・・・」
糸井「大丈夫だろ、俺がいるし。」
茜「糸井君・・・」
義人「ダメだ、むしゃくしゃしてきた。」
理沙「ウチも同じ気分っす。」
斎「とにかく!全員渾身の一撃出すまで寝ないように!」
まだまだ、彼らの特訓は続く。
特訓を続けて、3時間が経った。
昼食休憩も入れず、水とパンで食い繋いでいる。
義人は、朱色の雷が、発動状態。
真霊は、青色の光が、発動状態。
理沙は、赤紫色の音符が、発動状態。
糸井は、赤と黄色の攻撃が、発動状態。
茜は、基本的に金色や光沢がつく。
斎「ただ、僕はまだ使えないね。」
義人「ちょっとでもいけるんじゃ?」
斎「変化に気づけないぐらい、少量なの。」
糸井「不便だね、その条件。」
斎「夜になったら火力が上がるからね?」
真霊「ま、斎は夜でいいじゃない。」
茜「じゃ、やっと休憩?」
義人「1時間休憩して、体力付けるぞ!」
糸井「よっ!待ってました!」
理沙「泣いちゃう。」
茜「同じくです。」
斎「文句言わないの!」
理沙「斎は疲れて無いでしょ!?」
斎「その分みんなの倍走るから。」
義人「そうするか。」
糸井「よし!休憩ー!」
そうして、一時的な休憩が入った。
桐生は考えていた。
渾身の一撃。記憶の中を見ても、
やはり実践あるのみとしか思えない。
桐生「愛菜。暇か?」
掃除をしている愛菜に声をかける。
愛菜「まあ、掃除も3周目ですし・・・」
桐生「特訓だ。」
愛菜「特訓?」
不思議そうな顔で桐生を見る。
桐生「柏木の記憶を見たが、気になる事があった。」
愛菜「なんでしょう?」
桐生「渾身の一撃と呼ばれる物だ。」
愛菜「そういう技でしょうか。」
桐生「ああ。詳しい事は、やりながら話そう。」
椅子から立ち上がる。
桐生「森近くに行くぞ。特訓だ。」
愛菜「楽しそうですね。」
ほうきを直し、桐生について行く。
桐生「そう言えば、腕は大丈夫か?」
愛菜の左手を見る。
愛菜「完全に、血液も復活しました。」
氷の回復方法は、数時間で完全に治るものだ。
だが、常にエネルギーをその部位に使わなければならない。
高等テクニックの1つと言える。
桐生「それは良かった。無理したんだろ?」
愛菜「まあ、作戦の一環というか・・・」
桐生「だとしても、これからは無理をするなよ?」
愛菜「分かりました。」
歩き続ける。
草原の先には、森が見えてくる。
愛菜が質問をする。
愛菜「桐生さん、質問が。」
桐生「ん?なんだ?」
愛菜「自分が見た記憶ないの能力も使えるんですよね?」
桐生「ああ。記憶操作の応用だな。」
愛菜「でも、余り戦闘経験が無いんじゃ?」
桐生「どういう事だ?」
愛菜「私と会ってから、戦った所を見た事がありません。」
桐生「まあ、確かに。そんなに能力者には会ってない。」
愛菜「じゃあ、炎はどうやって使ったのですか?」
桐生「・・・ふふ、面白いぞ?」
愛菜「はい?」
不気味な笑顔を作る。
桐生「記憶操作の能力は、前任者の記憶も使えるんだ。」
愛菜「前任者の記憶も!?」
桐生「つまり、柏木の記憶も覗けるんだ。」
桐生は空を見上げる。
桐生「実質、最強という事さ。
「柏木は運良く色んな能力者と戦ってる。」
愛菜「凄いですね・・・」
桐生「どうだ?勝てる未来が見えたか?」
冗談まじりに質問してみる。
愛菜「まー、99%勝てませんね。」
桐生「ほう、1%勝てると?」
愛菜「作戦を立てるのは、私の方が得意ですよ。」
桐生「あー、確かに・・・」
深く考え込む。
もし、次義人達と戦うとなると、
やはり愛菜の頭脳は必須になってくる。
本当に、味方でよかった。
桐生「今日中に、渾身の一撃覚えるぞ。」
愛菜「承知いたしました。」
そのまま、2人は森に足を進め続けた。