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【参加終了】転生水

#35


義人「・・・いやいや、ご馳走を貰いました。」
夜ご飯を頂き30分が経った。
義人「料理、御上手ですね。」
柏木「だろ?こう見えて日本では料理屋なんだ。」
茜「どこの店ですか?」
柏木「なぁに、ただの居酒屋さ。」
血管が浮き出る腕を見ると、絶え間ない努力が見えてくる。
斎「あの、質問なんですが・・・」
柏木「おう!なんだ?」
斎「記憶操作の能力とは・・・?」
柏木「あー、その説明か!」
洗い物の手を止め、机に戻ってくる。
糸井「俺、洗い物しますよ。」
柏木「良いって、客人だしぃ。」
糸井「いえいえ、何か手伝いさせてくださいよ。」
柏木「そうか。じゃ、兄ちゃんは洗い物しながら聞いてくれ。」
柏木が、頭に巻くタオルを取る。
柏木「名前の通り、俺は他人の記憶を好きなように変えれる。」
真霊「すごいですね・・・」
柏木「一回に使用できる範囲は、記憶1年間。」
理沙「一年以内だったら、どんな風にでも・・・?」
柏木「そ!ただし、リスクもある。」
理沙「リスク?」
柏木「使用者、操作された者、どちらも過去半年分の記憶を失う。」
義人「い!?」
柏木「ただし、一番古い記憶から順番に、だ。」
真霊「なるほど・・・今まで何回やってこられたんです?」
柏木「国のお偉いさんとか、その関係者。」
茜「なら、相当の数の記憶が・・・」
柏木「ああ。俺の一番古い記憶は、今は高校入学式だ。」
糸井「・・・・」
重たい空気が流れる。
柏木「だから、俺はあまり使いたくねぇんだ。」
義人「まあ、俺らも使う予定無いですし。」
柏木「そりゃいい。記憶はいじらねぇ方が良い。」
そう言って、椅子から立ち上がる。
柏木「よし、風呂沸かすから、待っとけ。」
そう言い残し、風呂場へ向かった。
糸井「・・・あの人、強い気がする。」
義人「へ?」
糸井の方を振り向く。
糸井「なんか、雰囲気が違うんだよなぁ。」
茜「わかります。」
真霊「茜ちゃんまで・・・」
茜「油断も隙も無さすぎる・・・」
柏木「そりゃ鍛えてるからなぁ。」
風呂場から柏木が出てくる。
斎「あの、具体的にどれほど強いんですか?」
柏木「うーんとな・・・」
少し考えて、口を開く。
柏木「1分もあればお前らは死ぬぐらいかな!」
全員「!?」
柏木「うそうそ、冗談冗談!」
斎「・・・」
全員が警戒し始めている。
柏木という男、本当に強いのか。
理沙「1分!?そんなの・・・ムリッスヨ・・・」
柏木「いや、5分かな?まあそんぐらい。」
斎「でも、記憶操作の能力でどうやって?」
柏木「あー、また明日詳しい事は言おうかな!」
義人「明日?」
柏木「今日はもう風呂入って寝ろ!」
真霊「まあ・・・そうさせて貰いましょうか。」
そう言って、真霊が席から立った。










[太字]それが、眠っている異貌人達の夢の中。[/太字]
柏木「ふぅ、一旦こんなもんか。」
ここは、義人達が見つけた空き家。
正確には、住人は柏木1人のみ。
柏木「こいつら、日本人だもんなぁ。」
家に上がり、義人達と目があった時点で、
全員が記憶を操作されていた。
柏木は、義人達の夢の中でも、情報はあまり吐かない。
例えば、
記憶操作後は2時間ほど気絶する事。
その間、操作させた記憶が夢の様に流れる事。
過去半年分の記憶など消えない事。
そして・・・
柏木「ええと・・・よし。」
棚に入っていたタバコを一本取り出す。
口に咥え、人差し指をタバコの先端に当てる。
柏木「炎の能力・・・これか。」
その瞬間、タバコに火が付く。
そう、記憶操作の真骨頂とは、
[大文字][太字]記憶の中にある能力を使える事だ。[/太字][/大文字]
柏木「さて、こいつら・・・」
記憶を見た感じ、悪い奴じゃなさそう。
後で、記憶を戻す・・・?
いや、めんどいな。
さて、体でも拭いてやって、ベッドに寝かすか。
その瞬間、ドアを叩く音がする。
コン、コン、コン。
柏木「はーい、どちら様で?」
棚からもう一つ、タバコを取り出す。
ドアが開く。そこにはメイドがいた。
日本でしか見た記憶がない。久しぶりだ。
結木「あなた、記憶操作の能力者ですね?」
柏木「あ?ああ、そうだな。」
結木「単刀直入に言います。」
タバコに火が付く。
結木「私について来てください。」
柏木「いやだ。」
即答だった。
柏木「めんどいし、お前、敵っぽし。」
  「こう見えて、勘は当たる方だぜ?」
結木「・・・はぁ、」
両手を開く。
その瞬間、
結木「[大文字][太字][漢字]氷流、氷山閣[/漢字][ふりがな]ひょうりゅう、ひょうざんかく[/ふりがな][/太字][/大文字]」
結木の後ろに、氷の連山が出現する。
結木「[大文字][太字][漢字]閣武人[/漢字][ふりがな]かくぶじん[/ふりがな][/太字][/大文字]、氷臨。」
その氷の連山が、人型サイズの武人になる。
結木「無理矢理にでも、貴方を連れて行きます。」
柏木「へっ、手加減は無しってか・・・」
記憶内の瞬間移動能力で、自分を外に移動する。
そして、義人達を2階の部屋へ移動させた。
柏木「褐色肌のメイドさんよぉ!」
結木「私は結木愛菜です。」
柏木「そうか、すまない。だが名前なんてなんでも良い!」
両手に、炎を纏わす。
柏木「アンタを倒せば、アイツらの敵に少しは近づけるかな!」

作者メッセージ

どうも戸部夏実です!
こちらの結木愛菜さん、僕のイチオシキャラですね。
能力とか、この後の展開とか、楽しみにしててくださいね!

2025/11/26 20:47

戸部夏実 ID:≫ 6s/EWVZi48e6M
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