【参加終了】転生水
義人「・・・いやいや、ご馳走を貰いました。」
夜ご飯を頂き30分が経った。
義人「料理、御上手ですね。」
柏木「だろ?こう見えて日本では料理屋なんだ。」
茜「どこの店ですか?」
柏木「なぁに、ただの居酒屋さ。」
血管が浮き出る腕を見ると、絶え間ない努力が見えてくる。
斎「あの、質問なんですが・・・」
柏木「おう!なんだ?」
斎「記憶操作の能力とは・・・?」
柏木「あー、その説明か!」
洗い物の手を止め、机に戻ってくる。
糸井「俺、洗い物しますよ。」
柏木「良いって、客人だしぃ。」
糸井「いえいえ、何か手伝いさせてくださいよ。」
柏木「そうか。じゃ、兄ちゃんは洗い物しながら聞いてくれ。」
柏木が、頭に巻くタオルを取る。
柏木「名前の通り、俺は他人の記憶を好きなように変えれる。」
真霊「すごいですね・・・」
柏木「一回に使用できる範囲は、記憶1年間。」
理沙「一年以内だったら、どんな風にでも・・・?」
柏木「そ!ただし、リスクもある。」
理沙「リスク?」
柏木「使用者、操作された者、どちらも過去半年分の記憶を失う。」
義人「い!?」
柏木「ただし、一番古い記憶から順番に、だ。」
真霊「なるほど・・・今まで何回やってこられたんです?」
柏木「国のお偉いさんとか、その関係者。」
茜「なら、相当の数の記憶が・・・」
柏木「ああ。俺の一番古い記憶は、今は高校入学式だ。」
糸井「・・・・」
重たい空気が流れる。
柏木「だから、俺はあまり使いたくねぇんだ。」
義人「まあ、俺らも使う予定無いですし。」
柏木「そりゃいい。記憶はいじらねぇ方が良い。」
そう言って、椅子から立ち上がる。
柏木「よし、風呂沸かすから、待っとけ。」
そう言い残し、風呂場へ向かった。
糸井「・・・あの人、強い気がする。」
義人「へ?」
糸井の方を振り向く。
糸井「なんか、雰囲気が違うんだよなぁ。」
茜「わかります。」
真霊「茜ちゃんまで・・・」
茜「油断も隙も無さすぎる・・・」
柏木「そりゃ鍛えてるからなぁ。」
風呂場から柏木が出てくる。
斎「あの、具体的にどれほど強いんですか?」
柏木「うーんとな・・・」
少し考えて、口を開く。
柏木「1分もあればお前らは死ぬぐらいかな!」
全員「!?」
柏木「うそうそ、冗談冗談!」
斎「・・・」
全員が警戒し始めている。
柏木という男、本当に強いのか。
理沙「1分!?そんなの・・・ムリッスヨ・・・」
柏木「いや、5分かな?まあそんぐらい。」
斎「でも、記憶操作の能力でどうやって?」
柏木「あー、また明日詳しい事は言おうかな!」
義人「明日?」
柏木「今日はもう風呂入って寝ろ!」
真霊「まあ・・・そうさせて貰いましょうか。」
そう言って、真霊が席から立った。
[太字]それが、眠っている異貌人達の夢の中。[/太字]
柏木「ふぅ、一旦こんなもんか。」
ここは、義人達が見つけた空き家。
正確には、住人は柏木1人のみ。
柏木「こいつら、日本人だもんなぁ。」
家に上がり、義人達と目があった時点で、
全員が記憶を操作されていた。
柏木は、義人達の夢の中でも、情報はあまり吐かない。
例えば、
記憶操作後は2時間ほど気絶する事。
その間、操作させた記憶が夢の様に流れる事。
過去半年分の記憶など消えない事。
そして・・・
柏木「ええと・・・よし。」
棚に入っていたタバコを一本取り出す。
口に咥え、人差し指をタバコの先端に当てる。
柏木「炎の能力・・・これか。」
その瞬間、タバコに火が付く。
そう、記憶操作の真骨頂とは、
[大文字][太字]記憶の中にある能力を使える事だ。[/太字][/大文字]
柏木「さて、こいつら・・・」
記憶を見た感じ、悪い奴じゃなさそう。
後で、記憶を戻す・・・?
いや、めんどいな。
さて、体でも拭いてやって、ベッドに寝かすか。
その瞬間、ドアを叩く音がする。
コン、コン、コン。
柏木「はーい、どちら様で?」
棚からもう一つ、タバコを取り出す。
ドアが開く。そこにはメイドがいた。
日本でしか見た記憶がない。久しぶりだ。
結木「あなた、記憶操作の能力者ですね?」
柏木「あ?ああ、そうだな。」
結木「単刀直入に言います。」
タバコに火が付く。
結木「私について来てください。」
柏木「いやだ。」
即答だった。
柏木「めんどいし、お前、敵っぽし。」
「こう見えて、勘は当たる方だぜ?」
結木「・・・はぁ、」
両手を開く。
その瞬間、
結木「[大文字][太字][漢字]氷流、氷山閣[/漢字][ふりがな]ひょうりゅう、ひょうざんかく[/ふりがな][/太字][/大文字]」
結木の後ろに、氷の連山が出現する。
結木「[大文字][太字][漢字]閣武人[/漢字][ふりがな]かくぶじん[/ふりがな][/太字][/大文字]、氷臨。」
その氷の連山が、人型サイズの武人になる。
結木「無理矢理にでも、貴方を連れて行きます。」
柏木「へっ、手加減は無しってか・・・」
記憶内の瞬間移動能力で、自分を外に移動する。
そして、義人達を2階の部屋へ移動させた。
柏木「褐色肌のメイドさんよぉ!」
結木「私は結木愛菜です。」
柏木「そうか、すまない。だが名前なんてなんでも良い!」
両手に、炎を纏わす。
柏木「アンタを倒せば、アイツらの敵に少しは近づけるかな!」
夜ご飯を頂き30分が経った。
義人「料理、御上手ですね。」
柏木「だろ?こう見えて日本では料理屋なんだ。」
茜「どこの店ですか?」
柏木「なぁに、ただの居酒屋さ。」
血管が浮き出る腕を見ると、絶え間ない努力が見えてくる。
斎「あの、質問なんですが・・・」
柏木「おう!なんだ?」
斎「記憶操作の能力とは・・・?」
柏木「あー、その説明か!」
洗い物の手を止め、机に戻ってくる。
糸井「俺、洗い物しますよ。」
柏木「良いって、客人だしぃ。」
糸井「いえいえ、何か手伝いさせてくださいよ。」
柏木「そうか。じゃ、兄ちゃんは洗い物しながら聞いてくれ。」
柏木が、頭に巻くタオルを取る。
柏木「名前の通り、俺は他人の記憶を好きなように変えれる。」
真霊「すごいですね・・・」
柏木「一回に使用できる範囲は、記憶1年間。」
理沙「一年以内だったら、どんな風にでも・・・?」
柏木「そ!ただし、リスクもある。」
理沙「リスク?」
柏木「使用者、操作された者、どちらも過去半年分の記憶を失う。」
義人「い!?」
柏木「ただし、一番古い記憶から順番に、だ。」
真霊「なるほど・・・今まで何回やってこられたんです?」
柏木「国のお偉いさんとか、その関係者。」
茜「なら、相当の数の記憶が・・・」
柏木「ああ。俺の一番古い記憶は、今は高校入学式だ。」
糸井「・・・・」
重たい空気が流れる。
柏木「だから、俺はあまり使いたくねぇんだ。」
義人「まあ、俺らも使う予定無いですし。」
柏木「そりゃいい。記憶はいじらねぇ方が良い。」
そう言って、椅子から立ち上がる。
柏木「よし、風呂沸かすから、待っとけ。」
そう言い残し、風呂場へ向かった。
糸井「・・・あの人、強い気がする。」
義人「へ?」
糸井の方を振り向く。
糸井「なんか、雰囲気が違うんだよなぁ。」
茜「わかります。」
真霊「茜ちゃんまで・・・」
茜「油断も隙も無さすぎる・・・」
柏木「そりゃ鍛えてるからなぁ。」
風呂場から柏木が出てくる。
斎「あの、具体的にどれほど強いんですか?」
柏木「うーんとな・・・」
少し考えて、口を開く。
柏木「1分もあればお前らは死ぬぐらいかな!」
全員「!?」
柏木「うそうそ、冗談冗談!」
斎「・・・」
全員が警戒し始めている。
柏木という男、本当に強いのか。
理沙「1分!?そんなの・・・ムリッスヨ・・・」
柏木「いや、5分かな?まあそんぐらい。」
斎「でも、記憶操作の能力でどうやって?」
柏木「あー、また明日詳しい事は言おうかな!」
義人「明日?」
柏木「今日はもう風呂入って寝ろ!」
真霊「まあ・・・そうさせて貰いましょうか。」
そう言って、真霊が席から立った。
[太字]それが、眠っている異貌人達の夢の中。[/太字]
柏木「ふぅ、一旦こんなもんか。」
ここは、義人達が見つけた空き家。
正確には、住人は柏木1人のみ。
柏木「こいつら、日本人だもんなぁ。」
家に上がり、義人達と目があった時点で、
全員が記憶を操作されていた。
柏木は、義人達の夢の中でも、情報はあまり吐かない。
例えば、
記憶操作後は2時間ほど気絶する事。
その間、操作させた記憶が夢の様に流れる事。
過去半年分の記憶など消えない事。
そして・・・
柏木「ええと・・・よし。」
棚に入っていたタバコを一本取り出す。
口に咥え、人差し指をタバコの先端に当てる。
柏木「炎の能力・・・これか。」
その瞬間、タバコに火が付く。
そう、記憶操作の真骨頂とは、
[大文字][太字]記憶の中にある能力を使える事だ。[/太字][/大文字]
柏木「さて、こいつら・・・」
記憶を見た感じ、悪い奴じゃなさそう。
後で、記憶を戻す・・・?
いや、めんどいな。
さて、体でも拭いてやって、ベッドに寝かすか。
その瞬間、ドアを叩く音がする。
コン、コン、コン。
柏木「はーい、どちら様で?」
棚からもう一つ、タバコを取り出す。
ドアが開く。そこにはメイドがいた。
日本でしか見た記憶がない。久しぶりだ。
結木「あなた、記憶操作の能力者ですね?」
柏木「あ?ああ、そうだな。」
結木「単刀直入に言います。」
タバコに火が付く。
結木「私について来てください。」
柏木「いやだ。」
即答だった。
柏木「めんどいし、お前、敵っぽし。」
「こう見えて、勘は当たる方だぜ?」
結木「・・・はぁ、」
両手を開く。
その瞬間、
結木「[大文字][太字][漢字]氷流、氷山閣[/漢字][ふりがな]ひょうりゅう、ひょうざんかく[/ふりがな][/太字][/大文字]」
結木の後ろに、氷の連山が出現する。
結木「[大文字][太字][漢字]閣武人[/漢字][ふりがな]かくぶじん[/ふりがな][/太字][/大文字]、氷臨。」
その氷の連山が、人型サイズの武人になる。
結木「無理矢理にでも、貴方を連れて行きます。」
柏木「へっ、手加減は無しってか・・・」
記憶内の瞬間移動能力で、自分を外に移動する。
そして、義人達を2階の部屋へ移動させた。
柏木「褐色肌のメイドさんよぉ!」
結木「私は結木愛菜です。」
柏木「そうか、すまない。だが名前なんてなんでも良い!」
両手に、炎を纏わす。
柏木「アンタを倒せば、アイツらの敵に少しは近づけるかな!」