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【参加終了】転生水

#34


ギシギシと、軋む音が階段に響く。
2階から3階へ向かう。
上に上がると、目の前にドアが一つ。
前に殺した住人は、ここを物置にしてたらしい。
おかげで、掃除が大変だった。
ガチャ。
桐生「・・・お目覚めかな。」
夏蓮「・・・!」
まるで獰猛な獣を見るように、桐生を睨む。
夏蓮「・・・もう、声もでえへんわ・・・」
桐生「まあ、叫んでも聞こえないしね。」
夏蓮「なんで?」
桐生「僕のエネルギーを利用して、音を吸収してるんだ。」
夏蓮「あんたの能力、一体・・・」
桐生「僕は無能力。マイナスエネルギーを使う。」
夏蓮「ああ、そう・・・」
下を向き、喋り続ける。
夏蓮「あんたは、何がしたいん?」
桐生「僕は、夏蓮、君を救いに来たんだ。」
夏蓮「救う?それが仲間を傷付けて言う言葉?」
桐生「夏蓮は、確か小学生の頃に引っ越したよね。」
夏蓮「!?」
桐生「え、覚えてるよね・・・?」
夏蓮「なんで、知ってんの・・・?」
桐生「そうか、そこは覚えてないのかな。」
夏蓮「幼稚園の時、3人で遊んでたけど・・・」
桐生「あ、じゃあ、僕は分かるよね?」
夏蓮「え?えー・・・あ、」
何かを思い出したような顔をする。
夏蓮「義人・・・?」
桐生「・・・ッチ。」
思わず舌打ちが出てしまう。
夏蓮「いや、そんなはずないって・・・」
桐生「もう1人は?」
怒りが隠しきれない。なんで僕じゃないんだ。
夏蓮「もう・・・1人・・・!」
全部、思い出す。






夏蓮「桐生君お城上手ー!」
桐生「へへー。」
義人「僕も真似したーい。」
3人で、公園で、遊んでいる。
砂場で、城を作っている。
夏蓮「桐生君かっこいいー!」
桐生「へへー、いいでしょー!」
夏蓮「うち、桐生君と結婚するー!」
義人「じゃあ、僕お祝いするー!」







夏蓮「嘘やろ・・・?」
桐生「思い出してくれた?」
冷たい視線が、夏蓮を突き刺す。
夏蓮「いや、でも、あんな昔の約束・・・」
桐生「別に僕も引きずってるわけじゃ無いさ。」
  「でも、僕は忘れられなかったんだ。」
夏蓮「忘れられなかった・・・?」
桐生「ずっと、会いたかったんだ・・・!」
その場で、膝をつく。
桐生「やっと・・・会えた・・・!」
涙が頬を伝う。
桐生「10数年間、ずっと待ってた・・・!」
夏蓮「・・・・」
桐生「でも、邪魔者はまだいるんだよね。」
夏蓮「邪魔者・・・まさか?」
桐生「僕は、必ずあいつらを殺す。」
夏蓮「そんなっ・・・!」
桐生「でも、僕は君に協力してとは言わない。」
夏蓮「え・・・?」
桐生「僕1人で、ケリをつける。」
そう言い残し、部屋を出る。
夏蓮「待って!あんたは・・・!」
桐生「僕も、そろそろ幸せになりたい。」
そう言って、ドアを閉じた。
1階へ降りると、愛菜が待っていた。
桐生「愛菜、頼みがある。」
愛菜「なんです?」
桐生「[大文字][太字]記憶操作の能力者を探してくれないか?[/太字][/大文字]」
愛菜「あー、承知いたしました。」
桐生「じゃ、風呂に入ってくる。」






義人「いやぁ、空き家があって助かった。」
森を抜けて、少し草原を歩いていた。
夜になって、たまたま空き家が見つかった。
真霊「よかった、野菜類も腐ってない。」
斎「火は・・・ああ、いない・・・」
糸井「しゃあない、茜、お願い。」
茜「キッチンまであるとは・・・優しいですね。」
??「おー?なんだ、客か?」
全員「!?」
??「ん?あ、その顔、空き家だと思ったかー。」
義人「すんません!すぐ出ていきますんで・・・」
??「いやいや良い良い、大丈夫!」
茜「でも、部屋とか・・・」
??「気にすんな!泊まってけ!」
糸井「どうも、ええと、名前は・・・?」
柏木「俺は[大文字][太字][漢字]柏木達磨[/漢字][ふりがな]かしわぎだるま[/ふりがな]!記憶操作の能力者だ![/太字][/大文字]」

作者メッセージ

まずはありがとう。
閲覧数2000行きました!まじでありがとう。
ほんまに感謝しかないっす。
これからもよろしくお願いします。

2025/11/22 13:09

戸部夏実 ID:≫ 6s/EWVZi48e6M
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