【参加終了】転生水
ギシギシと、軋む音が階段に響く。
2階から3階へ向かう。
上に上がると、目の前にドアが一つ。
前に殺した住人は、ここを物置にしてたらしい。
おかげで、掃除が大変だった。
ガチャ。
桐生「・・・お目覚めかな。」
夏蓮「・・・!」
まるで獰猛な獣を見るように、桐生を睨む。
夏蓮「・・・もう、声もでえへんわ・・・」
桐生「まあ、叫んでも聞こえないしね。」
夏蓮「なんで?」
桐生「僕のエネルギーを利用して、音を吸収してるんだ。」
夏蓮「あんたの能力、一体・・・」
桐生「僕は無能力。マイナスエネルギーを使う。」
夏蓮「ああ、そう・・・」
下を向き、喋り続ける。
夏蓮「あんたは、何がしたいん?」
桐生「僕は、夏蓮、君を救いに来たんだ。」
夏蓮「救う?それが仲間を傷付けて言う言葉?」
桐生「夏蓮は、確か小学生の頃に引っ越したよね。」
夏蓮「!?」
桐生「え、覚えてるよね・・・?」
夏蓮「なんで、知ってんの・・・?」
桐生「そうか、そこは覚えてないのかな。」
夏蓮「幼稚園の時、3人で遊んでたけど・・・」
桐生「あ、じゃあ、僕は分かるよね?」
夏蓮「え?えー・・・あ、」
何かを思い出したような顔をする。
夏蓮「義人・・・?」
桐生「・・・ッチ。」
思わず舌打ちが出てしまう。
夏蓮「いや、そんなはずないって・・・」
桐生「もう1人は?」
怒りが隠しきれない。なんで僕じゃないんだ。
夏蓮「もう・・・1人・・・!」
全部、思い出す。
夏蓮「桐生君お城上手ー!」
桐生「へへー。」
義人「僕も真似したーい。」
3人で、公園で、遊んでいる。
砂場で、城を作っている。
夏蓮「桐生君かっこいいー!」
桐生「へへー、いいでしょー!」
夏蓮「うち、桐生君と結婚するー!」
義人「じゃあ、僕お祝いするー!」
夏蓮「嘘やろ・・・?」
桐生「思い出してくれた?」
冷たい視線が、夏蓮を突き刺す。
夏蓮「いや、でも、あんな昔の約束・・・」
桐生「別に僕も引きずってるわけじゃ無いさ。」
「でも、僕は忘れられなかったんだ。」
夏蓮「忘れられなかった・・・?」
桐生「ずっと、会いたかったんだ・・・!」
その場で、膝をつく。
桐生「やっと・・・会えた・・・!」
涙が頬を伝う。
桐生「10数年間、ずっと待ってた・・・!」
夏蓮「・・・・」
桐生「でも、邪魔者はまだいるんだよね。」
夏蓮「邪魔者・・・まさか?」
桐生「僕は、必ずあいつらを殺す。」
夏蓮「そんなっ・・・!」
桐生「でも、僕は君に協力してとは言わない。」
夏蓮「え・・・?」
桐生「僕1人で、ケリをつける。」
そう言い残し、部屋を出る。
夏蓮「待って!あんたは・・・!」
桐生「僕も、そろそろ幸せになりたい。」
そう言って、ドアを閉じた。
1階へ降りると、愛菜が待っていた。
桐生「愛菜、頼みがある。」
愛菜「なんです?」
桐生「[大文字][太字]記憶操作の能力者を探してくれないか?[/太字][/大文字]」
愛菜「あー、承知いたしました。」
桐生「じゃ、風呂に入ってくる。」
義人「いやぁ、空き家があって助かった。」
森を抜けて、少し草原を歩いていた。
夜になって、たまたま空き家が見つかった。
真霊「よかった、野菜類も腐ってない。」
斎「火は・・・ああ、いない・・・」
糸井「しゃあない、茜、お願い。」
茜「キッチンまであるとは・・・優しいですね。」
??「おー?なんだ、客か?」
全員「!?」
??「ん?あ、その顔、空き家だと思ったかー。」
義人「すんません!すぐ出ていきますんで・・・」
??「いやいや良い良い、大丈夫!」
茜「でも、部屋とか・・・」
??「気にすんな!泊まってけ!」
糸井「どうも、ええと、名前は・・・?」
柏木「俺は[大文字][太字][漢字]柏木達磨[/漢字][ふりがな]かしわぎだるま[/ふりがな]!記憶操作の能力者だ![/太字][/大文字]」
2階から3階へ向かう。
上に上がると、目の前にドアが一つ。
前に殺した住人は、ここを物置にしてたらしい。
おかげで、掃除が大変だった。
ガチャ。
桐生「・・・お目覚めかな。」
夏蓮「・・・!」
まるで獰猛な獣を見るように、桐生を睨む。
夏蓮「・・・もう、声もでえへんわ・・・」
桐生「まあ、叫んでも聞こえないしね。」
夏蓮「なんで?」
桐生「僕のエネルギーを利用して、音を吸収してるんだ。」
夏蓮「あんたの能力、一体・・・」
桐生「僕は無能力。マイナスエネルギーを使う。」
夏蓮「ああ、そう・・・」
下を向き、喋り続ける。
夏蓮「あんたは、何がしたいん?」
桐生「僕は、夏蓮、君を救いに来たんだ。」
夏蓮「救う?それが仲間を傷付けて言う言葉?」
桐生「夏蓮は、確か小学生の頃に引っ越したよね。」
夏蓮「!?」
桐生「え、覚えてるよね・・・?」
夏蓮「なんで、知ってんの・・・?」
桐生「そうか、そこは覚えてないのかな。」
夏蓮「幼稚園の時、3人で遊んでたけど・・・」
桐生「あ、じゃあ、僕は分かるよね?」
夏蓮「え?えー・・・あ、」
何かを思い出したような顔をする。
夏蓮「義人・・・?」
桐生「・・・ッチ。」
思わず舌打ちが出てしまう。
夏蓮「いや、そんなはずないって・・・」
桐生「もう1人は?」
怒りが隠しきれない。なんで僕じゃないんだ。
夏蓮「もう・・・1人・・・!」
全部、思い出す。
夏蓮「桐生君お城上手ー!」
桐生「へへー。」
義人「僕も真似したーい。」
3人で、公園で、遊んでいる。
砂場で、城を作っている。
夏蓮「桐生君かっこいいー!」
桐生「へへー、いいでしょー!」
夏蓮「うち、桐生君と結婚するー!」
義人「じゃあ、僕お祝いするー!」
夏蓮「嘘やろ・・・?」
桐生「思い出してくれた?」
冷たい視線が、夏蓮を突き刺す。
夏蓮「いや、でも、あんな昔の約束・・・」
桐生「別に僕も引きずってるわけじゃ無いさ。」
「でも、僕は忘れられなかったんだ。」
夏蓮「忘れられなかった・・・?」
桐生「ずっと、会いたかったんだ・・・!」
その場で、膝をつく。
桐生「やっと・・・会えた・・・!」
涙が頬を伝う。
桐生「10数年間、ずっと待ってた・・・!」
夏蓮「・・・・」
桐生「でも、邪魔者はまだいるんだよね。」
夏蓮「邪魔者・・・まさか?」
桐生「僕は、必ずあいつらを殺す。」
夏蓮「そんなっ・・・!」
桐生「でも、僕は君に協力してとは言わない。」
夏蓮「え・・・?」
桐生「僕1人で、ケリをつける。」
そう言い残し、部屋を出る。
夏蓮「待って!あんたは・・・!」
桐生「僕も、そろそろ幸せになりたい。」
そう言って、ドアを閉じた。
1階へ降りると、愛菜が待っていた。
桐生「愛菜、頼みがある。」
愛菜「なんです?」
桐生「[大文字][太字]記憶操作の能力者を探してくれないか?[/太字][/大文字]」
愛菜「あー、承知いたしました。」
桐生「じゃ、風呂に入ってくる。」
義人「いやぁ、空き家があって助かった。」
森を抜けて、少し草原を歩いていた。
夜になって、たまたま空き家が見つかった。
真霊「よかった、野菜類も腐ってない。」
斎「火は・・・ああ、いない・・・」
糸井「しゃあない、茜、お願い。」
茜「キッチンまであるとは・・・優しいですね。」
??「おー?なんだ、客か?」
全員「!?」
??「ん?あ、その顔、空き家だと思ったかー。」
義人「すんません!すぐ出ていきますんで・・・」
??「いやいや良い良い、大丈夫!」
茜「でも、部屋とか・・・」
??「気にすんな!泊まってけ!」
糸井「どうも、ええと、名前は・・・?」
柏木「俺は[大文字][太字][漢字]柏木達磨[/漢字][ふりがな]かしわぎだるま[/ふりがな]!記憶操作の能力者だ![/太字][/大文字]」