勇者ジョブの俺が抜けない聖剣をヒーラーのあの子が片手で?
#1
これはとある運転手に異世界送りにされた自称勇者の物語
(うーん…俺は一体何を…)
《お目覚めになられましたか?》
(うわぁ⁉ってあれ?ここは?)
《ここは▓▓▓っていっても分かりませんよね。》
(なんだとバカにしやがって!分からないけど…)
《はぁ、人間の言葉でいうとあの世です。》
(え?俺タヒんだの?)
《はい、漫画のように見事にトラックに跳ねられてましたよ。》
(なんでちょっと楽しそうなんだよ!)
《そんなことはどうでもいいです。》
(よくねぇよ)
《おしゃべりはここまでにして》
(喋りかけたのお前だろ…)
《転生させるんですが…文句があるなら家畜にでもしますよ?》
(誠に申し訳ございませんでした。)
《よろしい、適当に民家の子供にでも…》
(勇者でお願いします!)
《…民家の子供にしますね、次は良い人生を〜》
(おいぃいぃいぃ…)
よく晴れた朝それはこの地に誕生した。
「おぎゃあぁあぁあああ」
(ん?なんだ?…どこだここ…俺は赤子になってしまったのか?)
母「迅雷、生まれてきてくれてありがとねぇ!」
(なるほど俺の名前は"じんらい"らしい…)
ー15年後ー
迅雷「行ってきま〜す!」
母「迅雷!お弁当忘れてるよ!今日はスライムゼリー入ってるから!頑張ってね」
迅雷「はいはい…」
(…せっかく転生したのに異世界らしいものがご飯しか無いとはどうなっているんだ…チート能力は?美女は?なぜなにも無いんだよぉぉ!)
ー4時間後ー
(待ちに待ったお弁当!)
先生「昼飯の前に少し話がある。1億年前に封印された魔王が復活してしまったらしい。それに伴って、魔物の動きが活発になっているらしいから、放課後は集団で行動するように。」
(ほうほう…魔王が復活…このタイミングは俺に勇者になれと言っているようなもので…)
???「雷、おーい迅雷って」
迅雷「うわ!なんだよ急に!」
???「急にじゃねぇーよ。」
迅雷「で?澪、要件は何?」
(こいつは水波 澪いわゆる優等生だ。)
澪「魔王って教科書でしか見たこと無いけどイラスト通りなのかな?」
(んなわりねぇだろ…1億年も前だぞ…)
迅雷「かもな〜…なあ、お前」
澪「?」
迅雷「俺と魔王討伐パーティ作ろうぜ。」
澪「………⁉お前まじで言ってる?」
迅雷「ああ…大真面目だ!」
澪「これだから歴史29点は…」
迅雷「んだと?俺の居た世界とは違うんだよ!」
澪「出た出た…だいたい異世界なんて無いだろ。」
迅雷「そんな事はいいからさ〜魔法上手いやつ2人は欲しいな〜」
澪「お前は魔法も壊滅的だもんな。」
迅雷「後で覚えとけよ…」
ー放課後ー
澪「おまたせ〜」
迅雷「…遅ぇよ」
澪「いやなかなか見つからなくてさ〜第一魔王なんか怖くて戦いたくないって言って逃げる女子がほとんどだぞ?」
迅雷「でも2人見つかったんだろ?なら結果オーライだ!で誰捕まえて来たの?」
澪「花葉 華と氷彗 凛零の二人だ。」
迅雷「よし、パーティが完成したぞ!」
澪「魔王を倒すのは勇者だけどさ…誰が勇者?」
迅雷「俺に決まってるだろ!」
澪「はぁ…これだから受験生にもなっても中二病のやつは…」
迅雷「だァれが中・二・病だってぇ!」
凛零「で、何すよのよ。」
迅雷「!ああ、そうだよ。始まりの村いくぞ。」
澪「始まりの村?あの村は随分前に廃村になっただろ?」
迅雷「ああ、だがあのm…」
華「あそこには伝説の聖剣があるんですよね。」
澪「へーじゃあそれを取りに行くんだな?」
凛零「でもあそこは今魔物の巣窟よ?あんた達2人が守ってくれるんならいいけど。」
迅雷「じゃあ戦えるもの買って行くか…」
to be continued
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