I love you forever
「せ、専属メイド?」
「はい、ここに居る間は貴女様のお世話をさせていただきます。」
ど、どういうことだ。あの魔王。
「元の世界に帰りたければ帰れと、おっしゃっておりました。」
リリスさんは笑顔で冗談を言う。魔王が簡単に帰してくれるはずが...
「なら今から帰るか?」
「え。」
目の前には魔王がいた。いつの間に。
「...。」
「ならここでゆっくりしておけ。その日になったら俺も人間界に降りてやるから。」
本当になんだろうこの魔王。考えていることがわからない。私の思う魔王は人間界を支配してやるーとか、人類を滅ぼそうとか、そういうのを考えてるものなのだとおもってたのに。
「そうか、お前はそう思っていたのか。」
「お前じゃなくて杏樹っていう名前があるんです。」
そう言うと魔王は笑った。
「ははっ、お前は面白いな。リリス、頼んだぞ。」
「はい、魔王様。」
...考えてること、読まれてる!?
そんな力もあるのね...恐るべし。
「では杏樹様、まずはお風呂にお入り下さいませ。2日も入っていないとお聞きしましたので。」
「え、そんなに入ってなかったんだ。」
「はい、人間は恐ろしいからという理由で他のメイドが専属になりたくないと言っておりましたので。
」
魔族からみたら私は恐ろしいんだ。そんなこと思ったこともなかったなぁ。
「お風呂はこのゲートをくぐればすぐあります。...どうぞ。」
「あ、はい。」
へんな感覚。ゲートをくぐるって言っても時空を歪ませたみたいな感じ。そこをくぐるって...。
「ではお脱ぎください!」
やだやだやだやだやだやだ。
「ふふ、冗談ですよ。見ないので中までお願いします。」
そう言ってリリスさんは出ていってしまった。
入っても大丈夫なのかな。
[大文字]ガラ[/大文字]
「わぁぁぁ!」
ドアを開けるとそこは大浴場だった。物凄く広い。
声が帰ってくる。山彦みたい。
「凄いなぁ。家ではお湯なんて使っちゃ駄目だったもんな。」
あぁ、気持ちいい。...今思えばどうして私はここから逃げなかったんだろう。いつでも逃げれたのに。
...魔族って思ったよりいい人達のなんだね。人なのかはわからないけど。
「毎日これに入れてる魔王は本当にいいな。」
青空が一段ときれいに見えた。
「あがりましたー」
そう叫ぶとリリスさんが飛んでくる。
「乾かさせていただきますね。」
なにこれ、暖かい風が筒から出てくる。気持ちいい。
「髪の毛綺麗ですね杏樹様。」
「...はじめて言われました。家では身分が一番低かったので。」
「そうなんですか?この黒い髪、凄く綺麗だと思いますが。」
「黒は邪悪の存在なんです。だから私も...。」
リリスさんは微笑んだ。
「私は杏樹様の髪色が好きです。自信もって下さいませ。」
あぁ、こんな日々が続けばいいのに。
「はい、ここに居る間は貴女様のお世話をさせていただきます。」
ど、どういうことだ。あの魔王。
「元の世界に帰りたければ帰れと、おっしゃっておりました。」
リリスさんは笑顔で冗談を言う。魔王が簡単に帰してくれるはずが...
「なら今から帰るか?」
「え。」
目の前には魔王がいた。いつの間に。
「...。」
「ならここでゆっくりしておけ。その日になったら俺も人間界に降りてやるから。」
本当になんだろうこの魔王。考えていることがわからない。私の思う魔王は人間界を支配してやるーとか、人類を滅ぼそうとか、そういうのを考えてるものなのだとおもってたのに。
「そうか、お前はそう思っていたのか。」
「お前じゃなくて杏樹っていう名前があるんです。」
そう言うと魔王は笑った。
「ははっ、お前は面白いな。リリス、頼んだぞ。」
「はい、魔王様。」
...考えてること、読まれてる!?
そんな力もあるのね...恐るべし。
「では杏樹様、まずはお風呂にお入り下さいませ。2日も入っていないとお聞きしましたので。」
「え、そんなに入ってなかったんだ。」
「はい、人間は恐ろしいからという理由で他のメイドが専属になりたくないと言っておりましたので。
」
魔族からみたら私は恐ろしいんだ。そんなこと思ったこともなかったなぁ。
「お風呂はこのゲートをくぐればすぐあります。...どうぞ。」
「あ、はい。」
へんな感覚。ゲートをくぐるって言っても時空を歪ませたみたいな感じ。そこをくぐるって...。
「ではお脱ぎください!」
やだやだやだやだやだやだ。
「ふふ、冗談ですよ。見ないので中までお願いします。」
そう言ってリリスさんは出ていってしまった。
入っても大丈夫なのかな。
[大文字]ガラ[/大文字]
「わぁぁぁ!」
ドアを開けるとそこは大浴場だった。物凄く広い。
声が帰ってくる。山彦みたい。
「凄いなぁ。家ではお湯なんて使っちゃ駄目だったもんな。」
あぁ、気持ちいい。...今思えばどうして私はここから逃げなかったんだろう。いつでも逃げれたのに。
...魔族って思ったよりいい人達のなんだね。人なのかはわからないけど。
「毎日これに入れてる魔王は本当にいいな。」
青空が一段ときれいに見えた。
「あがりましたー」
そう叫ぶとリリスさんが飛んでくる。
「乾かさせていただきますね。」
なにこれ、暖かい風が筒から出てくる。気持ちいい。
「髪の毛綺麗ですね杏樹様。」
「...はじめて言われました。家では身分が一番低かったので。」
「そうなんですか?この黒い髪、凄く綺麗だと思いますが。」
「黒は邪悪の存在なんです。だから私も...。」
リリスさんは微笑んだ。
「私は杏樹様の髪色が好きです。自信もって下さいませ。」
あぁ、こんな日々が続けばいいのに。
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