「ビオラさん，最強の魔術師ってくらい森にいるイメージなんですけど。」
「わいも見たことないからなぁ。」
懐中電灯ないと見えないぐらいの暗い森に館とかがあるイメージなんだけど，それだと青色の鬼が襲ってきそうだな。
「おなかすきましたね。」
「さっき食べたとこやんか。」
ビオラさんはそう言っていたが無視。私は食材屋を探した。
「安いよー！よってらっしゃいみてらっしゃい！」
「この街，こんなに人がいるんですね。」
「やろ？やばいよ＿」

[大文字]ドン[/大文字]

「すんません。」
ビオラさんが大きな荷物を持った人にぶつかってしまった。そのせいで荷物の中身が散乱する。
「[漢字]空中飛行[/漢字][ふりがな]フライ[/ふりがな]」
「！？」
大きな荷物を持っていた人がそう，唱えた。
すると散乱した荷物が宙を舞った。
「ほんとにすみません。あのぉ，お名前は＿」
「[小文字]マーガレット[/小文字]」
わたしにはそう聞こえた。この人が最強の魔術師『マーガレット』。
「マーガレットさん！お願いです！仲間になってくれませんか！？私たちは魔王討伐する者です！」
「…結構です。」
「なんでもするで！」
そうビオラさんが言ったとき，マーガレットさんは立ち止った。
「なん，でも？」
「え，あ，はい！」
「なら…私の家を掃除してほしい。」
…え？聞き間違いかな？
「嘘よ。わかった，殺ってやるわ。私は魔王に家族を殺されているもの。」
「これでもういつでも倒しに行けるな！」

明日が私たちの決戦日！





「…嘘だろ。俺こんな恨まれてんの？」
「そうみたいですね。」
「魔術師はまた洗脳したんですか？」
もちろん。そうしないとここまで来ねぇじゃねぇか。

明日，勇者は俺を殺しに来るだろう。