I love you forever
「行ってきます。」
私は誰もいない家を出た。たぶん、お姉ちゃんとお母様は仕事に行ってしまわれたのだろう。最後だというのに。
「そういえば、魔王城への魔界ゲートは30里ぐらいだったような。」
約300キロ。その距離を歩いて行かなきゃ行けない。
「おい!そこの小娘!」
「!?」
みえない。誰!?
「わいはビオラ・ヴァルヴァノール。普通のエルフのやねんけどな。」
「えっと、はじめまして。杏樹と申します。」
「かわええ小娘やのう。何しに行くんや?」
...このエルフ、もしかして男の子?てか関西弁って。
「あ、そうそう。君が思ってるよーに、見た目は絶世の美女、中身はおっさん。へへっ、びっくりしたやろ?」
「は、ははぁ。」
「で、どこ行くんや?」
「魔界へ。」
だめだ、このエルフほんとに絡んでくるなぁ。話しにくい。
「かいもんかなんか?」
「か、開門?」
「買い物。ふつーかいもんゆーやろ。」
「あ、買い物ではないです。魔王城に用があって。」
ビオラさんは頭にはてなマークを浮かべる。
「あぁ、そーゆーことか。なら、わいもおともしてええか?」
「別にいいですけど、どうしてですか?」
「わいは魔界から逃げてきた身や。怒りを魔王にぶつけたいねん。」
「はぁ。」
一応、エルフは強いからな。頼りになる。
「では、支度を...」
「もう出来とる。行こ。」
その目は本物だった。怒りに満ちていた。冷静かと思えば...。
あと数日で決着がつくだろう。
「魔王様、勇者はあと5日ほどで到着するかと。」
「分かった。入り口付近に四天王達を立たせておけ。」
「承知いたしました。」
私は誰もいない家を出た。たぶん、お姉ちゃんとお母様は仕事に行ってしまわれたのだろう。最後だというのに。
「そういえば、魔王城への魔界ゲートは30里ぐらいだったような。」
約300キロ。その距離を歩いて行かなきゃ行けない。
「おい!そこの小娘!」
「!?」
みえない。誰!?
「わいはビオラ・ヴァルヴァノール。普通のエルフのやねんけどな。」
「えっと、はじめまして。杏樹と申します。」
「かわええ小娘やのう。何しに行くんや?」
...このエルフ、もしかして男の子?てか関西弁って。
「あ、そうそう。君が思ってるよーに、見た目は絶世の美女、中身はおっさん。へへっ、びっくりしたやろ?」
「は、ははぁ。」
「で、どこ行くんや?」
「魔界へ。」
だめだ、このエルフほんとに絡んでくるなぁ。話しにくい。
「かいもんかなんか?」
「か、開門?」
「買い物。ふつーかいもんゆーやろ。」
「あ、買い物ではないです。魔王城に用があって。」
ビオラさんは頭にはてなマークを浮かべる。
「あぁ、そーゆーことか。なら、わいもおともしてええか?」
「別にいいですけど、どうしてですか?」
「わいは魔界から逃げてきた身や。怒りを魔王にぶつけたいねん。」
「はぁ。」
一応、エルフは強いからな。頼りになる。
「では、支度を...」
「もう出来とる。行こ。」
その目は本物だった。怒りに満ちていた。冷静かと思えば...。
あと数日で決着がつくだろう。
「魔王様、勇者はあと5日ほどで到着するかと。」
「分かった。入り口付近に四天王達を立たせておけ。」
「承知いたしました。」
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