迷ヰ犬の僕達は
敦、谷崎、ナオミの3名が依頼人と
共に目的地に向かう為
事務所をでて数分、残された
太宰、国木田、●●の3名は
思い思いの行動をしていた
といっても太宰、●●の
この2人とくれば太宰は長ソファに
足を伸ばし、寝転げながら
音楽を聴いている様子
その向かいの1人用ソファに
ガラケーの如く折りたたまれている
体勢でノートパソコンを
いじる●●
どちらも働いているようには見えない
太宰「心中は♪1人ではできない〜♪」
●●『人様を♪巻き込むな
勝手に死ね〜♪』
太宰「全く、君って人も酷い
こと言ってくれるね!!」
●●『普通に考えてみろ
別に自殺願望無いのに
心中してくれって
口説かれる
女給ちゃんの気持ち』
●●『最悪だろ』
太宰「良いじゃないか心中…単語の
端々から気高さが溢れて
出ているだろう?
まさに美しさの権化だよ!!」
●●『じゃあ質問を変えよう』
●●『太宰、お前は自分には
デメリットしかないのに
これから生き続け私の
命令に従いなさい
って誰かに言われるの
嫌だろ?』
太宰「あぁ…凄く不快だよ…」
●●『そういうことなの』
太宰「…よし、次はもっとあの
美しき人の心を不快にせず
ただ幸せが満ち溢れた
心中を提案することにしよう」
太宰「ありがとう、感謝するよ●●」
●●『ごめん女給ちゃん。その時が
来たら死ぬ気でというか
コイツ殺す気で頑張るけど
それ以前の話は僕には
どうにもできないらしいよ。』
国木田「おい太宰、●●
仕事はどうした」
そう会話を交わしていた
2人の間に国木田が
割って入る
そして太宰がつけていた
ヘッドホンを国木田は
取り上げた
●●『…ねぇ太宰、良いこと
思いついちゃった』
太宰、国木田「?」
●●『国木田と心中すれば?』
国木田「…なにふざけたことを
抜かしている…ゴゴゴゴゴ…」
●●『こっっわ。それが上司?
いや先輩?なんでも良いけど
僕に見せる態度かい』
太宰「国木田くんの言う通りだ
私だってこんなゴツい
堅物メガネと心中だなんて
ちっとも嬉しくない」
国木田「誰が堅物メガネだ!!!」
●●『ゴツいは否定しないのね』
●●『でも国木田って案外
メガネ外したら
かっこいいんじゃなーい?』
国木田「誰が外すか!!!」
●●『でー?仕事の話だっけかー』
●●『見りゃわかんでしょーよー
今は必要情報の収集とか
依頼整理とかやってるし』
●●『全く、世話が焼けr』
国木田「太宰、お前はやったのか」
●●『人の話を最後まで聞く
っていうのは大事だぞ
くにきぃーだくぅーん』
国木田「きりがないだろう」
●●『…正直ね、うん。
自分で言うけど正直ね。』
太宰「でも●●なら誰でも
世話を焼きそうだけれどね」
●●『それも正直そうだね
太宰クン。』
国木田「で、太宰は!!」
太宰「私?私はねー…」
太宰「…天の啓示待ち」
太宰は子供のような微笑みで
国木田にそう告げると
取り上げられたヘッドホンを
再び取り返し、頭を反対側に
向けて「2人なら出来る〜♫」と
物騒な心中の歌の続きを
歌い出した、そして去る国木田
2人はまたそれぞれの世界に
潜ろうとするところで
太宰に●●が声をかけた
●●『…だざーい』
太宰「…なんだい?」
●●『ヨコハマ市内の交番で
警務にあたっていた
職員複数名を惨殺
及び建物爆破』
●●『怪我人や遺体の中には
一般人の姿もあり
多数の被害が
見られた模様…』
●●『…この意味、分かる?』
太宰「…ポートマフィアの
仕業だろうね」
●●『大正解、全く、手配中
だってのによくやるよ
ポートマフィアも、芥川も』
太宰「忠告で話に出てきたそばからねぇ」
太宰「それ、いつの話?」
●●『僕の無数の情報網からの
新情報だから、つい
さっきの話だろうね』
太宰「…いつも気になっていたけど
その情報網とやらはどこまで
張り巡らされているんだい?」
●●『ないしょー』
太宰「まぁ良いさ、ホントに
知りたくなった時には
最善を尽くして
聞き出すことにするよ」
●●『ねぇ、それ太宰が言うと
洒落にならないから。』
太宰「じゃあ、私一眠り
することにするよ」
ひとしきり会話を続けた
太宰が●●にそう告げる
●●『あっそー、おやすみ』
太宰「あぁ、おやすみ」
太宰は手元にあった
完全自殺読本を自分の胸元に
開いたまま置き、目をつむる
その沈黙に響くのは
●●の小さな手から
鳴るカタカタという小さな
タイピング音だけだった…
…のだが3分ほど経ち
太宰が大きく目を見開き
驚いたよう顔をする
●●『随分と早いお目覚めだね
自殺願望の白雪姫様?』
太宰「自殺願望の白雪姫か…
…悪くないね」
●●『そーかいそーかい』
●●『…で?頃合いにでもなった?』
太宰「そうだね、なった」
そして立ち上がりそれぞれ
持っていた物を机の上に
ごとりと音を立て置き
立ち上がる、太宰は
デスクに向かい、愛用の
コートをばさりと勢いよく
宙を舞うように手に取り
袖を通す、そして2人は
事務所を後にした
共に目的地に向かう為
事務所をでて数分、残された
太宰、国木田、●●の3名は
思い思いの行動をしていた
といっても太宰、●●の
この2人とくれば太宰は長ソファに
足を伸ばし、寝転げながら
音楽を聴いている様子
その向かいの1人用ソファに
ガラケーの如く折りたたまれている
体勢でノートパソコンを
いじる●●
どちらも働いているようには見えない
太宰「心中は♪1人ではできない〜♪」
●●『人様を♪巻き込むな
勝手に死ね〜♪』
太宰「全く、君って人も酷い
こと言ってくれるね!!」
●●『普通に考えてみろ
別に自殺願望無いのに
心中してくれって
口説かれる
女給ちゃんの気持ち』
●●『最悪だろ』
太宰「良いじゃないか心中…単語の
端々から気高さが溢れて
出ているだろう?
まさに美しさの権化だよ!!」
●●『じゃあ質問を変えよう』
●●『太宰、お前は自分には
デメリットしかないのに
これから生き続け私の
命令に従いなさい
って誰かに言われるの
嫌だろ?』
太宰「あぁ…凄く不快だよ…」
●●『そういうことなの』
太宰「…よし、次はもっとあの
美しき人の心を不快にせず
ただ幸せが満ち溢れた
心中を提案することにしよう」
太宰「ありがとう、感謝するよ●●」
●●『ごめん女給ちゃん。その時が
来たら死ぬ気でというか
コイツ殺す気で頑張るけど
それ以前の話は僕には
どうにもできないらしいよ。』
国木田「おい太宰、●●
仕事はどうした」
そう会話を交わしていた
2人の間に国木田が
割って入る
そして太宰がつけていた
ヘッドホンを国木田は
取り上げた
●●『…ねぇ太宰、良いこと
思いついちゃった』
太宰、国木田「?」
●●『国木田と心中すれば?』
国木田「…なにふざけたことを
抜かしている…ゴゴゴゴゴ…」
●●『こっっわ。それが上司?
いや先輩?なんでも良いけど
僕に見せる態度かい』
太宰「国木田くんの言う通りだ
私だってこんなゴツい
堅物メガネと心中だなんて
ちっとも嬉しくない」
国木田「誰が堅物メガネだ!!!」
●●『ゴツいは否定しないのね』
●●『でも国木田って案外
メガネ外したら
かっこいいんじゃなーい?』
国木田「誰が外すか!!!」
●●『でー?仕事の話だっけかー』
●●『見りゃわかんでしょーよー
今は必要情報の収集とか
依頼整理とかやってるし』
●●『全く、世話が焼けr』
国木田「太宰、お前はやったのか」
●●『人の話を最後まで聞く
っていうのは大事だぞ
くにきぃーだくぅーん』
国木田「きりがないだろう」
●●『…正直ね、うん。
自分で言うけど正直ね。』
太宰「でも●●なら誰でも
世話を焼きそうだけれどね」
●●『それも正直そうだね
太宰クン。』
国木田「で、太宰は!!」
太宰「私?私はねー…」
太宰「…天の啓示待ち」
太宰は子供のような微笑みで
国木田にそう告げると
取り上げられたヘッドホンを
再び取り返し、頭を反対側に
向けて「2人なら出来る〜♫」と
物騒な心中の歌の続きを
歌い出した、そして去る国木田
2人はまたそれぞれの世界に
潜ろうとするところで
太宰に●●が声をかけた
●●『…だざーい』
太宰「…なんだい?」
●●『ヨコハマ市内の交番で
警務にあたっていた
職員複数名を惨殺
及び建物爆破』
●●『怪我人や遺体の中には
一般人の姿もあり
多数の被害が
見られた模様…』
●●『…この意味、分かる?』
太宰「…ポートマフィアの
仕業だろうね」
●●『大正解、全く、手配中
だってのによくやるよ
ポートマフィアも、芥川も』
太宰「忠告で話に出てきたそばからねぇ」
太宰「それ、いつの話?」
●●『僕の無数の情報網からの
新情報だから、つい
さっきの話だろうね』
太宰「…いつも気になっていたけど
その情報網とやらはどこまで
張り巡らされているんだい?」
●●『ないしょー』
太宰「まぁ良いさ、ホントに
知りたくなった時には
最善を尽くして
聞き出すことにするよ」
●●『ねぇ、それ太宰が言うと
洒落にならないから。』
太宰「じゃあ、私一眠り
することにするよ」
ひとしきり会話を続けた
太宰が●●にそう告げる
●●『あっそー、おやすみ』
太宰「あぁ、おやすみ」
太宰は手元にあった
完全自殺読本を自分の胸元に
開いたまま置き、目をつむる
その沈黙に響くのは
●●の小さな手から
鳴るカタカタという小さな
タイピング音だけだった…
…のだが3分ほど経ち
太宰が大きく目を見開き
驚いたよう顔をする
●●『随分と早いお目覚めだね
自殺願望の白雪姫様?』
太宰「自殺願望の白雪姫か…
…悪くないね」
●●『そーかいそーかい』
●●『…で?頃合いにでもなった?』
太宰「そうだね、なった」
そして立ち上がりそれぞれ
持っていた物を机の上に
ごとりと音を立て置き
立ち上がる、太宰は
デスクに向かい、愛用の
コートをばさりと勢いよく
宙を舞うように手に取り
袖を通す、そして2人は
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