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二次創作
迷ヰ犬の僕達は

#14


[小文字]乱歩「~~~」
刑事「~~~」
乱歩「…」[/小文字]

ひと通り話し終えた[漢字]名探偵[/漢字][ふりがな]乱歩[/ふりがな]が
苦虫を噛み潰したような顔で歩みよる

●●『ははwなかなか面白い顔
        してるじゃないw』
乱歩「うるさいな!」
乱歩「ったく…僕をこんなとこに
    呼び出しただけ骨はあるけど
    殆ど逃げのずる賢さじゃないか」
●●『尻尾は掴めても
      逃げれちゃ意味ないからね』
乱歩「…探偵社はどうなってるんだか」
●●『用が済み次第なんて 
     言われてもぼちぼち
     かかりそうかなこれじゃ』
乱歩「ほーんっと、みんな僕が居ないと
    ダメダメなんだから」
乱歩「…今日明日中には片付けたいけど
    それじゃあっちが間に
      合わないんだよね」

数秒考えて薄目を開ける
その先には●●の姿
彼女はあからさまに自分の番ですか?
という顔で乱歩を見つめている

乱歩「っ〜…」
乱歩「…はぁ〜〜〜っ」
乱歩「ちょっとだけ力貸して」
●●『ちょっとだけ?』
乱歩「ちょ〜〜〜〜〜〜〜〜っとだけ!!」
●●『素直じゃないねぇ先生は』
乱歩「本来僕は助手なんて
    居なくても平気なんだから!」
●●『僕は要らない子と』
乱歩「そんなこと言ってない!!!」

はいはいと相槌を打ってへらへら笑う
それをぽつりとやめて
目をつむり自らの手を重ねる
息を吸って吐いて集中すると
重ねた手が青白く光りだした

●●『…異能力』
[大文字][太字]●●《天の河綺譚》[/太字][/大文字]

手を開くとひゅるひゅるとヒトダマの
形をした青みがかったものが浮いている

●●『頼んだよ天音』

目を開けた●●の瞳は右側だけが
水色に変わり少し光っているのだった
ゆらゆらと揺れる小さな炎のように
とどまったあと、どんどん上昇して
見えぬところまでそれは
飛んでいってしまった

●●『…さて、あちら側は
       どうなってるのかな』
●●『あ、乱歩先生も“見る”かい?』
乱歩「いい、それ疲れるし
    出し入れするとき痛いし」
●●『慣れだよ慣れ』
●●『…』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その頃武装探偵社では
福沢、国木田、賢治、敦の
4名が会議を行っていた

国木田「現在、正体不明の犯罪組織に
    よる大規模の市街地爆破予告
    及び探偵社への醜聞
    攻撃が発生しております」
国木田「…現場に残されていた
      脅迫者の依頼文です」
国木田「読みます」

――僭越ながら、このヨコハマ市内某所に
  大容量の殺傷爆弾を設置させて
  頂きました。つきましては、市政の
  安全の為、この爆弾を速やかに
  発見、除去して頂きたく、ご依頼
  申し上げます。期限は日没。
  よろしくお願い申し上げます。
         敬白 蒼の使徒――
賢治「乱歩さん達とはまだ
    連絡つかないんですか?」
春野「九州の事件が佳境のようです
    捕まり次第連絡をもらえる
    ように手配はしてありますが…」
国木田「少々手こずっているようだな」
国木田「でなくば、こちらに使いを
         よこさんだろう」
敦「使いですか?」
賢治「後ろにいますよ!」

首を傾げて後ろを振り向くとそこには
ふよふよと浮かぶ火の玉のようなもの
それを見た敦は一瞬情けない声を出したのち
以前聞いた●●の話を思い出した

敦「…すごいですね…」
国木田「こちら側のことはアイツに
     筒抜けだ、あまり言うと
     つけあがるからやめろ小僧」
福沢「…例の運転手からの追加情報は?」
国木田「爆弾については何も
     知らないと言っています」
国木田「奴にヨコハマそのものを
     爆破する度胸はありません」
福沢「全員聞け!」
福沢「今回の事件は武装探偵社に
    対する卑劣な情報攻撃である」
福沢「捜査対象は二つ、攻撃者たる
    蒼の使徒の発見
     そして爆弾の除去だ」
福沢「優先すべきは時間期限の
    ある爆弾である、これは
    武装探偵社の存続とプライドを
    かけた戦いであると認識せよ」

空気の変わる全員の眼は
力強く、福沢を貫く
ヒトダマの●●もまた
より一層強く光り、激しく揺らいだ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

●●『…ふぅ…』
乱歩「で、どうだったのさ」
●●『…まずは近況から話すよ』

先程の要点をある程度乱歩に説明しする
武装探偵社の存続とプライドをかけた
事柄だというのを理解したとき
彼らの目で燃えているのは現地に居る
武装探偵社メンバーとはまた違う
[漢字]ナニカ[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]であった

乱歩「…●●、作戦変更」
乱歩「こっちの犯人は●●に任せる」
乱歩「[漢字]警察官[/漢字][ふりがな]あの人ら[/ふりがな]には僕が話して
      おくから指揮とって」
乱歩「僕は探偵社の方をやる」
●●『連絡はどうする?』
乱歩「一段落ついたと言えばいい」
●●『解決するかもわからないのに?』
乱歩「僕の助手は生憎、天才の類だからね」
乱歩「わざわざこんなこと言わせないでよ」
●●『嬉しいこと言ってくれるねぇ』
●●『…異能力は』
乱歩「やりすぎない程度にね」
●●『あいあいさ』

互いに背中合わせになってやり取りを
したあとそれぞれ違う方向へと散る
全ては今目の前にある事件のため
名探偵と名助手であるが故の責務のため

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
●●『刑事さん、今人員割けるの
      ってどれくらいです?』
刑事「そうだなまぁざっと―――」
●●『…』
●●『…僕が地域を指定したら
       そこ一帯取り囲めたり?』
刑事「まぁ…ギリギリにはなるが可能だ」
刑事「しかし、取り逃がせば
     終わりの諸刃の剣だぞ」
●●『…なるほど』
●●『なら、いつでも動かせる
       ようにしておいてください
          今から探します』
刑事「そんな無茶な!!江戸川くんの
    力がないのにそんな
    容易見つけられるわけ…」
●●『刑事さん』
●●『うちは武装探偵社ですよ?』
●●『僕だってただの幼子じゃない
      僕には僕のやり方がある』
刑事「―――!!」

彼女がそう語ると全身が淡く青白く
光り沢山のヒトダマが現れ
四方八方へ飛んでいく

●●『…』 
刑事「…おい、平気か、顔色悪いぞ」
●●『…大した事…ないです…』
●●〘…後少し…多分…後少しで…〙
●●『…居た』
●●『方角は南西、2キロ先の
        大通り手前裏路地』
●●『ここを含めた半径2キロ
      圏内を囲め、検問もかけて』
刑事「わ、分かった」
刑事「君はどうする?」
●●『僕は直接アイツを
       追いかけてきます』
刑事「ちょっ、待て!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

犯人「警察なんて結局
     所詮こんなもんか」
犯人「この地を熟知している
    俺のずる賢さを
     舐められたらこま」
犯人「…しかし、あのガキ何者だ…
    …手口も何もかも見抜かれた…」
犯人「…早いうちに片付けた
       ほうがいいかもな」
犯人「…お、立ち入り禁止か」
犯人「しばらくここに
     隠れるのもありだな」

犯人「…ここなら…」
犯人「…にしてもボロい廃屋だな   
    逃走経路は確保しやすかった
        から問題はねぇが…」
●●『おーっと、これはこれは
      連続殺人鬼の方
        じゃないですか』

奥から音もなく現れた人影
それは先程刑事の元を
飛び出した●●だった

犯人「!?お前、あのガキの隣にいた
    ちびっ子!!どこから
      出てきやがった!!」
●●『落ち着いたらどうだい?』
●●『そんなに慌てなくても
       すぐ教えてあげるさ』

指をぱちんっと1つ鳴らすと
先程まで廃屋になっていた場所は
袋小路になって姿を現した

犯人「!?お前何をした!!!」
●●『さぁね、まぁここは
      元々廃屋なんかじゃ
        なかったわけだ』
犯人「ちッ…!!」
犯人「…ああ、そういうことか…」
犯人「お前を人質にしよう
    そのままおびき出して
    あの探偵気取りのガキを
       ブチ殺してやる!!」  
●●『…』
犯人「そうさ、お前は何も悪くない
     悪いのは全てあのガキだ」
犯人「恨むならアイツを恨め!!」

刃渡り15cm程のナイフを片手に
凄まじい速さで迫る
彼が警察から逃げ延びているのは
悪知恵だけでなくその運動神経も
要因なのだろう…だが

犯人「大人しくしやがれ!!」
●●『あのさ―――』
犯人「!!」
●●『―――おっそいんだよね』

ナイフを振り上げた犯人の攻撃を
さり気なくふらりと躱し
一瞬の隙を見極める、肩に手をかけ
ぐるりと宙を舞い、背後に立った
すると細く小さな脚で犯人の
背中を蹴り、そのまま踏みつける 

犯人「ぐはっ…!!」
●●『軽率に殺すとか人質
       とか言わないでよね』
●●『そんなことできもしないくせに』

より力が入ったのかどんどん
背中へのめり込んでいく

犯人「くっ…!!!」
犯人〔何故だ…!!起き上がれない…!!!
      どこからこんな力が…!!!〕
●●『武装探偵社』
犯人「!!」
●●『聞いたことない?』
●●『規格外の人間を集めた
       いわゆる異能力集団』
犯人「まさか…!!」
●●『僕は異能力者、そして
      君の言うガキの助手だ』

脚を乗せたまま屈むと犯人の腕を取って
なんともない表情で腕を握り砕く

犯人「うぁぁぁぁぁぁっ…!!!!」
●●『これだけで叫ぶとか
      きっと痛みを知らずに
       生きてきたんだろうね』
●●『被害者の痛みなんて』

次は右脚

●●『無論知らない』
犯人「や、や…め…ろ…!!!ああああ…!!!!」
●●『じゃあ君は辞めろと言われて
         辞めようと思ったの?』

左脚

●●『そんな慈悲、君も僕にも
      要らないと思うんだけれど』
犯人「お願いだ…もう…これ…以上は…」
●●『殺さないであげるん
       だから感謝しなよ』
●●『それともその口もう使い物に
      ならないように舌を
      引き千切ってあげようか』
犯人「ひっ…!!」
●●『先生には指一本触れさせない』
●●『僕は影が先生に触れることを
          許さない、絶対に』

その時の●●の表情には

●●『…』

何もなかった
怒りも
達成感も
幸福も
苦悩も
何もかも

刑事「嬢ちゃん!!」
●●『おお、早かったですね』
犯人「た、助けてくれ…!!誰でもいい!!
    何でもいい!!誰か…!!誰か…!!!」
刑事「な、何してんだ」
●●『ただの仕事 正当防衛の結果です』
●●『左腕は壊し損ねました』
●●『まったく…賢治に悪い
       ことをしてしまったよ』
●●『こんなことに力を使ってしまった』
刑事「…」
刑事「…と、とにかく犯人確保…だな」
●●『そうですね』

こうして九州の事件は一件落着
●●が動いているうちに
乱歩は武装探偵社の依頼を推理
夕暮れ時には双方が無事終焉を迎えた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌朝、ある廃屋で響いた銃声
むせ返るような血の香り
鳴り響く怒号
それは太宰と国木田、そして
血を流す田口六蔵、佐々城女史であった
蒼き王、その正体はどうやら被害者の
佐々城女史本人だったそうだ
何もかもが分からない、なぜこうなったのか
こうなってしまう運命だったのか
国木田と太宰はただ
ただ
ただ

太宰「国木田くん、君がその理想を
    求める限り、いつか蒼き王の
       炎が君にも宿るだろう」
太宰「そして周囲ごと焼き尽くす」
国木田「それでも!!それでも進んで
       突き抜けてやる…!!」
国木田「…俺の理想をナメるなよ!!!」

そう断言した国木田の顔は清々しさとは
似て非なるものが宿っていた
外の物陰から聞き耳を立てている者が
居るとも知らずに

●●『…』
●●『…正義って…なんなんだろう…』

ぽつり言うと2人を脇目に
急ぎ足で去るのだった

 

作者メッセージ

今回は夢主ちゃん色強めの話だったね
そしてさり気なく使っていく細雪と雨ニモマケズ
闇主垣間見えすぎな気もするけど
そこの全貌はまぁ、のちのち過去編も出すから
楽しみにね。

2025/06/29 03:21

のん ID:≫ 1n9MH0UdTcD6w
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