元お嬢様は黒魔導士の専属メイド
洗い物を済ませて、ガランがいるリビングへと向かう。
(今日はこれで終わりだし、読みかけの小説でも読もうかなぁ…。)
「ガラン…洗い物終わりま、した…」
ドアを開けると、なぜか般若みたいな顔で待ち伏せしてるガランがいた。
「な、に…?」
「ユビワ、買い物行くぞ」
「…今日の分の買い物はさっき行ったけど…チキンが食べたいんだよね?」
「違う。」
それだけ言って、私の腕を強引につかんで外に出る。
「なにか欲しいものでもあるんですか?」
「いや」
本当に何言ってるか分からない。最近、やっぱりガランは変だ。
ガランに連れられて、お店のたくさんある賑やかな街に来た。
ガランが入ったのは、女性向けのお店だ。
可愛いドレスや、カバンなどがたくさんある。
「好きなのを選べ」
そう言って、手を離してくれた。
「急になに?もしかして…日頃の感謝!?」
「ハァ?お前、今日誕生日なんだろ」
ー…誕生日。
「忘れてたっ!!そういえばそんなのありましたねぇ」
「っは?」
「いや、父上も母上も忙しくて家にいることがそもそもレアなので、プレゼントはセルフなので…」
「なんか、お嬢様って大変そうだな…。」
誕生日に誰かからプレゼントをもらうなんて、久しぶりだ。
「本当に、いいの!?」
「あぁ。俺はセンスがないから、自分で選べ」
ガランなりに、考えてくれてたんだな。
「ありがとうっ」
ドレス、カバン、アクセサリー。
どれも可愛かったし、惹かれたけれど…
「本当にこれでいいのか…?」
「うんっ!これがいい」
私が選んだのは、エプロンだ。
「料理してるときとか、欲しいな~って思ってたんだ!」
「分かった。」
ガランが、ラッピングされたエプロンを渡してくれた。
「ありがとう、ガラン」
「あぁ、ケーキ買って帰ろーぜ」
イチゴと生クリームがたっっぷりのった、甘いケーキを買って、家に帰った。
ー翌日。
「やっぱりエプロンを着ると気分が上がるわねっ!」
ルンルンで、キッチンに立つ。
と、エプロンのポケットが異様にぽこっとしているのに気づいた。
(何か、入ってるのかな…?)
手を突っ込むと、四角い箱。
「なんだろ…」
開けると、お花のネックレスが入っていた。
急いでリビングに行って、誰かに手紙を書いているガランに近づく。
「これ、ガランが?」
こっちを向かないまま、こくりと首を縦に動かした。
「あっち向け。つけてやる」
髪を分けて、ガランにネックレスをつけてもらう。
「どうかな?」
「…悪くない」
そう言って、ガランは微笑む。
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(今日はこれで終わりだし、読みかけの小説でも読もうかなぁ…。)
「ガラン…洗い物終わりま、した…」
ドアを開けると、なぜか般若みたいな顔で待ち伏せしてるガランがいた。
「な、に…?」
「ユビワ、買い物行くぞ」
「…今日の分の買い物はさっき行ったけど…チキンが食べたいんだよね?」
「違う。」
それだけ言って、私の腕を強引につかんで外に出る。
「なにか欲しいものでもあるんですか?」
「いや」
本当に何言ってるか分からない。最近、やっぱりガランは変だ。
ガランに連れられて、お店のたくさんある賑やかな街に来た。
ガランが入ったのは、女性向けのお店だ。
可愛いドレスや、カバンなどがたくさんある。
「好きなのを選べ」
そう言って、手を離してくれた。
「急になに?もしかして…日頃の感謝!?」
「ハァ?お前、今日誕生日なんだろ」
ー…誕生日。
「忘れてたっ!!そういえばそんなのありましたねぇ」
「っは?」
「いや、父上も母上も忙しくて家にいることがそもそもレアなので、プレゼントはセルフなので…」
「なんか、お嬢様って大変そうだな…。」
誕生日に誰かからプレゼントをもらうなんて、久しぶりだ。
「本当に、いいの!?」
「あぁ。俺はセンスがないから、自分で選べ」
ガランなりに、考えてくれてたんだな。
「ありがとうっ」
ドレス、カバン、アクセサリー。
どれも可愛かったし、惹かれたけれど…
「本当にこれでいいのか…?」
「うんっ!これがいい」
私が選んだのは、エプロンだ。
「料理してるときとか、欲しいな~って思ってたんだ!」
「分かった。」
ガランが、ラッピングされたエプロンを渡してくれた。
「ありがとう、ガラン」
「あぁ、ケーキ買って帰ろーぜ」
イチゴと生クリームがたっっぷりのった、甘いケーキを買って、家に帰った。
ー翌日。
「やっぱりエプロンを着ると気分が上がるわねっ!」
ルンルンで、キッチンに立つ。
と、エプロンのポケットが異様にぽこっとしているのに気づいた。
(何か、入ってるのかな…?)
手を突っ込むと、四角い箱。
「なんだろ…」
開けると、お花のネックレスが入っていた。
急いでリビングに行って、誰かに手紙を書いているガランに近づく。
「これ、ガランが?」
こっちを向かないまま、こくりと首を縦に動かした。
「あっち向け。つけてやる」
髪を分けて、ガランにネックレスをつけてもらう。
「どうかな?」
「…悪くない」
そう言って、ガランは微笑む。
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