元お嬢様は黒魔導士の専属メイド
「オイ、ユビワ。手紙届いてんぞ」
あのおつかい事件から、数日ー…。
家から手紙がきたみたいだ。
(中身見るの怖いな…。)
「ありがとう…。」
「…俺も一緒に見てやるから。」
2人で封筒を開ける。
《ユビワ 黒魔導士と一緒にいるという報告が入った。家に戻ってきなさい
それと、シャルーさんとの話も、しなければならない》
いつにもまして、ガランが怖い顔をしてる。
「シャルーって誰だ?」
(うっ…。)
ーーー……。
「婚約者!?バカ、早く言えよ!!そういうのはよぉ!!」
「ごめん、追い出された時点で婚約破棄になってると思って…。」
「ハァ、で。お前は行くのか?」
(どうしよう。)
「ガラン、着いてきてくれる?」
一人は、やっぱり心細い。ガランを巻き込むかもしれないけど…。
「いいよ。今日はもう寝ろ。明日、一緒に行こう。」
そう言って、ガランは寝室に行ってしまった。
(というか、父上。どういうつもり?追い出しておいて、戻ってこいなんて…。)
でも、どうせすぐ捜索隊が動いて居場所も突き止められる。
今日は、寝れなかった。
ーー……。
「おはよう…。」
「大丈夫か。」
ガランが、手を差し出してくれる。
前は拒否したけど、今日は傍にいてほしい。
私は、ガランの大きな手を掴んだ。
「そんで、シャルーとはどうなってたんだ」
「えっと、一回会って、そこからは特に…。」
「…そか」
ガランは安心したような、そんな表情だった。
「一応話しとくんですけど…。シャルーさんは、白魔道士なんです」
「白魔道士…。あぁ、知ってる。俺と対のカンケーだもんな」
「うん。」
白魔道士、ずっと昔。黒魔導士がこの世界を支配して恐れられていたとき、唯一立ち向かった一族。のちに、白魔道士と言われるようになった。
そこから、黒魔導士は悪。白魔道士が正義というふうに…。
「でも、ガランはなにもしてない。だって、200年も前の話でしょ?」
ガランの返事を聞く前に、父上と母上が見えた。
「ユビワ、久しぶりだな」
「…父上、母上。」
怖いくらい、笑顔な2人。
長い廊下を歩いて、部屋に入る。
(たしか、応接間よね…。)
「さぁ、ユビワ クゥランタ家の名にどれだけ泥をぬれば気が済む」
「魔法が使えないといって、追い出したのはそちらです。私は、この人のメイドです。もう、クゥランタ家のものではございません」
ガランは、驚いた表情で、私を見る。
空気が凍って、誰も喋らない、そんな時。
「ユビワさん。いらしてたんですね」
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あのおつかい事件から、数日ー…。
家から手紙がきたみたいだ。
(中身見るの怖いな…。)
「ありがとう…。」
「…俺も一緒に見てやるから。」
2人で封筒を開ける。
《ユビワ 黒魔導士と一緒にいるという報告が入った。家に戻ってきなさい
それと、シャルーさんとの話も、しなければならない》
いつにもまして、ガランが怖い顔をしてる。
「シャルーって誰だ?」
(うっ…。)
ーーー……。
「婚約者!?バカ、早く言えよ!!そういうのはよぉ!!」
「ごめん、追い出された時点で婚約破棄になってると思って…。」
「ハァ、で。お前は行くのか?」
(どうしよう。)
「ガラン、着いてきてくれる?」
一人は、やっぱり心細い。ガランを巻き込むかもしれないけど…。
「いいよ。今日はもう寝ろ。明日、一緒に行こう。」
そう言って、ガランは寝室に行ってしまった。
(というか、父上。どういうつもり?追い出しておいて、戻ってこいなんて…。)
でも、どうせすぐ捜索隊が動いて居場所も突き止められる。
今日は、寝れなかった。
ーー……。
「おはよう…。」
「大丈夫か。」
ガランが、手を差し出してくれる。
前は拒否したけど、今日は傍にいてほしい。
私は、ガランの大きな手を掴んだ。
「そんで、シャルーとはどうなってたんだ」
「えっと、一回会って、そこからは特に…。」
「…そか」
ガランは安心したような、そんな表情だった。
「一応話しとくんですけど…。シャルーさんは、白魔道士なんです」
「白魔道士…。あぁ、知ってる。俺と対のカンケーだもんな」
「うん。」
白魔道士、ずっと昔。黒魔導士がこの世界を支配して恐れられていたとき、唯一立ち向かった一族。のちに、白魔道士と言われるようになった。
そこから、黒魔導士は悪。白魔道士が正義というふうに…。
「でも、ガランはなにもしてない。だって、200年も前の話でしょ?」
ガランの返事を聞く前に、父上と母上が見えた。
「ユビワ、久しぶりだな」
「…父上、母上。」
怖いくらい、笑顔な2人。
長い廊下を歩いて、部屋に入る。
(たしか、応接間よね…。)
「さぁ、ユビワ クゥランタ家の名にどれだけ泥をぬれば気が済む」
「魔法が使えないといって、追い出したのはそちらです。私は、この人のメイドです。もう、クゥランタ家のものではございません」
ガランは、驚いた表情で、私を見る。
空気が凍って、誰も喋らない、そんな時。
「ユビワさん。いらしてたんですね」
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