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元お嬢様は黒魔導士の専属メイド

#3

私は、ユビワ・クゥランタ

「ガラン、夕飯何がいいですか?」
「…オムライス」
(チョイスが子供…。)
「あと、ユビワ。敬語じゃなくていい。」
「でも、一応主人とメイドっていう関係なので…タメ口もアレかなって」
「別に気にしなくていい。俺もそのほうがしゃべりやすい」
(それなら…。)
「わかった!ガラン、買い物行ってくるね~」
「あぁ」
バスケットと、ガランが持たせてくれたお財布。
それと、笛。
「なんかあったら、その笛を吹け。俺の魔力が反応するから、すぐ行ける」
(子供扱いされてる…。)
まぁ、実際ガランよりは年下ですけどね!
「心配しなくたって、ついていったりしないわよ」
静かな森をぬけて、賑やかな市場についた。
「オムライスだから、タマネギとニンジン、卵とピーマン…。お肉もね」
料理は習ったけれど、買い物はしたことがない。
ま、お金を渡して買うだけよ!
「あの、タマネギください」
「はい。200コインね」
(200コインって、なんだっけ…。)
よし、吹こう。
ピィィィィィッ
「ユビワ、なんかあったか!?」
吹いて5秒できた。
「お金の単位が分かんなくってさ」
「んなしょーもねーことで呼ぶな!心配しただろうが!」
「で、200コインってどれくらい?」
お財布の中をガランに見せる。
「ハァ…このコインが2枚だ」
「ありがとうっ!おじさん、これで!」
「はい。ちょうどいただきました」
タマネギゲットっ!
「ガラン、次ニンジンよ!」
初めてのおつかい(お助けアイテム:ガラン)楽しい!
「オムライスの材料なら今の店と向かいの肉屋で全部揃うぞ」
「…おじさん、ニンジンとピーマンと卵ください。」
ーーー……
「よしっ!材料揃ったわっ 初めてのおつかい成功ね」
「いや俺呼んでる時点で失敗だろうが」
「はぐれる。」
そう言って、手を差し出してくる。手を繋ぐということだろうか。
「子供扱いしないでよっ」
手をはらって拒否する。
その瞬間ー、
「おい、あれユビワじゃないか?」
「一緒にいるのって黒魔導士じゃない!?」
「おい、有名な家の子が黒魔導士と一緒にいるなんて…!」
「クゥランタ家はどうなってるんだ」
私だと気付いた人達が、文句を言う。
父上は、まだ私を追い出したことを公表していないようだ。
「おい、なんとか言え!」
「オイッ石投げんな!」
投げられた石をガランが受け止めて守ってくれる。
「おい、ユビワ。逃げるぞ!」
「私は、魔法が使えなかったため、クゥランタ家から追い出されました。
後々父上から話があるとおもいます。」
「魔法が使えないなんて、今すぐ処分するべきだ!」
「それで黒魔導士と一緒にいるなんて!」
「ガランのこと、悪く言わないで!黒魔導士って言ったって、悪いことしてるのは、その一族のごく一部よ!ガランはそんなことしないわ!」
「俺のフォローはいいから、行くぞ!」
最後まで石を投げられた。
森に入ったところで、ガランが急に足を止める。
「気にすんなよ。買い出しもこれから俺が行くから、家んなかでできることしてくれ」
「ごめんなさい。ガランが悪く言われちゃったし…。魔法が使えないなんて、駄目だよね…。」
「何言ってんだ!お前は、ユビワ・クゥランタだ!お前から元気とったらなにが残んだ!」
(いや、それ悪口…。)
でも、そうだ。私は、ユビワ・クゥランタだ。
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このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

かなり長くなっちゃいました!読むの大変ですみませんっ!!
かいてて楽しくなってきて、気付いたら1,300文字でした…。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。
次からはなるべく、読みやすいように頑張りますね!!!
次もお楽しみに!!

2024/09/18 18:07

みこと ID:≫kpJo3MY4lNspo
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