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元お嬢様は黒魔導士の専属メイド

#11

看病 ~ガラン目線~

俺はいつも7時くらいに、目覚まし時計(ユビワ)にたたき起こされる。
「ふぁ…今何時だ?」
時計を見ると…
「9時…」
いつもの時間から2時間も経っている。
(俺はどれだけスヌーズしたんだ…)
ユビワ、夜更かしでもしたのか?
そう思いつつ、ベッドから起き上がる。リビングに行っても、ユビワはいなかった。
「アァ?どこ行ったんだ…あいつ…。」
[太字][中央寄せ]ドンッ[/中央寄せ][/太字]
という衝撃音と共に、ユビワの「きゃあっ」という叫び声。
「ユビワ!!なにがあった…」
慌ててユビワの部屋に入ると、ベッドからだいぶ遠いところで倒れてるユビワがいた。
「あ、ガラン…?まだ、朝ご飯作れてな…く、てぇ…」
ユビワの顔がすごく赤い。
額に手を当てると…
「あっっつ!!熱あるじゃねぇか…」
「熱…?確かに、言われてみればぼぉ~っとしますねぇ…」
ユビワが、倒れそうになるところを、ギリギリキャッチ。
ユビワは、俺の腕の中で、すやすや寝息をたてて寝ていた。
「持ち上げるぞー」
ベッドに運んで、濡れたタオルを額に被せる。
(よし、お粥でも作ってやるか。)
冷蔵庫の中身を見ると、卵、豆腐、ネギ…
「えっと…お湯は何㎖だ?」
「あ、やべっ 焦げちまった…」
「あ、豆腐崩れた!」
そうして、アツアツほろほろカリカリお粥の大完成~…
「こんなモンをお嬢様に出すわけにわいかねぇな…」
いつも素早く美味いモンを作ってくれるユビワのありがたさを噛み締める。
「あ、ガラン…?何してるんですか?」
「ユビワ!?なにしてんだ、寝とけ!」
ユビワは、フラフラしている。でも、今朝よりは顔色はいい。
「もう、だいぶ楽になったので…って、それお粥ですか?」
「あ。これはっ…」
慌ててお粥を隠す。
(さっき味見したけど、間違いなくお粥ではなかった…)
「ぱくっ」
いつの間にかお粥を奪っていたユビワが一口食べる。
「バッカ!それ失敗して…」
「美味しいよ~っ!暖かい~…」
瞬きするまに、ユビワは完食してしまった。
「ありがとう。ちょっと元気になったよ。夕飯は、余り物食べようか。」
「おう…」
たまには、料理も悪くない。
ただ…
(絶対お世辞だろうな~~…!!!!)
「料理、頑張るかな…」

「あれ、ガラン?何してるの?って…」
テーブルの上には、ミルクリゾット(味はミルクだからな!!!)
「作ってくれたの?ありがとう」
ユビワは、幸せそうにミルクリゾットを頬張る。
(美味そうに食うな…)
苦手な料理も、ちょっとだけ好きになりそうだ。
「ガラン、焼きおにぎりありがとう」
「…あ、あぁ……」
前言撤回、二度としねぇかんな!!!
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作者メッセージ

書いてて楽しかったです~!!看病系書きたかったのと、実際に今、主が風邪引いてるのでこれ書きました~!ガラン、私にも焼きおにぎり作って~!!

2024/09/28 16:17

みこと ID:≫kpJo3MY4lNspo
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